ホームページメッセージ    2004・10・31     小 石 泉
 
万事を益と


だが、今、ヤコブよ。あなたを造り出した方、主はこう仰せられる。イスラエルよ。あなたを形造った方、主はこう仰せられる。「恐れるな。わたしがあなたを贖ったのだ。わたしはあなたの名を呼んだ。あなたはわたしのもの。あなたが水の中を過ぎるときも、わたしはあなたとともにおり、川を渡るときも、あなたは押し流されない。火の中を歩いても、あなたは焼かれず、炎はあなたに燃えつかない。わたしが、あなたの神、主、イスラエルの聖なる者、あなたの救い主であるからだ。イザヤ43:1〜3

 災害の中にある人々には本当にお気の毒と申し上げます。何かのお助けが出来ればと願います。聖書は神の言葉として上のようなことを述べています。私たちは嵐にも火にも遭わないのではなく、遭うのです。しかし、神に選ばれたものにはそこに救いがあり、助けがあります。そういうとずいぶん手前勝手なご都合主義だと思われるかもしれませんが、実際に私たちは災害の中で守られた多くの証言を持っています。それを列記するにはあまりにも紙数が足りません。聖書の中から引用して見ましょう。

さて、その日のこと、夕方になって、イエスは弟子たちに、「さあ、向こう岸へ渡ろう。」と言われた。そこで弟子たちは、群衆をあとに残し、舟に乗っておられるままで、イエスをお連れした。他の舟もイエスについて行った。すると、激しい突風が起こり、舟は波をかぶって水でいっぱいになった。ところがイエスだけは、とものほうで、枕をして眠っておられた。弟子たちはイエスを起こして言った。「先生。私たちがおぼれて死にそうでも、何とも思われないのですか。」イエスは起き上がって、風をしかりつけ、湖に「黙れ、静まれ。」と言われた。すると風はやみ、大なぎになった。イエスは彼らに言われた。「どうしてそんなにこわがるのです。信仰がないのは、どうしたことです。」彼らは大きな恐怖に包まれて、互いに言った、「風や湖までが言うことをきくとは、いったいこの方はどういう方なのだろう。」マルコ4:35〜41

 キリストは天地の創造者です。神とともに創造されました。ですから嵐を静めることなど本当は簡単なことです。キリストにとって奇跡を行うことより、行わないでいることのほうが難しかったのです。同じように、神に従う忠実な僕を助けることも難しいことではありません。あのソドムとゴモラを滅ぼしたとき、アブラハムの甥ロトは事前に天使によって安全な地帯にまで逃げるように言われました。ロトは決して神に従順な人ではありませんでした。この世の栄光や富を求めてソドムに住んでいたのです。しかし、アブラハムの故に、神はロトを助けました。ましてアブラハムがこのような危険に遭うことは無かったのです。もちろん神を信じるものがいつも何の害も受けず、安全無事だと言うのではありません。時には大きな災害や困難に出会うでしょう。しかし、クリスチャンの災厄は神の許しが無ければ起こりえません。尊いキリストの命によって贖われた(買い取られた)者を、何の目的も無く悩ませ、滅ぼすことはありません。

神を愛する人々、すなわち、神のご計画に従って召された人々のためには、神がすべてのことを働かせて益としてくださることを、私たちは知っています。ローマ8:28

 そして、

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい。これが、キリスト・イエスにあって神があなたがたに望んでおられることです。Tテサロニケ5:16〜18

 神はすべてのことを益としてくださいます、ですから、いつも喜んで、すべてのことを感謝するのです。そんなことは無理です、それは単なる思い込み、口先の信仰、蜃気楼を追うようなものですと思われますか? どうぞ実行して見てください。必ず全てが変わってきます。どんな災害の中でも、どんな苦難の中でも神に従う人にとってそれは天国への栄光の道なのです。
 私の知人のマクラウド先生が、あるとき東南アジアの国に行くことになりました。彼は航空会社に電話してチケットを買い、3度もフライトを確かめました。ところが当日になって空港に行くと彼の名前は乗客名簿にはありませんでした。彼は怒って航空会社に詰め寄りましたが、どうしてもその便には乗れませんでした。彼は落胆して長い道をドライブして帰ってきました。家について「只今」と言うと、奥さんが驚いて言いました「あなたは乗らなかったの?」彼はその国に電話して行けなくなった事を告げました。すると先方の人が言いました。「本当に良かった、神の守りです!」実はその国にクーデターが起こって、彼の到着便の前に空港は破壊され、航空機に乗っていた多くの人が命を落としたのです。
 最悪に見えることも、神に忠実な人には最善に変わります。万事は益となります。感謝しましょう。そして進みましょう。