2002・10・13   小 石 泉 牧師

  コラム
(都合により今週の説教はお休みします)


蛇のように聡く

いいですか。わたしが、あなたがたを遣わすのは、狼の中に羊を送り出すようなものです。ですから、蛇のようにさとく、鳩のようにすなおでありなさい。マタイ10:16

私は一般書店から6冊の本を出版しました。それは現代社会を裏で動かすサタンの仕組みについてのものです。その本が最初3万冊売れたとき、すべての新聞広告ができなくなりました。そしてやがて大手の出版社に他の幾人かの人々と共に出版禁止のブラックリストが流れました。クリスチャンの書店では私の本は危険な本だと言われ、扱われませんでした。そして私は変な牧師、おかしなことを言う人という評価を受けました。
 イエス様は、ここで蛇のようにさとくあれと言っておられます。私はその御言葉に忠実に従いました。そして同時に鳩のように素直であるとも思っています。それで今回、私の説教集のホームページを作っていただきました。それは私の鳩の部分です。身近な人は知っていてくれるのですが。
 人はどうして他人を一つの色に染めて見ようとするのでしょうか。それはイエス様の御言葉に反しています。イエス様はクリスチャンの中に蛇と鳩の二面性が必要だと言っておられるのです。しかし、最近のキリスト教会は、クリスチャンは断固として「鳩」だけでなければならないと言うのです。サタンは自由をもらって大喜びです。
 私は一向にかまいません。キリストに従う道が、その時代の教会やクリスチャンから受け入れられなかった例は無数にあるからです。自分を預言者や宗教改革者になぞらえるような大それた気持ちはありませんが、パターンは同じだと思います。どちらがイエス様に忠実なのかは、主の御前に行かなくてもわかるはずです。「蛇のように聡くあれ」とは、私の言葉ではありません。イエス様がそう言っておられるのです。それを拒絶するなら、その人はキリストの弟子と言えるのでしょうか?