2002・9・15 小 石 泉 牧師
コラム
(都合により今週の説教はお休みします)
痛ましいニュースが流れました。北朝鮮に拉致された8人の命が失われていました。しかし、私はこのことを前から予測していました。国家が犯した犯罪だというのでみんな混乱していますが、誘拐という事実は変わりません。誘拐の第一のセオリーは騒ぎ立てないことです。誘拐犯には全く正義はありませんから、騒ぎ立てれば人質を殺します。正義では人質は救われません。
一般論として、私は人質の命を第一に考えれば、極秘のうちに北朝鮮関係者と接触して「帰してくれ、何でもするから」というべきだと物にも書き、間接的に横田さんの親御さんにもお手紙を書きました。果たして届いたかどうかは判りませんし、今回の報道ではその時点でもうすでに死んでいました。
もちろん本当は政府、特に外務省が強硬に北朝鮮に申し込むべきだったのですが、恐らく無駄だったでしょう。なぜなら今、日本のマスコミは言いませんが、日本こそ数十年前にもっと大規模な拉致殺人を犯しているからです。朝鮮人を数万人拉致し、日本の鉱山などで強制労働をさせ、衰弱死や拷問死をさせたのです。彼らには深い恨みがあります。私は今回、金正日主席がこの事を言わなかったことをむしろ不思議に思いました。(金正日をかばうつもりはありません。事実を確認しているだけです。) これらの8人は恐らく全て殺されたのでしょう。今回の金正日主席の豹変がなければ、それは多分永久に隠されたままだったことでしょう。なぜこんなにも豹変したのか、むしろそれが不思議でした。あるいはアメリカのブッシュ政権がイラクの次のターゲットを北朝鮮としていたからかもしれません。横田さんのお母さんはクリスチャンだということです。私は次の御言葉を差し上げたい。天において再会できるのです。
「見よ。神の幕屋が人とともにある。神は彼らとともに住み、彼らはその民となる。また、神ご自身が彼らとともにおられて、彼らの目の涙をすっかりぬぐい取ってくださる。もはや死もなく、悲しみ、叫び、苦しみもない。なぜなら、以前のものが、もはや過ぎ去ったからである。」黙示録21:3〜4