メッセージ 2001・ 10・7   小 石 泉 牧師

北朝鮮と中国そして日本

今週のメッセージは私が先週訪れた中国での多くの証を中心にお話しましたが、文章として残すことは出来ません。いつどんな形で外部に漏れるかわからないからです。そのために簡単な御言葉の引用だけになりましたがご理解ください。

十字架のことばは、滅びに至る人々には愚かであっても、救いを受ける私たちには、神の力です。それは、こう書いてあるからです。「わたしは知恵ある者の知恵を滅ぼし、賢い者の賢さをむなしくする。」知者はどこにいるのですか。学者はどこにいるのですか。この世の議論家はどこにいるのですか。神は、この世の知恵を愚かなものにされたではありませんか。事実、この世が自分の知恵によって神を知ることがないのは、神の知恵によるのです。それゆえ、神はみこころによって、宣教のことばの愚かさを通して、信じる者を救おうと定められたのです。Tコリント1:18〜21

中国のある町に元学校の先生で今は人力車の車夫をしている方がいます。彼は教会の伝道師ですが人力車のお客さんや道行く人に伝道して何と600人を教会に導いたそうです。その顔は日に焼けていますがいつも笑顔で輝くばかりです。この方こそ聖徒と呼ばれるにふさわしい方だと思いました。十字架の言葉、すなわち福音はこの世の人にとって馬鹿馬鹿しいのです。何の足しにもなりません。それはおろかに見える道です。しかし、この道こそ永遠の命に至る道なのです。彼はその道を愚直に歩いています。

そこで、私は、「主よ。あなたこそ、ご存じです。」と言った。すると、彼は私にこう言った。「彼らは、大きな患難から抜け出て来た者たちで、その衣を小羊の血で洗って、白くしたのです。だから彼らは神の御座の前にいて、聖所で昼も夜も、神に仕えているのです。そして、御座に着いておられる方も、彼らの上に幕屋を張られるのです。彼らはもはや、飢えることもなく、渇くこともなく、太陽もどんな炎熱も彼らを打つことはありません。なぜなら、御座の正面におられる小羊が、彼らの牧者となり、いのちの水の泉に導いてくださるからです。また、神は彼らの目の涙をすっかりぬぐい取ってくださるのです。」黙示録7:14〜17

この御言葉は中国や北朝鮮のクリスチャンを知った人にとって本当にそのものずばりの言葉です。私たちは大患難時代が来ると教えられ、少し恐れていますが、昔のソ連や中国や今の北朝鮮にとって今が大患難時代です。今は知られていませんが多くの英雄的な証が北朝鮮の中で行われているのでしょう。また、細かいことは書けませんが、中国の国境地帯の教会には毎日何百人もの北朝鮮の人々が飢えを満たすためにやってきますが、それらの人々を救うのもクリスチャンのすばらしい仕事となっています。彼らは教会の愛を知り、信仰を持って帰ります。この世においても神様が北朝鮮を変えてくださいますようにと祈らずにはおれません。

神はあらかじめ定めた人々をさらに召し、召した人々をさらに義と認め、義と認めた人々にはさらに栄光をお与えになりました。では、これらのことからどう言えるでしょう。神が私たちの味方であるなら、だれが私たちに敵対できるでしょう。私たちすべてのために、ご自分の御子をさえ惜しまずに死に渡された方が、どうして、御子といっしょにすべてのものを、私たちに恵んでくださらないことがありましょう。神に選ばれた人々を訴えるのはだれですか。神が義と認めてくださるのです。罪に定めようとするのはだれですか。死んでくださった方、いや、よみがえられた方であるキリスト・イエスが、神の右の座に着き、私たちのためにとりなしていてくださるのです。私たちをキリストの愛から引き離すのはだれですか。患難ですか、苦しみですか、迫害ですか、飢えですか、裸ですか、危険ですか、剣ですか。「あなたのために、私たちは一日中、死に定められている。私たちは、ほふられる羊とみなされた。」と書いてあるとおりです。しかし、私たちは、私たちを愛してくださった方によって、これらすべてのことの中にあっても、圧倒的な勝利者となるのです。私はこう確信しています。死も、いのちも、御使いも、権威ある者も、今あるものも、後に来るものも、力ある者も、高さも、深さも、そのほかのどんな被造物も、私たちの主キリスト・イエスにある神の愛から、私たちを引き離すことはできません。ローマ8:30〜39

「私はこう確信しています。死も、いのちも、御使いも、権威ある者も、今あるものも、後に来るものも、力ある者も、高さも、深さも、そのほかのどんな被造物も、私たちの主キリスト・イエスにある神の愛から、私たちを引き離すことはできません。」パウロ先生がこう言ったとき迫害は目の前に迫っていました。「あなたのために、私たちは一日中、死に定められている。私たちは、ほふられる羊とみなされた」とある通りです。しかし、クリスチャンの死はやがてローマの国そのものを征服してしまったのです。北朝鮮の残虐な支配者がこの主キリストに逆らう限り、間もなく完全に屈服させられるでしょう。クリスチャンは圧倒的な勝利者になるでしょう。私たちは豊かですが、今や先の見えない不安の中にあります。私は中国、北朝鮮の人々のために出来ることはしたいと思いますが、やはり第一の関心は日本なのです。中国は10%がクリスチャンです。しかし、日本は0.7%! 私は伝道が下手でどうして良いかわからずにここまで来てしまいましたが、それでも死ぬまで福音を伝えたいと思います。それが私の人生の全てですから。