ボブ・ラーソンのテニスニュース
2007年4月17日
ギリシャ/アテネで、チャンピオンシリーズ・テニス大会が開催される


ニューヨーク――インサイドアウト・スポーツ&エンターテインメント社は本日、ギリシャ/アテネのオリンピック・テニスセンターで、新しい国際チャンピオンズシリーズ・テニス大会を開催すると発表した。期間は5月17〜20日で、殿堂入り選手ジム・クーリエが協同創設者を務めるチャンピオンズ・テニスサーキットにとり、初の国際大会となる。

スターが勢揃いするラウンドロビン・フィールドの看板選手は、14回のグランドスラム・チャンピオンとなったギリシャ系アメリカ人、ピート・サンプラスである。彼は大会のため、ギリシャへ初めての旅をする。同じくフィールドの呼び物は、元USオープン/ウインブルドン決勝進出者のマーク・フィリポウシスで、同じくギリシャ系である。彼は国際チャンピオンズシリーズ大会でプレーする、初の現役 ATP シングルス・プレーヤーとなる。

他にはクーリエ、元USオープン/オーストラリアン・オープン決勝進出者のトッド・マーチン、1996年ウインブルドン・チャンピオンのリチャード・クライチェク、3度のフレンチオープン・チャンピオンであるマッツ・ビランデル、1987年ウインブルドン・チャンピオンのパット・キャッシュ等が出場を予定している。8番目のプレーヤーは、後日発表される。

チャンピオンズカップ - アテネは、北米の外で開催される初のチャンピオンズシリーズ大会となる。合衆国を基盤とする2007年アウトバック・チャンピオンズシリーズは、6大会が予定されており、30歳以上のビッグネームを呼び物とするテニスイベントである。ギリシャ系アメリカ人の実業家、コンスタンチン・S・マクリコスタスは、 米 Photronics 社の会長で、「国際テニス名誉の殿堂」理事会のメンバーでもある。彼は大会をアテネに呼び寄せた事を認められ、大会会長を務める事になっている。

マクリコスタスは語った。「ワールドクラスのテニスをギリシャに、そしてアテネの傑出したオリンピック・テニス施設に呼び戻した事を、家族と私は嬉しく、そして誇りに思う。ギリシャ政府とインサイドアウト・スポーツ&エンターテインメント社の激励・協力を得て、多くの偉大なグランドスラム・チャンピオンやトップ選手を迎え、今や我々は世界でも最も素晴らしいテニス大会の1つを主催する立場にある。今年、そして今後何年も、エキサイティングな大会となるだろう」

「本日の発表は様々なレベルにおいて刺激的で、インサイドアウト社にとって記念すべき素晴らしい日だ」と、インサイドアウト・スポーツ&エンターテインメント社の協同創設者ジョン・ベニソンは語った。

「国際市場に足がかりを築く事は、参加選手の世界的なアピール力の証明であり、アメリカ合衆国におけるアウトバック・チャンピオンズシリーズの成功を強調するものである。この大会がギリシャのオリンピック施設で開催される事、そして2004年大会のために建設された施設における、注目を集めるスポーツイベントの継続的な実現に貢献するのを名誉に思う」

2007年のアウトバック・チャンピオンズシリーズは、3月7〜11日、フロリダ州ネイプルスのオリバーグループ・チャンピオンズカップで開幕し、南アフリカのウェイン・フェレイラが決勝でアーロン・クリックステインを下した。他の大会はマサチューセッツ州ボストン、ロードアイランド州ニューポート、ノースカロライナ州シャーロット、テキサス州のダラスとヒューストンで開催される。

アテネはサンプラスにとって2つ目のシリーズ大会となる。彼は5月2〜6日、ボストンのアガニス・アリーナにおけるチャンピオンズカップ - ボストンでデビューを果たす。

サンプラスは語った。「ギリシャでこの大会に参加するのはとても刺激的で、楽しみにしているよ。僕はこれまでギリシャに旅行する機会がなかったが、この大会のおかげで、国を見て人々に会うチャンスを得られる。そしてギリシャ系アメリカ人として、自分のルーツとも言うべき地でプレーするという別種の誇りをもって、大会でプレーする事ができる」

全てのチャンピオンズシリーズ大会は、男子8人によるラウンドロビン方式を特色とする。各々4選手で構成するグループの勝者同士が、タイトルマッチで対戦する。一方、各グループの2位同士は、3位の座をかけて対戦する。シリーズの参加資格としては、選手は少なくともグランドスラムのシングルス決勝戦に進出したか、世界のトップ5になったか、あるいはデビスカップの優勝チームでシングルをプレーしたか、が要求される。

チャンピオンズカップ - アテネはまた、クライチェクとフィリポウシスの両者にとって本シリーズのデビュー大会となる。

「我々はアウトバック・チャンピオンズシリーズが持つテニスの質と競技性をとても誇りに思っている。そして今、マーク・フィリポウシスのような現役 ATP プレーヤーをアテネ大会に迎え、ツアーが国際的になるにつれて、水準はさらに高くなっていくだろう」とクーリエは語った。「ゴルフ界ではフレッド・ファンククレイグ・スタッドラーといった選手が、PGA ツアーとチャンピオンズツアー両方に出場している。テニス界でも同様に、マーク・フィリポウシスが ATP ツアーとチャンピオンズシリーズに出場するのは興味深い。様々な面で、魅力的な大会になるだろう」

チャンピオンズカップ - アテネの出場者は、2007年年度末ナンバー1選手へと繋がるランキングポイントを獲得する。2006年、クーリエはネイプルスとシャーロットで優勝、ボストンとヒューストンで3位となり、シリーズの年度末ポイントチャンピオンになった。ジョン・マッケンローはボストンで2位、ネイプルスで3位となり、年度末ポイントランキングを2位で終えた。マーチンはボストン大会の優勝が最高成績で、2006年ポイントランキングでは3位だった。