AP 通信
2007年5月23日
世代の戦い: フェデラー、サンプラスが対決する


香港( AP )――元世界ナンバー1のピート・サンプラスは、11月にアジアで開催される3つのエキシビションマッチで現ナンバー1のロジャー・フェデラーと対戦する。

14回のグランドスラム優勝記録を持つサンプラスは2002年に引退したが、11月22日にマレーシアの首都クアラルンプールで、11月24日には中国の領土マカオで、フェデラーと対戦する。もう1試合は11月20日に行われる事が決まっている。

スポーツマネージメント会社 IMG テニス・アジア副会長ニック・フレイヤーは、このツアーは2人の選手によるヒッティング・セッションがきっかけだったと声明で述べた。
第1回イベントの最高業務担当役員 S.T. Arasu(左)と、ワールドワイド・エンターテインメント・グループ株式会社の経営部長リンカーン Venancio。Merdeka テニス・チャレンジの記者会見にて。(マレーシア)

今年の3月初旬、サンプラスとフェデラーはロサンジェルスにあるサンプラスの自宅で一緒に練習した。これはフェデラーにとって、インディアン・ウェルズ大会に向けた準備の一環だった。

「もちろん彼は素晴らしいプレーヤーだ。だが僕は自分のサーブをキープでき、決まり悪い思いをせずに済んだと思うよ」と、サンプラスのコメントが引用された。

35歳のサンプラスは、10歳年下のフェデラーを倒す戦略は攻撃的であり続ける事だと語った。

「ロジャーのゲームには穴がない……。僕はとにかくパワーで圧倒し、前へ詰め、願わくば良いサーブを打つ事が必要だろう」

2人の選手は共に史上最高の1人と見なされているが、マカオとクアラルンプールではタイブレークを伴う3セットマッチを行う。3番目の開催地に関しては、明確にされなかった。

クアラルンプールの試合は、マレーシア独立50周年を祝う記念行事の一部に組まれている。

「ピートとプレーする事になり、とてもワクワクしている。そしてマレーシアを初めて訪問するのを楽しみにしているよ」とフェデラーは語った。「僕たちは素晴らしいテニスをするつもりだ」

マカオのベネチアン・マカオ・リゾートでは、室内カーペットでプレーされる。他の2試合については、サーフェスは未定。

サンプラスは7月に「国際テニス名誉の殿堂」に叙せられるが、体調を整えるため昨年の夏にテニスを再開するまで、ほぼ3年間ラケットに触れていなかった。

彼はまずエキシビションマッチとワールドチームテニスでプレーし、4度のグランドスラム・チャンピオンであるジム・クーリエとエキシビションを行った後、トレーニングを再開する事に決めた。サンプラスは最近、シニアテニスのツアーにデビューした。

サンプラスは、記録的な7つのウインブルドン優勝を含めて、男子最多記録である14のメジャータイトルを獲得した。286週間もの間ナンバー1の座に就いたが、これも最長記録である。

フェデラーはウインブルドンとUSオープンの3年連続優勝を含め、10のグランドスラム・タイトルを獲得している。

彼らの ATP 対決は一度きりだったが、2001年ウインブルドン4回戦でフェデラーがサンプラスを7-6(7)、5-7、6-4、6-7(2)、7-5で破った。