AFP
2007年11月24日
サンプラスはマカオのエキシビション・マッチでフェデラーに衝撃を与える


マカオ( AFP )――土曜日、マカオでピート・サンプラスはトレードマークの強力なサーブを放って、世界ナンバー1のロジャー・フェデラー相手に衝撃的な番狂わせを演じ、3試合のアジア・エキシビション・シリーズで初の勝利を手にした。

元世界チャンピオンは、ソウルとクアラルンプールで敗れた後、力強くカムバックした。第2セット第9ゲームで試合初のブレークを果たし、次のサービスゲームをキープして、70分で7-6(10-8)、6-4の勝利を収めた。

稲妻のように速いコートで拮抗したサービスキープが続いた末、彼はタイブレークで第1セットを勝ち取った。

36歳のサンプラスは、最終戦のプレー・レベルは高かったと語った。

「とても速いコートで、非常に速いコンディションだった。僕のサービスゲームを助けてくれた。僕は今日ほんの少し先んじたが、第1セットはどう転がるか分からなかった」

26歳のフェデラーは相手のサーブを称え、今でも世界トップ5のレベルで競えるだろうと語った。

「我々は素晴らしいレベルのプレーを披露した。僕は今日、残念ながら勝たなかったが、サーフェスは本当に速く、そしてピートはとても良いプレーをして、ミスも殆どしなかったからね」

記録的な14回のグランドスラム優勝を遂げたサンプラスは、重いサーブで力強く試合を始め、第1ゲームでは2本のエースを放ち、その後も調子を緩めなかった。

試合はサービスキープが続いたが、彼のサーブ&ボレー・ゲームは強い印象を与えた。

フェデラーは現在までに12のグランドスラムで優勝しているが、第1セットのタイブレークで2本のセットポイントを得た。しかしサンプラスはそれを逃れ、自身の2回目のセットポイントをものにした。

第2セットの序盤もサービスが優勢で、いずれのプレーヤーも決め手となるブレークを得られないように見えた。

第8ゲームでフェデラーはサンプラスをデュースまで追い込んだが、アメリカ人はエースで窮地を脱して4-4とし、次のゲームでフェデラーのサービスをブレークした。

両選手とも、試合を通じて各々14本のエースを放った。アンフォースト・エラーはサンプラスが15、フェデラーが13で、ネットでのポイントはサンプラスが14、フェデラーは6だった。

満員のマカオ・ベネチアン・リゾートのアリーナで行われた対決は、ソウル、マレーシアに次いで、5日間で3回目の試合だった。

火曜日にソウルで行われた初戦では、フェデラーが61分で6-4、6-3の勝利を収めた。

2回目の対戦は木曜日にクアラルンプールで行われ、 90分以上にわたる接戦の末、フェデラーが両セットともタイブレークを制した。

ATP ツアーにおける2人の対戦は一度だけで、2001年ウインブルドンの4回戦で、フェデラーが5セットの末にアメリカ人を下した。

その敗戦は、オール・イングランド・クラブにおけるサンプラスの驚くべき支配を終わらせるものとなった。サンプラスは2002年にプロテニスから引退した。


ロイター
2007年11月24日
サンプラスはエキシビションでフェデラーを破る
文:Pritha Sarkar


ロンドン(ロイター)――土曜日、マカオでのエキシビション・マッチでピート・サンプラスは世界ナンバー1のロジャー・フェデラーを7-6、6-4を打ち負かし、 彼のサーブ&ボレーの戦術は今でもシャープであると証明した。

アメリカ人は5年以上も前にプロテニスに背を向けたかも知れない。それでもフェデラーを出し抜く事を阻止はしなかった。速いカーペット・サーフェスにおける勝負の間、フェデラーはブレークポイントさえ得られなかった。

この勝ちにより、 サンプラスはついにフェデラーに対する勝利を味わう事ができた。

アメリカ人は現役時に、2001年ウインブルドンにおける唯一の対戦で敗れており、アジアのエキシビション・シリーズでも2度負けていた。

サンプラスは記録的な14のグランドスラム・タイトル保有者だが、この勝利を正しく捉えていた。

「調子に乗りすぎないようにしよう」と、36歳のサンプラスはカムバックの話を否定した。

フェデラーは2日前、もしサンプラスがプレーを続けていたら、今でもトップ5に入っていただろうと語り、敗北をあまり苦にしていないようだった。

「前の2試合で自分のアイドルを負かすのはタフだったよ」とフェデラーは語った。彼はサンプラスのグランドスラム記録に、あと2つまで迫っている。

「彼が少なくとも一度は僕に勝って嬉しいよ。この先もまた、我々のエキシビションをやれたらいいなあ。彼に戻ってきてほしい」


TENNIS.com
2007年11月24日
サンプラスはフェデラーとのエキシビション最終戦で勝利する


マカオ( AP )――土曜日、ピート・サンプラスはロジャー・フェデラーに、彼のアメリカ人アイドルのが持つ別の側面を見せた。

ベネチアン・マカオ・アリーナで、サンプラスは一度もブレークポイントに遭遇せず、相手のブレークポイント2本のうち1本をものにした。そしてフェデラーに7-6(10-8)、6-4で勝利し、2人のテニスの偉人による3試合のアジア・エキシビション・シリーズを終えた。

サンプラスは自身の勝利を控えめに扱い、フェデラーは長いシーズンを終えたところで、自分はビッグサーブと速い室内カーペットのサーフェスに助けられたと言及した。彼は3試合の間に1セット勝ち取る事を目指していただけだった。

「調子に乗りすぎないないようにしよう」と彼は記者会見で語った。

サンプラスは引退からのカムバックを否定し、試合後「僕は90年代に自分の時代を味わったよ」と観客に語った。

フェデラーは敗北を肯定的に捉えようと努め、自分のアイドルに負けるのは恥ずかしくないと語ったが、それでも些かの失望を示した。

「前の2試合で自分のアイドルを負かすのはタフだった。彼が少なくとも一度は僕に勝って嬉しいよ」と語り、「この先もまた、我々のエキシビションをやれたらいいなあ。彼に戻ってきてほしい」と付け加えた。

2人は合計すると26のグランドスラム・タイトルを獲得しているが、36歳のサンプラスは、2002年にUSオープンで優勝した後、5年前に引退した。

26歳のフェデラーは、今年も傑出したシーズンを終えたところである。グランドスラム3大会に加え、先週は上海でマスターズカップに優勝し、68勝9敗という勝敗記録を収めた。

「僕は驚いているよ。この男は、いいかい、テニスができるんだ」と、土曜日の敗戦の後に語った。

フェデラーはサンプラスに、火曜日のソウルでは6-4、6-3で勝利し、木曜日のクアラルンプールでは7-6(8-6)、7-6(7-5)で競り勝った。

土曜日のマカオでは、フェデラーは早い段階でサンプラスに打ち勝つ事も可能だったが、アメリカ人は7つのウインブルドン・タイトルを獲得するのに役立った強力なサーブと巧みなボレーで、自分のサービスゲームをキープしていった。

第1セットはサービスキープが続いた。タイブレークで、 フェデラーは6-5、8-7でセットポイントを握ったが、サンプラスはどちらもセーブした。フェデラーのリターンミスでサンプラスは9-8リードとし、次にフェデラーのサーブでフォアハンド・リターンのウィナーを放ち、第1セットを取った。

フェデラーは第2セットの早い段階でトラブルに陥り、第3ゲームで30-40のピンチを迎えたが、立ち直ってサービスをキープした。

4-4となったところで、 フェデラーはまたも自分のサービスゲームで遅れをとった。フォアハンドエラーでブレークポイントを与え、サンプラスはそれをフォアのウィナーで自分のものとした。

次のゲームでサンプラスはサービスをキープし、フェデラーのバックハンド・リターンが長く逸れて、試合は終わった。

速いサーフェスでは、サンプラスは今でも世界のトップ5選手を破る事ができるだろうとフェデラーは語った。

サンプラスは土曜日、 フェデラー には自分のグランドスラム最多優勝記録を抜く事ができると語り、「来年か、もしくは間もなく」と予測した。

「彼は素晴らしい、偉大なプレーヤーだ。彼のゲームには、僕にできなかった要素もある」と語った。


IrelandOn-Line
2007年11月24日
サンプラスは驚くべき勝利に満足している


ピート・サンプラスは3試合にわたったエキシビション・ツアーの最終戦、マカオで世界ナンバー1のロジャーフェデラーに対して驚きの勝利を収めた後、競い合えた事がただ嬉しかったと認めた。

フェデラーは2人の唯一の対戦であった2001年ウインブルドンの4回戦に勝利しており、火曜日にはソウルで6-4、6-3という会心の勝利を収め、木曜日のクアラルンプールでは7-6(8-6)、7-6(7-5)で少しばかり苦労して勝利を手にした。

しかし満席のベネチアン・マカオ・アリーナでは、2002年に引退した36歳のサンプラスが70分で7-6(10-8)、6-4の勝利を挙げ、スイスのエースは全勝を阻止された。

サンプラスはタイブレークで2本のミニブレークを奪い、フェデラーは両方とも取り返したが、最終的に14回のメジャー優勝者が41分で第1セットを取った。

第2セットも第9ゲームまでは第1セットと同じ経過を辿った。そのゲームでサンプラスは試合初のブレークを果たして5-4リードとし、次のサービスゲームでは3本あったマッチポイントの1本目をものにして、勝利を決めた。

「このツアーでの僕の目標は、1セット取る事だった。競い合ったものにしようと努めていた」とサンプラスは語った。「第1セットを取った時は、競い合い、ロジャーに少しばかり努力させていた事が嬉しかったよ」

「コートがとても速かったので、プレーは難しかった。リターンも難しかった。僕はとても良いサーブを打っていたので、ロジャーには厳しかった」

「コートは非常に速かった。そして僕は今でも良いサーブが打てる。ブレークするのは難しかったよ。それにロジャーは長いシーズンを過ごしてきた。これは3試合目だし、昨日はフライトが遅れ、さらに4時間も飛行機に乗っていなくてはならなかった」

「僕がロジャーのゲームを知っているのも、厳しい状況だった。だが彼は素晴らしいプレーヤーだ。彼のゲームには、僕にできなかった要素もある」

「これはエキシビションで、我々にとってはボーナスだ。だが我々のレベルはかなり高く、そして競い合ったものだったと思う」


*この試合のハイライト等は、YouTubeサイトで見られます。

http://www.youtube.com/watch?v=yD6f0_x2olc

http://youtube.com/watch?v=gVCqqNBQeQc


*エキシビションの写真は、下のリンク等でも見られます。

http://www.samprasfanz.com/

http://fotomem.fotki.com/world_trips/asia/south_east_asia/malaysia/clash-of-times/


<おまけの写真>

*マカオの試合を観戦したsamprasfanzのメンバーが、自分で撮った写真を紹介してくれました。
fanzの横断幕もありますぞ!










<おまけの写真-2>

*マカオの試合を観戦したsamprasfanzのメンバーが、IMGから提供してもらった写真を紹介してくれました。