AP通信
2007年11月22日
フェデラーはマレーシアのエキシビション・マッチでサンプラスに辛勝する
文:Dan Guen Chin


クアラルンプール、マレーシア( AP )――木曜日、アジアにおけるエキシビション・マッチ2戦目で、ロジャー ・フェデラーはピート・サンプラスの頑固な抵抗を克服し、引退した伝説的偉人を7-6(6)、7-6(5)で退けた。

トップランクのスイス・スターは、火曜日に韓国では6-4、6-3で勝利した。しかしマレーシアでの対決には約90分を要して、より厳しいものとなった。

最後は彼らの年齢差が決め手となった――26歳のフェデラーは、競技テニスから5年前に引退した10歳上の相手に対し、危うい場面はなかった。

とはいえ、記録的な14回のグランドスラムで優勝したサンプラスは、強烈なサーブを披露し、凄まじいフォアハンド・リターンをストレートに放った――それは1990年代の全盛期を彷彿とさせるものだった。

マレーシアの Malawati スタジアムで、2人は両セットとも互いにポイントを取り合い、フェデラーに圧倒させないサンプラスの能力に、観客は息を呑んでいた。

「今夜、僕はピートに感銘を受けたよ」とフェデラーはレポーターに語った。「彼は信じ難いようなショットを放ったが、そもそも彼はそれができるんだ。彼のサーブは途方もなく、今夜は読むのがとても難しかった」

フェデラー――12のグランドスラム・タイトルを獲得している――は、サンプラスが第1戦の後に調子を上げてくると承知しており、「今夜、僕の予想が間違ってなかったと彼は証明したよ」と語った。

サンプラスは試合におけるフェデラーの優越を認めた。

「今夜の出来には満足しているよ。僕は最後まで踏みとどまっていた」

サンプラスは2002年に引退した。ウインブルドンでフェデラーと唯一の対戦をした1年後の事だった。フェデラーはその4回戦で5セットの末に勝利した。

彼らは今週アジアで3回のエキシビション・マッチを行っているが、土曜日にはマカオで最終戦を迎える。


InTheNews.co.uk
2007年11月22日
フェデラーは再びサンプラスを下す


クアラルンプールでロジャー・フェデラーは伝説的偉人ピート・サンプラスを7-6、7-6で下し、誰が現在のマスターであるかを再び示した。

これはスイス・スターにとって、サンプラスに対する3日間で2度目の勝利だった。2人は3試合のエキシビション・シリーズを行っており、土曜日にマカオで最終戦を迎える。

シリーズはフェデラーの2勝だが、36歳のサンプラスは、記録的な14のグランドスラム優勝を遂げた生来の技能を、今でも保持している事を披露した。

フェデラーも、サンプラスの凄まじいサーブを読む事はできなかったと認めた。

「彼は途方もないサーブを持っているからね。僕は読めない。彼はラインに打ってくるし、僕のサーブより強烈だ」とフェデラーは語った。彼はこれまでに12のグランドスラム・タイトルを獲得しており、対戦相手の記録に迫っている。

「彼のプレーには本当に感動する」と世界ナンバー1は付け加えた。

サンプラスは2002年、USオープンで優勝した後に引退した。彼は10年以上にわたって男子ゲームを支配した。しかし彼が対戦した中で恐らくフェデラーは最高のプレーヤーだろうと認めた。

「僕はベストとは何かを知っているが、ロジャーにはその特別なギアがあると思う」とサンプラスは語った。

「彼はボレーもいいし、軽くさっと打つバックハンドは、正直に言って、見た事もないものだ……僕にはなかったものだよ」

フェデラーとサンプラスは現役時に一度しか対戦がなかった。その試合では、現在26歳のフェデラーが5セットの激闘を制した。


BERNAMA. com
2007年11月23日
フェデラーは「世代の激突」クラシックでサンプラスに辛勝する


シャー・アラム――今夜 Malawati スタジアムで「時代の激突」エキシビション・マッチが行われ、ピート・サンプラスは6-7(6-8)、6-7(5-7)で敗れたが、現在の世界ナンバー1であるロジャー・フェデラーに最後まで迫り、なぜ彼が元世界ナンバー1で、テニス史上最も名高い選手であるかをマレーシアのテニスファンに示した。

サンプラスはスリル満点のハラハラするような対決に負けたが、元世界ナンバー1は堂々と立ち向かい、彼の熱心なファンの胸には勝者となった。彼らは試合を通して彼を応援し続け、10歳年下で、1週間前には上海で4回目のマスターズ・タイトルを獲得した相手に対して放ったあらゆるウィナーに声援を送っていたのだ。

「素晴らしい試合だった。ピート・サンプラスは一流のテニスをし、マレーシアのファンはただもう素敵だった」ヤン di-Pertuan Agong サルタン Mizan Zainal Abidin から勝利の記念品を受け取る前にフェデラーは語った。

36歳のサンプラスはキャリアで14のグランドスラム優勝を成し遂げ、1993年から1998年まで6年連続世界ナンバー1の座に就いた。2日前にソウルで行われたエキシビションの初戦では4-6、3-6で敗れたが、今日は極上のプレーを披露してフェデラーを本気にさせた。

第1セットは互いに譲らずタイブレークに突入し、フェデラーが8-6で取った。第2セットも同様に両選手は激しくぶつかり合い、またしてもタイブレークとなってフェデラーが7-5で勝利した。

マレーシア独立記念テニス・フェスティバルの一環として開催されたイベントのために、約10,000人のファンが Malawati スタジアムに詰めかけた。火曜日には世界ナンバー2のラファエル・ナダルとリシャール・ガスケによる「タイタンの激突」が 行われ、ナダルが勝利した。また、ATP マレーシアン・オープン・チャレンジャー・シリーズが開催されている。

26歳のフェデラーはすでに12回のグランドスラム優勝を成し遂げ、サンプラスの記録に並ぶか追い抜くと予想されている。彼は今日も本領を発揮して、スコアはサンプラスに味方して非常に手ごわく見えるが、常に主導権を握っていた。

2人は土曜日に行われるエキシビション・マッチ第3戦のため、次はマカオに向かう。


マレーシア・スター
2007年11月22日
フェデラー、サンプラスはメディアと警備員の争いにもクールだった
文:Paul Choo


クアラルンプール:ホテルでカメラマンと警備員の間に激しい議論が起こり、テニスの偉人、ロジャー・フェデラーとピート・サンプラスによる記者会見を台無しにするところだった。

選手たちは昨日早く、プライベート・ジェット機で Subang 空港に到着していた。そしてシャー・アラムの Melawati スタジアムで今夜行われる「時代の激突」 エキシビション・マッチの前に、マスコミとの会見が予定されていた。

2人のスターはホテル入口でリムジンから降り、ロビーでホテルの総支配人と写真撮影を行った。

20人以上のカメラマンが良いショットを撮ろうと彼らに押し寄せ、逞しい警備員はそれを力で押し返した。

見苦しいシーンだった。カメラマンとホテルの警備部門が、昨日クアラルンプールで記者会見の直前に口論を始めたのだ。いら立ったカメラマンが警備員の1人に叫び声を上げ、警備員は報復として威嚇した。さらに多くのカメラマンが争いに加わった。

カメラマンと警備員は互いに威嚇し合い、そばにいたサンプラスとフェデラーは唖然としているようだった。彼らは保安要員に導かれて、記者会見の控え室へと去っていった。

記者会見の間、イベントの主催者とホテル経営者はなだめたり謝罪したりして、カメラマンと警備員の間にまた事件が起こらないようにした。

フェデラーは事件を一笑に付した。

「きっとみんな僕に会えて嬉しいんだろう――すごい興奮だからね」と冗談を言った。

26歳の世界ナンバー1は、マレーシアは素晴らしい所だと聞いているので、次の休暇にはぜひビーチを訪れたいと語った。

サンプラスのインタビューセッションでは、「ピストル・ピート」はテニスからの引退を楽しんでいるが、火曜日の韓国でのエキシビション・マッチに次いで、今夜フェデラーとで再び対戦 するのを心待ちにしていると語った。

「うん、僕はいま生活を楽しんでいる。そして自分のベッドで眠れ、日常的に世界じゅうを旅しなくて済むのが嬉しいよ」

「あのライフスタイルはもう恋しくないよ。長年続けていると、負担も大きかったからね。2人の子供と妻を愛していて、できる限り彼らと一緒に過ごしたいよ」


*この試合のハイライト等は、YouTubeサイトで見られます。

http://www.youtube.com/watch?v=yTF10i7nOrQ&feature=related