BBC スポーツ
2007年11月19日
フェデラーはサンプラスに備える


ソウルで火曜日に、世界ナンバー1のロジャー・フェデラーは7回のウインブルドン・チャンピオンであるピート・サンプラスと対戦する。これは3試合の初戦にあたる。

フェデラーは日曜日にマスターズカップ・タイトルを防衛したが、木曜日にはクアラルンプールで、土曜日にはマカオでサンプラスと対戦する。

36歳のサンプラスは2002年に引退したが、エキシビションに備えてトレーニングを積んできた。

「とても大きな挑戦に向けて、練習を増やしてきたよ」とサンプラスは語った。「僕はかつてほどシャープではないだろうが、今でも競えると思うよ。だがもちろん、必死にならなければね」

フェデラーは語った。「とても光栄に思うが、簡単ではない。今日みんなは、彼がいかに上手くプレーするか驚くだろう」

「厳しいものになるだろう。僕は今年ロサンジェルスで彼と練習したが、彼はとても、とてもいいプレーをしていたよ。フォアハンドは今でも鋭いし、スライスもサーブも素晴らしい。動きもボレーも見事だ」

26歳のフェデラーは9月にUSオープンで12個目のグランドスラム・タイトルを獲得し、サンプラスの記録14に迫っている。

フェデラーとサンプラスは、ただ一度2001年のウインブルドン4回戦で対戦し、スイス人がフルセットの激戦を制した。



ザ・サーブ
2007年11月20日
フェデラー:サンプラスはタフだろう


ピート・サンプラスは既に、世界ナンバー1のロジャー・フェデラーに対して敗北を認める覚悟ができている。しかしながらスイスの名人は、過去20年における2人の最も偉大な選手同士が今週に行う3回のエキシビション・シリーズについて、油断はしていないようだ。

サンプラスは14回のグランドスラム・チャンピオンではある。しかし2002年から活動を休止し、アジアでのエキシビション・シリーズには、失うものは殆どないという姿勢で臨むだろう。

「僕はとても大きな挑戦に向かう。彼は全盛期にある」と、サンプラスはシリーズ前の記者会見で語った。エキシビション・マッチ3戦は、今夜ソウルで始まる。引き続き木曜日にはクアラルンプールで、シリーズ最終戦は土曜日にマカオで行われる。

確かに、アメリカ人は少しばかり年を取ったように見える。髪は薄くなり、顔には良く言えばより風格がある。しかし彼は今でも体調が整っている。見込みはともあれ、サンプラスは名誉ある敗北と慰撫を求めてここにいる訳ではないようだ。

「僕は練習を増やし、少しばかり努力してきた。だがちょっと年を取ったし、引退して5年が経っている。多分かつてほどシャープではないだろうが、いいプレーをして彼と競うつもりだよ」

フェデラーがシリーズをどう受け止めているのか、判断は難しい。彼はより若くて、より力強くて、より優れているのだから、試合の展開は彼しだいだろう。元来エキシビションにはショー的な要素が求められる。しかしフェデラーは、自己の名声について非常に誇りを持つ人間だ。

「いい試合をする事を楽しみにしている」

同じくフェデラーがとても誇りに感じているのは、サンプラスに対する完璧な記録である。1試合、1つの勝利。あの2001年ウインブルドン準々決勝での勝利は、多くの人に世代の交代と受け止められた。フェデラーはその大会で優勝した訳ではなかった。だが彼はそれから、他の7つのメジャータイトルと共に、ウインブルドンで5回優勝している。

「僕は憧れの選手の1人でもあり、アイドルでもあったプレーヤーと試合をするんだ。独特の状況だ。ある意味で、それはとても光栄だ。だが同時に簡単ではない」とフェデラーは語った。

簡単ではない。それはサンプラスを破るのが簡単ではないという意味なのか? それとも伝説的偉人を吹き飛ばす事に対処するのが簡単ではないという意味だろうか?

ロジャーだけが知っている。