プロビデンス・ジャーナル
2007年5月20日
サンプラスは「名誉の殿堂」式典の主役を務める
文:Mike Szostak


男子プロテニス・ツアーを引退してから5年が経ったが、ピート・サンプラスは変わらず呼び物の中心的存在である。

7月14日にニューポートで行われる「国際テニス名誉の殿堂」式典は、「キャンベル名誉の殿堂テニス選手権大会」の準決勝前に予定されているが、彼が殿堂入りの候補になった9月から、選出された12月までの間に、チケットは売り切れになった。

7月15日午前10時からは「名誉の殿堂クラシック」のエキシビション・マッチが行われるが、入れ替え制の入場チケットは完売。シングルスはサンプラスと元プロのトッド・マーチン、ダブルスには殿堂入り選手のロッド・レーバーとスタン・スミスも登場する。

「ピート・サンプラスの集客力には驚くばかりだ」と、「名誉の殿堂」最高経営責任者マーク・スタニングは語った。

サンプラスは今月、チャンピオンズカップ・ボストン大会でも多くの観客を引き寄せた。2002年USオープン決勝戦でアンドレ・アガシを倒した後に引退して以来、彼が初めて競技テニスに戻った大会だった。今週末には、アテネ・チャンピオンカップのために彼はギリシャにいる。ツアーの創設者である殿堂入り選手ジム・クーリエは、サンプラスが参加に同意した後、この大会を企画したのだ。サンプラスは先祖の故国への初訪問に、両親を連れていった。

次のチャンピオンズ大会は、ニューポートで8月に開催される。22〜26日のギブソンギター・チャンピオンズカップで、クーリエ、ジョン・マッケンロー、 マッツ・ビランデル、パット・キャッシュ、ウェイン・フェレイラの出場が決まっており、3つの出場枠が残っている。マイケル・チャンの出場が考えられるが、彼は怪我の治療中である。

サンプラスは「名誉の殿堂」に叙せられる1カ月後に、ニューポート・ カジノに戻ってくる意志を表明していない。しかしスタニングらは、彼がその地で週末を過ごし、ホースシュー・ピアザとビル・タルボット・スタジアムで居心地の良い雰囲気を味わい、名誉の殿堂博物館で1世紀にわたるテニスの歴史以上のものを吸収した後には、検討し直すかも知れないと考えている。

「答えはそれからだ」とスタニングは語った 。

ニューポートへのサンプラスの初訪問は、2007年のニューポートにおけるテニスウィークのハイライトとなる。彼はコーチだったポール・アナコーンに、式典での紹介役を頼んだ。アナコーンは現役時にニューポートの大会に出場していた。スペインのアランチャ・サンチェス - ヴィカリオ、スウェーデンのスベン・デビッドソン、マサチューセッツを本拠地にする写真家ラス・アダムスも、同じく殿堂入りする。殿堂入り記者バド・コリンズが、テニスの視覚的記録者たちの偶像的存在であるアダムスを紹介する。

7月9〜15日開催の「名誉の殿堂大会」に出場する選手で、トップ30プレーヤーは今のところマーディ・フィッシュただ1人である。2006年には出場しなかったもののレギュラーメンバーであるジェームズ・ブレイクと、同じく何回もニューポートに出場してきたロビー・ジネプリは、この夏は大会をスキップする。

「ロビーはエキシビションに参加し、ジェームズは今、もっと上の領域にいる」と スタニングは語った。

ドローには馴染みの名前が欠けているにも関わらず、7月15日に行われる決勝戦の空席は50席だけとなっている。詳細を知りたい方は、tennisfame.com をチェック、もしくは大会事務所 (401) 849-6053 へ電話を。