ウインブルドンの記録:ピート・サンプラス

サンプラスはグラスコートでのゲームを学ぶのに数年を要した。その後、彼は上昇し始め、1993〜96年にはウインブルドンで25連勝を遂げた。1976〜81年にビョルン・ボルグが5年連続でタイトルを獲得し、41連勝を遂げて以来、最高の記録である。

ウインブルドンの記録
1996年までのキャリア勝敗:31勝5敗

ラウンド
対戦相手
スコア
1989年
1回戦
トッド・ウッドブリッジ(Todd Woodbridge)
7-5、7-6、5-7、6-3
1990年
1回戦
クリスト・バン・レンズバーグ(Cristo Van Rensburg)
7-6、7-5、7-6
1991年
1回戦
ダニロ・マルセリーノ(Danilo Marcelino)
6-1、6-2、6-2
2回戦
デリック・ロスターニョ(Derrick Rostagno)
6-4、3-6、7-6、6-4
1992年
1回戦
アンドレイ・チェルカソフ(Andrei Cherkasov)
6-1、6-3、6-3
2回戦
トッド・ウッドブリッジ(Todd Woodbridge)
7-6、7-6、6-7、6-4
3回戦
スコット・デイビス(Scott Davis)
6-1、6-0、6-2
4回戦
アルノー・ブッチ(Arnaud Boetsch)
6-3、7-5、7-6
準々決勝
ミハエル・シュティッヒ(Michael Stich)
6-3、6-2、6-4
準決勝
ゴラン・イワニセビッチ(Goran Ivanisevic)
6-7、7-6、6-4、6-2
1993年
1回戦
ネイル・ボーウィック(Neil Borwick)
6-7、6-3、7-6、6-3
2回戦
ジェイミー・モーガン(Jamie Morgan)
6-4、7-6、6-4
3回戦
バイロン・ブラック(Byron BIack)
6-4、6-1、6-1
4回戦
アンドリュー・フォスター(Andrew Foster)
6-1、6-2、7-6
準々決勝
アンドレ・アガシ(Andre Agassi)
6-2、6-2、3-6、3-6、6-4
準決勝
ボリス・ベッカー(Boris Becker)
7-6、6-4、6-4
決勝
ジム・クーリエ(Jim Courier)
7-6、7-6、3-6、6-3
1994年
1回戦
ジアード・パーマー(Jared Palmer)
7-6、7-5、6-3
2回戦
リッチー・レネバーグ(Richey Reneberg)
6-3、6-4、6-2
3回戦
チャック・アダムス(Chuck Adams)
6-1、6-2、6-4
4回戦
ダニエル・バチェク(Daniel Vacek)
6-4、6-1、7-5
準々決勝
マイケル・チャン(Michael Chang)
6-4、6-1、6-3
準決勝
トッド・マーチン(Todd Martin)
6-4、6-4、3-6、6-3
決勝
ゴラン・イワニセビッチ(Goran Ivanisevic)
7-6、7-6、6-0
1995年
1回戦
カールステン・ブラーシュ(Karsten Braasch)
7-6、6-7、6-4、6-1
2回戦
ティム・ヘンマン(Tim Henman)
6-2、6-3、7-6
3回戦
ジアード・パーマー(Jared Palmer)
4-6、6-4、6-1、6-2
4回戦
グレッグ・ルゼツキー(Greg Rusedski)
6-4、6-3、7-5
準々決勝
松岡 修造(Shuzo Matsuoka)
6-7、6-3、6-4、6-2
準決勝
ゴラン・イワニセビッチ(Goran Ivanisevic)
7-6、4-6、6-3、4-6、6-3
決勝
ボリス・ベッカー(Boris Becker)
6-7、6-2、6-4、6-2
1996年
1回戦
リッチー・レネバーグ(Richey Reneberg)
4-6、6-4、6-3、6-3
2回戦
マーク・フィリポウシス(Mark Philippoussis)
7-6、6-4、6-4
3回戦
カロル・クチェラ(Karol Kucera)
6-4、6-1、6-7、7-6
4回戦
セドリック・ピオリーン(Cedric Pioline)
6-4、6-4、6-2
準々決勝
リチャード・クライチェク(Richard Krajicek)
7-5、7-5、6-4

3年連続優勝:ウインブルドンにおけるサンプラス 1993〜95年

1人の選手が3年連続でウインブルドン・タイトルを獲得するには、どのように取り組むのか? 
まず、一般的にビッグサーブを打つ事は大いに有効である。そして1990年代には、かつてなく多くの選手が
それをしているため――芝生でのサービスブレークを貴重なものにしている――タイブレークでの熟達が肝要である。
1993〜95年にサンプラスが勝ち続けていた間、彼は両方の基本を押さえていた。

年次
エース数
ブレークポイント回避率
サービスゲーム獲得率
1993年
106
22本中14本
123ゲーム中115ゲーム
1994年
113
22本中19本
106ゲーム中103ゲーム
1995年
106
35本中27本
132ゲーム中124ゲーム
合計
325
79本中60本(75.9%)
361ゲーム中324ゲーム(94.7%)

1993〜95年のウインブルドンで、サンプラスは:
・5試合を、1本のブレークポイントも与えずにプレーした。
・74セットのうち63セットを獲得した。
・17回のタイブレークのうち13回を勝ち取った。
・5セットまでもつれたのは2回だけである。


ウインブルドン・タイトル――近代

ピート・サンプラスは近代におけるウインブルドン・タイトル獲得数で、4人の選手と並んでいる。しかし少なくとも3連続タイトルを獲得したという点では、近代における3人目の選手である。

選手
タイトル数
年次
ビョルン・ボルグ(Bjorn Borg)
5
1976〜80
ロッド・レーバー(Rod Laver)
4
1961〜62、1968〜69
ピート・サンプラス(Pete Sampras)
3
1993〜95
ボリス・ベッカー(Boris Becker)
3
1985〜86、1989
ジョン・マッケンロー(John McEnroe)
3
1981、1983〜84
ジョン・ニューカム(John Newcombe)
3
1967、1970〜71
フレッド・ペリー(Fred Perry)
3
1934〜36

グランドスラムのシングルス・タイトル

サンプラスは非常に短期間で、グランドスラム史上の偉人に仲間入りを果たした。さらに、最多記録保持者の
ロイ・エマーソンに追いつく可能性がかなり高いように見える。

*1996年9月現在。

選手
タイトル数
大会、年次
ロイ・エマーソン(Roy Emerson)
12
全豪1961、1963〜67 全仏1963、1967 全英
1964〜65 全米1961、1964
ロッド・レーバー(Rod Laver)
11
全豪1960、1962、1969 全仏1962、1969 全英1961〜62、1968〜69 全米1962、1969
ビョルン・ボルグ(Bjorn Borg)
11
全仏1974〜75、1978〜81 全英1976〜80
ビル・チルデン(Bill Tilden)
10
全英1920〜21、1930 全米1920〜25、1929
フレッド・ペリー(Fred Perry)
8
全豪1934 全仏1935 全英
1934〜36 全米1933〜34、1936
ジミー・コナーズ(Jimmy Connors)
8
全豪1974 全英1974、1982 全米1974、1976、1976、1982〜83
ケン・ローズウォール(Ken Rosewall)
8
全豪1953、1955、1971〜72 全仏1953、1968  全米1956、1970
イワン・レンドル(Ivan Lendl)
8
全豪1989〜90 全仏1984、1986〜1987 全米1985〜1987
ピート・サンプラス(Pete Sampras)
8
全豪1994 全英1993〜1995 全米1990、1993、1995〜96
ジョン・ニューカム(John Newcombe)

全豪1973、1975 全英1967、1970〜1971 全米1967、1973
マッツ・ビランデル(Mats Wilander)

全豪1984〜85、1988 全仏1982、1985、1988 全米1988
ジョン・マッケンロー(John McEnroe)

全英1981、1983〜1984 全米1979〜1981、1984
アンリ・コシェ(Henri Cochet)

全仏1926、1928、1930、1932 全英1927〜29
ルネ・ラコステ(Rene Lacoste)

全仏1925、1927、1929 全英1925、1928 全米1926〜1927

ピート・サンプラスの生涯タイトル
1996年9月までに、サンプラスは42のプロ大会で優勝を果たした。
彼のキャリアは1988年の2月に始まったが、初のタイトル獲得は2年後の事だった。

年次
獲得タイトル
1990年
フィラデルフィア、マンチェスター、USオープン、グランドスラム・カップ
1991年
ロサンジェルス、インディアナポリス、リヨン、ATPワールド・チャンピオンシップ
1992年
フィラデルフィア、キッツビューエル、シンシナティ、インディアナポリス、リヨン
1993年
シドニー、リプトン、東京、香港、ウインブルドン、USオープン、リヨン、アントワープ
1994年
シドニー、オーストラリアン・オープン、インディアンウェルズ、リプトン、大阪、東京、イタリアン・オープン、ウインブルドン、アントワープ、ATPワールド・チャンピオンシップ
1995年
インディアンウェルズ、クウィーンズ・クラブ、ウインブルドン、USオープン、パリ・インドア
1996年
サンノゼ、メンフィス、香港、東京、インディアナポリス、USオープン