ピートのウェア変遷史
●少年時代
1)赤・白横縞のポロに、赤いリンゴのほっぺのピート。上着やシューズから察するに、ウェアもアディダスかな? 少年時代のピートはアディダスを着ていた事が多かったようです。靴下の片方がずり下がっているのも特徴。(^^;

2)ウッドのラケットでバックを両手で打つ貴重な写真。 3)シューズがアディダスなので、ウェアもかな。


4)アディダスの上下。ラケットはこの時点でプロスタッフ・ミッドになっています。Wのステンシルが入っているので、既にウィルソンとそれなりの契約をしていたのか? 日本でも有望な高校生にはメーカーがラケットを提供してくれたりするそうなので、ピートもその口かな? ピートの高校時代の同級生からファンが聞いた話によると、メーカーからシャツやソックスを提供されているので、普段からそれを取っかえ引っかえ着る事になっているとピートが言っていたそうです。アディダスだったのか、はたまたその頃タッキーニと契約を交わしたのか…?

*子供時代の写真は図書館の「Sports Great Pete Sampras」で多数見られます。
●セルジオ・タッキーニ
1988〜1989年


初期の頃は記憶も定かでなく、写真もあまり持っていません。申し訳ない。88年にチャンと組んだダブルスでは、胸回りにブルーの太いラインを中心に黒・淡いピンクなどの細いラインが何本か入ったウェアを着ていました。もう1種類、こんなのも見つけました。分かりにくいけれど、89年のチャン戦で着ていたのはこれかな?


1990年


1)赤系はロサンジェルスのエドバーグ戦で、ブルー系はグンゼ・ワールド・テニスの決勝で着ています。当時は斜めのラインが流行だったのか、チャンなども斜め柄でしたね。


2)記念すべきグランドスラム大会初優勝を飾ったウェア。神話的モチーフをあしらったデザインも何やら象徴的か。トロフィーを掲げた写真の、ブルーのグラデーションのものが有名ですが、パステル調の色合いのバージョンもありました。翌年のウインブルドン頃までは、このウェアでした。

1991年
1)USオープンでは右胸に赤っぽい模様の入ったウェア。

2)インドア・シーズンのウェア。赤系と紫色系があったようです。

1992年
前年末のデビスカップ決勝からは、星形のモチーフをあしらった2つのデザインがありました。1)は紫色系とグリーン系があり、2)は左肩のラインが紺色のバージョンもあります。USオープン前までこれ。私はわりと2)がお気に入りです。

3)USオープンから。赤系、ブルー系、紫色系の3パターンありました。


1993年


1)1992年の3)と似て非なるデザイン。これも私はけっこう好き。ブルー系と紫色系、赤系の3パターンありました。92年となっている写真でも着ているのがあるので、もしかしたら92年前半同様、同時に存在していたのかもしれません。




2)USオープンから登場。これもブルー系と赤系(袖の部分)がありました。
3)はおまけのウォームアップ。居心地悪そうにポーズをとる姿がラブリー?(^^;

1994年


93年最終戦から全仏まで1)2)を併用して着用。これがタッキーニ最後のウェアとなりました。どちらも赤系と紫色系がありました。


●ナイキ
1994年
1)シーズン半ばでナイキと契約を交わし、クウィーンズから着用。パンツは茶色と白の細かいチェックで、ポロの襟と袖のラインも茶色。ボタンはクラシック調の蝶貝風。当時はまだダボダボ・パンツは珍しく、「サンプラスが着るの?」と話題になりました。シーズンを通して着用。

2)ウインブルドンだけは、パンツも白。

1995年
1)シーズン前半で着用。パンツは紺×黒チェックと緑×黒チェックがありました。ポロのラインもそれに合わせて紺と緑。94年のものと同じデザインと言えます。

2)ウインブルドンでは、ウインドーペーンと呼ばれる格子柄に蝶貝風ボタンをあしらったポロに白いパンツ。パンツの素材はデニムだったそうです。格子の色は紺と赤がありましたが、ピートは紺だけを着用していたと思います。

3)USオープンから着用。ポロは畝織りの白地で、襟に赤と緑のライン。ボタンはやはり蝶貝風。パンツはブルーのデニム。 4)はおまけ。デビスカップ決勝ダブルス時。急遽ダブルス出場が決まり、監督トム・ガリクソンのウェアを借用。マーチンに合わせて?珍しくシャツの裾をパンツに入れています。

1996年
1)前年の最終戦からのウェア。ベージュの無地のポロに縦縞の「デカパンおじさん」風パンツ。ピートはこのパンツがえらく気に入った?ようで、自宅でまで履いていました。こんな柄、今時おっさんだって履かないっつーのに。

2)春のハードコートシーズンから全仏まで。ポロは95年3)に似ていますが、よくよく見ると襟と袖のラインが薄茶色。 3)ウインブルドンでは一見代わり映えのしない白の上下ですが、地は畝織り。襟に紺のライン、ボタンは茶色で5つ。
4)インディアナポリスではラグラン袖の縦縞ポロとブルーのパンツでした。当時としては珍しくリストバンドをしています。

5)USオープンではボタンが7つに増量! 襟と袖口にグレーのグレンチェックをあしらったポロと深緑のパンツは、私のお気に入りの1品。インドア・シーズンもこれでした。

6)最終戦で。パンツは既に翌年の全豪と同じですが、ポロは畝織りの深緑地で襟に白のライン。ボタンは5つ。このポロはここだけだったようです。

1997年
1)全豪からインディアンウェルズまで。薄いクリーム色のポロに格子柄パンツの組み合わせ。これ以降パンツは基本的に白。結局パンツが色・柄物だったのは94〜97年だった訳です。

2)縦のラインが片側・両側の2パターンありました。パンツ両脇には太めの黒いライン。マイアミからウインブルドン、USオープンなどを挟んでデビスカップ準決勝、グランドスラム・カップでも着用。この年はボタンなしのシャツが流行だったのか、他の選手も同様のタイプを着ていましたが、私はあまり……。
3)ウインブルドンで。襟・前打合せ・パンツ両脇に細い紺のラインが入ったシンプルな白の上下。 4)夏のハードコート・シーズンからUSオープンまで。ポロは3)と同じようですが、ラインの色は黒なのかも。パンツの脇線がやや太めの2本で、赤とグレーの2バージョン。注目はナイキが誕生日プレゼントとして特別製作した1点ものの黒・赤シューズ。「マイケル・ジョーダン・バージョン」なんて言われて話題を集めましたね。でも私は白の方が好きよん。

5)秋のインドア・シーズン。パンツ左脇に太い黒のライン。

1998年
1)年始めから着用。襟・袖ぐり・パンツ脇の紺のラインの入り方が新機軸? 2)マイアミからクレーコート・シーズン。肩まで覆う後ろヨークは紺で、パンツは白1色。これ以後はずっと白1色のようです。

3)フレンチとクウィーンズで着用。紺のラインは身頃を1周。
4)ウインブルドンから夏のハードコート・シーズンまで。胸元のグレーのラインは細線3本で構成。 5)USオープン。よくよく見ると、両脇から袖下と前打合せ下側に細いラインがあります。 6)インドア・シーズンで。黒いラインが胸に1本、そこから縦に両側2本。襟のラインはグレー。


1999年
1)疲労で全豪を欠場したピートは、サンノゼから始動。この時は前身頃が白、前肩から後ろ身頃全体がベージュという奇妙な?ポロ。ちょっと見にはシャツが汚れてるのかと思ってしまったわ。

2)フレンチ前までのウェア。襟と前打合せに細いラインが入ったシンプルなもの。
3)フレンチ限定。襟が紺で端に牡丹色のライン。襟全体が別色というのはこれと96年4)だけかな。
4)クウィーンズから夏のハードコート・シーズンまで。ラインは黒の細線の間が黄色になっています。でも右のロスの大会時のものは、黒線の間は白に見えます。

5)左 幻のUSオープン用ウェア?(T_T) 98年の2)と似ていますが、前ヨークが紺。

6)右 久々に出場した最終戦で。細い紺の斜め格子柄。お茶碗の模様にこんなのがありますよね。


2000年


1)年初からデビスカップまでのウェア。胸のラインは緑だけかと思いきや、黒もありました。よくよく見るとパンツのポケット口に黒の細いラインが。年間を通してパンツはこれだったようです。
2)クレー・シーズンで着ていましたが、マイアミでも時に着用。ラインは紺。裾にまでラインがあるのは珍しいですね。

3)フレンチとクウィーンズで。襟・前打合せ・袖ぐり・袖口に細いライン。 4)記念すべきウインブルドンから年末まで。肩口から脇を挟んでグレーゾーンがあります。

2001年


1)年初は味もそっけもない?上下無地のウェア。ポロは白と淡いブルーの2種類ありました。


2)インディアンウェルズからクウィーンズまで。胸より少し下に卵色のラインが1周。その上下に白いポチポチが2列ずつ入っています。こういうのも珍しい。


3)ウインブルドンから夏のハードコート・シーズンまで。一連の柄は身頃を1周しています。地は白とブルーがあり、ブルーは女性ファンに好評。またロサンジェルスの大会頃からリストバンドをするようになりました。

4)USオープンからは、また上下白になりました。シューズは黒バージョンもあり、気分で履き分けていたようですね。こちらは一般に販売されました。

2002年
1)年初のクーヨンで。柄は後ろ身頃だけです。 2)全豪と直後のデビスカップでは、上下白で胸とパンツの裾に星条旗のワンポイント。 3)春のハードコート・シーズン。ポロは白無地、パンツ両脇半ばに黒(紺?)のライン入り。

4)デビスカップ準々決勝とクレーコート・シーズンで。一見無地ですが実は後ろ中央に太い縦ラインが。地色は白とベージュがあったようです。

5)フレンチ。両肩から袖へ裾広がりにベージュの切り替え。
クウィーンズの代わりに出場したハレでは、また4)にしたように見えます。もしくはグレーの無地。

6)ウインブルドン。2000年のものに似ていますが、グレーゾーンは両脇だけ。 7)夏のハードコート・シーズンで。珍しく派手めな色使いのウェア。
8)USオープン。胸から下に広い間隔で細いラインが入っています。背中はラインの色がボカシになり、その部分の縞は白抜き。青と緑の2パターン。これがピート最後のウェアとなりました。感無量……。


2003年
テニスウェアではありませんが、コート上に立った最後の服という事で。契約しているジョルジオ・アルマーニのスーツにシャツ。これまた感無量なり。