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タンパ・トリビューン 1996年9月13日 サンプラスは貧血症の憶測についてコメントを拒否する |
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USオープンチャンピオンのピート・サンプラスは、試合中に繰り返し起こる身体的問題が、貧血症によるものであったとする新聞記事について、語る事を拒否している。 「僕はその話を聞いていないが、それについて公に言うべき事は何もない」と、彼は水曜日にタンパの自宅から声明を出した。 彼の専属トレーナーであるトッド・シュナイダーは、火曜日の「グローブ&メール」紙に掲載されたトム・テビューによるレポートは「テニス界の憶測」に基づいていると語った。 「レポートは憶測にすぎない。私はこの事について何か言える立場ではない。これはピートが関わる事だ」 貧血症は血液中の赤血球(ヘモグロビン)が減少する医学的症状で、全般的な衰弱あるいは疲労が特徴である。 サンプラスはまた、彼が間もなく広範囲の健康診断を受ける事になっているという話を否定した。だが彼のコーチ、ポール・アナコーンとシュナイダー双方は、検査を受けるかもしれないと語った。 「この先いつかは、受けるかもしれない。でも僕は元気だよ」と、サンプラスは「タンパ・トリビューン」紙に語った。身体的な問題がキャリアを脅かす事はないとした。 サンプラスはATPツアーのナンバー1で、日曜日にUSオープン決勝でマイケル・チャンを下し、8個目のグランドスラム・タイトルを獲得した。準々決勝のアレックス・コレチャ戦に勝利する途中で、コート上に倒れんばかりになってから72時間後の事だった。サンプラスは具合が悪くなり、第5セット・タイブレーク中に吐いたのだ。 決勝戦の後、サンプラスが健康診断の受診を考慮に入れているとアナコーンは語った。シュナイダーは「あくまで用心のため」と限定的な言い方をした。 |