TRIANGLE&TRISTAR
スクープの湘南シーレックス

 
     

 

Ultimatic Gambling Battle
夢・天・使

TRIANGLE(1999)
麻雀&大貧民ゲーム/ゲームB/精液A(顔16:口2)
キーワード:キノコキノコ〜

「夢天使」は貴方を夢の世界に誘うリアルな幻想の館。お好きなタイプの女の子を夢の世界で対決し、勝てばその娘は思いのまま!一流CG作家&声優を起用したオムニバスストーリーのカードゲーム。

え〜、「となりのお姉さん」のレビューを読んで「なるほど、これは良さそうだ。でも攻略がかったるいんじゃあやる気起きんなあ〜」と思ってしまった諸兄に朗報!このゲーム、「となりのお姉さん」の回想シーンを独立させてボイスを新録したようなゲームだぞ!

構成としては7人の違うCG作家がそれぞれキャラクターを2人ずつ手がけて、それにオムニバスの小咄がついているという感じ。ただのデジコミでは終わらないようにカードゲームのご褒美としてあって、大貧民と麻雀の二つのゲームが選べるようになっている。

しかしねえ、このカードゲーム部分が結構ダルい。大貧民は4人でプレイし順位点を稼げば勝利やけど、これが一回大富豪になっただけではとてもクリアのノルマ点を稼げない。何回も何回もやらないとダメ。やってられん。その点、麻雀は2人打ちやし、相手の点数をマイナスにしたらええだけなんでまだ簡単。しかし、やたら配牌が甘くて敵の方にそれがはまったらダブリー四暗刻とかゲーセン脱衣麻雀なみの荒技をバシバシ食らってしまう。キャラのセリフが入るせいでコンティニューの時にやや時間がかかってしまうので、コンティニュー時の寸劇よりも短い時間でハコを食らうのが何度も続いてしまうと、「花の記憶」でもやろうかな〜、とこっちもネガティブな気分になってしまうのであった。

むしろ「こんなゲーム無しにして、最初からオムニバスの紙芝居ADVで見せてくれ〜」と根気の無い俺は何度もメゲそうになった。まあ、世の中には改造ツールなんてものが出回っているので、面倒臭かったら改造してしまったらいいんやけど。別に「麻雀黙示録」とか「スタープラチナ」みたいな全体を束ねるストーリーなんてないし(ホントはちょっとあるけどどうってことない)、シーン回想出来るからゲームでわざわざ負かさなくても同じことやし。

要するにこのゲームはHだけ見ておけばいいの。

汁汁です。
エロエロです。

Hシーンは(エロゲカウントダウン的に)美味しいものが多かった。

ちなみに7人の絵描きの顔ぶれは白米玄、にしき義統、氷室芹夏、水無月十三、咲香里、かわらじま晃、夢情。CGレベルに関しては、とてもいいが4人、いいが1人、まあまあが2人。特に「お嬢様を狙え」の白米玄と最後のボスキャラを担当した夢情は素晴らしい。しかも巧い人ほど汁が多いという好ましい傾向もあってCGに関してはド満足!

ゲームで4勝したらクリアということで当然Hは4部構成。基本的に負かした女の娘を制圧していくというベクトルのシーンが多く、3回目のHシーンまでは何だかなあ、というムードなんやけど、これが4回目のHになったとたん今まで嫌がっていた女が突如エロバカに変身。主従が逆転してしまうこともままあってこのセンスはスキだった。凌辱が嫌いな俺でも十分に楽しめた。ただ、愛情深いHが一つもなかったのは減点。

そしてもう一つはずせないのが声。もともとボイスがいいということを全面に押し出したゲーム。どの娘の声も非常にいい(こういうゲーム常連のかないみかだのこおろぎさとみなんかが出てる(と思う)が、井上喜久子がいるって話、本当!?このゲームに出てる声優のクレジット知りたいわ〜。)しかも、その声が喋ってるのが「ああ〜、ご主人さまの、固くて大きい〜」とか「わ、わたしの中でズボズボ暴れてるぅ〜!」とかあんまりTVの仕事では出てこないお茶目なセリフ。声優さん達も何で今更ダイアルQ2みたいなことせなアカンのや、と思ったことしきりやと思うが。お疲れさまですなあ。

HシーンしかないゲームでそのHがメチャいいんだからそれこそベスト3級の評価を出来ると思う。けどね、よく考えたらこのゲームってセンスはそこそこ認めるものの、作ってる側としては楽だわな。小難しいフラグや、辻褄合わせに頭を悩ますこともなく、外注で上がってくるCGや声をただ並べていけばいいんやから。で、唯一TRIANGLE自前(であろう)部分の麻雀、大貧民はそこそこぐらいのレベル。そういう意味ではこれはブランドパワーというよりも素材に頼ったゲームであって、サターンとかの声優「声芸」ゲームなんかと同じなんだわ。いや、VIPERシリーズもそうやから別にこれがアカンという訳ではなく、やっぱり軽めの作品と言うことで。「CQ遼子」以上「となりのお姉さん」未満というのが妥当かな、と思いますな。

しかし、ニフティとかネット上を見てても全然このゲームの話題出てないけど。何で?もったいない。このレビューを見た汁ゲーマーの方々は、是非買いましょうね。

 

 

Ultimatic Gambling Battle
夢・天・使R

TRIANGLE(2000)
麻雀&大貧民ゲーム/ゲームB/精液A(顔12:口1)
キーワード:ボクにとっては「学園え〜じぇんと」のアウテイクが
入っているというだけの作品。

上の第2弾。

というわけで。人気があったのか続編が出ました。
あの〜。よく、アーティストのベスト盤ってVOL2が出ますよね?そのベスト盤の続編ものって恐ろしくネタ切れっぽい時ありませんか?大ヒット曲!・・・のアコースティックバージョンとか、あの名曲!・・・のライブテイクとか〜。

そういう感じですね、これ。
ちょっと粗い出来です。

とりあえず、Hシーンについて。
キャラの人数が減った(14人→9人)のはHシーンの長さを延長することで相殺されているけど、原画レベルの低下が痛い。前作もかなりバラツキあったけど、今回はボーダーライン以下多すぎ。特に塗りがかなり甘いんで、原画のよいものでもCGフィニッシュでかなりスポイルされています。一気に同人臭くなってますわ。但し、前回から引き続きボスキャラを担当した無情氏と、詩夜月笹氏(スクープの「学園え〜じぇんと」オクラになってしまったなぁ・・・)はさすがの出来やったので、この2人のレベルで全て作ってくれたら前作を越えることもできたんやろうけど。

更にダメをおすように今回パタパタアニメが入っています。昔のエルフやシルキーズのHシーンを思い浮かべてもらったら良いと思うけど、あれが全身単位で動くという訳で。ま〜、それはそれはダイナミックな貧乏臭さです。ある程度見られるAVIアニメが同時に入っているので、余計にしょぼく感じますわ。ゲーム殺すにゃ、刃物はいらぬ。一枚絵よりも遙かにタチが悪いですな、これは。

で、悪名高い麻雀・大富豪パート。これが意外なことにそれほどキツくなかった。オレは麻雀オンリーでやっていたが、何と6時間でコンプしてしまった。ま、6時間を長いととるか短いととるかは色々意見はございましょうが。大きな声で言えないが前作は途中で挫折してしまったので、これには驚きました。

とはいえ、殺伐としたゲームってのは確か。最初の一時間で2回しかアガれなかった時は、コンプは来世紀までかかるんちゃうか〜、と思いましたよ。そもそも難易度という言葉を使いたくないわね。難しいとか難しくないとかって、そのゲームがプレイヤーに能力を披露する余地を与えていて初めて言えることであって。対局が始まっていきなりダブリー連発のゲームでどうやって頑張れるっての。こっちの持ち点は2000。相手が上がるときは絶対に満貫以上やから、とにかく全ての対局を決死の覚悟をもってしなければならない。こんなんくじ引きやん。ゲームちゃうよ〜。更に、最後のボスキャラとの勝負ではコンティニューが効かないという、スゴイ、というか虐待的な試練がまちうけているんですけど・・・。何でエロゲでこんな過酷なことにチャレンジしなあかんの。

とりあえず、闘い方はボスキャラまではひたすらイカサマポイントを温存してガマンガマン。前回よりもキャラが少なくなっているので僅かに楽です。役を組み立てていくヒマはないんで、同じ牌が集まりやすいのでカン連発して早上がり。ドラを沢山乗せることに専念しましたよ。で、ボス戦ではイカサマポイントを大放出。全ての局を天和で逃げ切り。子の手番の時はダブリーでね。いかに相手が強くてもこれならそうそう負けない。これで頑張りました。大富豪の方はやってないからわからないけど。

ま、何にしてもですね、原画の人材が揃ってないのがねえ。この作品ってゲーム部分は全く評価できないので、原画と声しかないのよね、ポイントが。企画的には前作と全く一緒やし。そう思うとこれは、最初の例に戻ると「B面コレクション」もしくはブートレグのような出涸らしっぽい雰囲気があるんですけど・・・。

もし前作がなかったら、もっと違う印象で見られただろうけど、今回はちょっとレベル落ちたとしかいようがないですね。アニメとかこの際どうでもよかったから、原画に力を入れて欲しかった。前回と同じメンツでもオレはよかったけどなあ。声優さんの演技とエロの組み立て自体はよかったんで、とりあえずいい絵描きさんを揃えて下さいね〜。このゲームは是非シリーズ化して欲しいと内心思っています。次回に期待。

 

 

めいど de おゆうぎ
Tri-Star(2001)
麻雀&テーブルゲームADV/ゲームB/精液B+(顔10:口0)
キーワード:レビューの方も全くもって普通だスなぁ

電子機器メーカーに勤める主人公に、社長直々の営業指令が下る。ある大金持ちの未亡人に自社のメイドロボットを売り込む、それが任務だ。件の場所に向かった主人公と新作メイドロイドは、その未亡人から自分の屋敷で働くメイドたちとの性能比べを挑まれる。用意される様々なパーティーゲームで主人公は勝てるのだろうか。

tristar・・・どういうブランドなんだろうか。このゲームのあおりは「夢天使のスタッフが帰ってきた!」なので、トライアングルかと思ったら、HPのサーバーの場所やデザインはScoopと同じなんだよねぇ・・・。

「夢天使」をやった人には説明不要というか、全く同じ。まあ、やったことない人にも説明不要だが・・・脱衣モノっす。ゲームに勝ったらHシーン。シンプルですわ。

今回は4種類のゲームが用意されている。「麻雀」「大富豪」に加えて「神経衰弱」「7並べ」。7並べ、久々にやったわ。しかし、団体系のゲームでは相変わらずパートナーが足を引っ張ってくれるので、当然俺のメイン選択は「麻雀」。麻雀に関しては前作、前々作ともに破壊的な難しさを誇っていたが、今回は明らかに相手が弱くなった。まあ、確かにハマったらダブリー一色系をカマされるものの、10〜20回もリトライ(この回数をどう見るかは個人差だろうけど)すれば、最終ボスの社長以外はイケる。最後の社長はさすがにかなりシンドイが、イカサマポイント全開すれば一瞬で勝てるし。まあ、これはこれで簡単過ぎたらあっという間に終わってしまうので、そういう点でみるとこのぐらいの障害がいい感じだとも思ったな。ただし、どういう思考ルーチンでできてるのか知らないけど、全く同じ手で連続で上がったりしやがるので多少白ける。

今回はストーリーがついているのも一つの特徴。ま、別にいらんが。出てくるのがほぼ全員アンドロイドってのに、その特徴をいかした部分が全く無い。アンドロイドものって感じはせんわ。突然キレて鬼畜になる主人公といい、高飛車な女社長といい、最後の強引なハッピーエンドといい、「サクセス!」そっくり。画面エフェクトや効果音は以前から同じやったけど、ますますScoop臭くなっとる。エンディングのスタッフクレジットを見逃してしまったが、もしかしてスタッフもかぶってるんだろうか。

エロシーンに関しては概ね良好。絵的には肉感的アニメ絵なんで、俺的には大好き。汁もあるし、淫語も少しある。ここら辺は問題なし。ラストシーンで、今までの登場人物全員と乱交するというシーンがあって、むちゃくちゃな展開やけどこれは非常に実用的かつ嬉しかったね。もうちょっと汁が多くて、フィニッシュシーンの後のテキストをもっと書いてくれていたら、ぐぐっっとエロ度倍増だったが〜。

まあ、これも夢天使シリーズと言えないこともない。過去のシリーズと比べると、初代「夢天使」には劣る、しかし「夢天使R」よりは良いという感じ。何というか、特徴的な長所も短所もなく、かなりマトモなゲーム。普通ですわ。もともとこのシリーズってのは、ゲームの出来うんぬんよりも、原画次第って感じやから。今回、原画一人になったことで、本家「夢天使」シリーズに比べると、華がなくなったような気がしますなぁ。お手軽にHシーンがみたい人ならどぞ。つうか、マジでScoopとはどういう関係なんや。