Rune&Cage
お、おい、鈴木っどこで拾ったんだよ、これ
すごいよ〜こんなの消えてないのと一緒じゃん
ちんちんとかまんことかほとんど見えてるじゃん
や、やべ、おれ、トイレ

 
     

 

ぴヨナ=ピコナ
Rune(2001)
半勃ちADV/ゲームB−/精液B+(顔6:口0)
キーワード:せっかくの汁を・・・

由緒正しき聖王家の王子様・クロスは、魔法が出来ず、後継ぎ不可の烙印を押されてしまう。見捨てられた彼は一念発起、回りを見返してやろうと「魔法学園」に入学。はたして彼は一人前になれるのだろうか・・・。

何よりもまず言っておこうか〜。このゲームは特殊なCD−ROM梱包で、プラケースではなくCDバインダー風のソフトケースに入ってまんねん。あのレンタルCDなんかで使ってあるような不織布入りスリーブが連なったようなヤツね。これがクセ者でなあ、そのせいで新品なのに既にCDの盤面が傷だらけなんじゃああああ!これは新たな中古売り対策なんかも知れないな。これだけ傷が入ってたら売ろうにも売れないぞ。針の先ほどの傷でも買い取り額半分にする「ぽち」の店員の目には、この傷はフォッサマグナに映るだろうて。まあ、中古売り防止ではなく単なる偶然やと思うけど、これはいただけんなあ。

で、ゲームの内容だが、う〜ん。これまた中途半端。どないしたいんかはっきりせい!という感じになっとります。

いや、実は序盤を見る限り、今までのRUNEのゲームのなかでは一番良いかも、って思ってましたわ。例によって野々原ロリキャラ満載のお気楽ムードなんやけど、トマト&ミカンの「性のお悩み」関連のイベントが始まると様相は一変。「おちんちん」「おまんこ」連発の汁プレー。幼稚園コントの中に園児コスプレの藤原組長が紛れていたようなハード展開。そのギャップに一気のオレの愚息はやる気マンマン。これはやるぜっ!と・・・・思ったのですが。

実は、特定の場所に行ったら必ず見られるそのトマト&ミカン関連のサブHイベント。それは本編のHシーンが余りにも薄いので、そのバランス取りのために入れられたものだと思われる。ゲーム本筋におけるHシーンは「ミニスカポリス」のお湯割りぐらいのエロさ。しかもツマラン。H無いなら無いで、もうちょっと会話を面白くしてもらわんと。オレ、ドタバタは好きやけど、このゲームのムードは苦手や。もうちょっとフックを入れてくれんことには、昔の「りぼん」を読んでいるような感じで単にキャアキャアと言っているだけにしか見えない。しかもゲーム期間は3ヶ月弱もあるのだ。これはかなりツライ。先に言ったサブキャラのエロエロイベントはその過酷なフルマラソンを走りきるためのスペシャルドリンクのようなものだったのだ。しかし、小さい頃から三角食べが出来なかったオレは早々にエロイベントを使い切ってしまい、給水なしで30kmは走ってしまった。もうゴールの時はアンデルセン状態ですよ。若い奴は知らんか、アンデルセン。

まあ、野々原キャラ目的でプレイしたい人なら、これでも、いや何でもいいんだろうけど、その萌え萌えゲーマーにしたって、おもしろいと思ってやるんだろうか。ゲーム期間の割にイベント少ないし。メインヒロインたちのCGがサブキャラのエロCGに取られているからなあ。メインヒロイン4人のHCGなんか、3枚ずつぐらいしかないんやで。少なすぎる。汁出まくっているのに、顔アップ顔射は2回しかないし〜。かなり大きな扱いの主人公の妹のユピアなんかパンチラ止まり。高橋尚子がプロになって年収数億という時に、フルマラソンの商品が図書券では・・・。

まあ、色々言ってるけどこの程度のゲームならエロゲ界に一杯あるんで、平均的なゲームであると思う。でも、なぜ敢えて悪く言うかというと、非常に惜しいと思うから。勿論、エロゲカウントダウン的に。

特に、トマト&ミカンのセックス・ツインズ(こういうタイトルの洋ピンありそう・・・)のHシーンが良かっただけに気になる。もうちょっと的を絞って特色を出してくれんか?できればエロ方面に。いっぱいいっぱい汁出てるのに、フェチズムのかけらも見られない、ただかけているだけの使い方。あれだけ「おちんちん」って言わせているなら、もっとエロエロにさせてもいいだろう。そもそも、どうせエロやらすんやったらサブキャラよりもメインヒロインにってことですわ。怒野ボツ子がなんぼエロいことやってもゲームの評価にはあんまり結びつかんですよ。サブイベントでエロやってエロへのサポートするんやったら、妹キャラのユピアを脱がす方が先でしょうが。スタッフルームでのコメントで一番多かった意見が「ユピアのHシーンはなんで無いんじゃ!」・・・自分らでわかってんねんやったら早よやらんかい

とにかく、野々原幹という素材がいいんやから、使い方次第でもっともっといい作品作れそうに思うんですが。只のCG集で終わらせるのはもったいない。勿論エロじゃなくって、キャラ萌え専門でもいいんだけど、どっちにしても現時点ではまだ中途半端。もっとコンパクトに、シュアにまとまったソフト出して欲しいっす。RUNEには期待してるんだけどなあ。「明るくてラブラブ、しかもH、しかも汁」ってのができる雰囲気あるんだよ。がんばれ〜。

 

 

リトルモニカ物語
Rune(2001)
ラブラブちんちんADV/ゲームA
精液A(顔5[全て顔アップ]:口0)

生まれ故郷の小さな街、「リトルモニカ」に帰ってきた主人公ウィル。そこで街の喫茶店を経営する三姉妹と同居することになってしまいます。なぜかその頃から、街に起こる奇妙な事件。そして、ウィルと三姉妹にまつわるストーリー。少し不思議な街に、どんな秘密が隠されてるのでしょう・・・?

いつもどれほどケムたがられようともアジってきたことですがね。

俺にとって精液ってのは凌辱でないんですよ。精液をかけたいってのは愛の発露な訳で。なぜ、誰に言っても変態扱いされるのか全くわからないが。確かに汁ゲは昔に比べたら増えましたわ。でも、俺は不満なんですよ。なぜ、汁を増やすことがぶっかけとかギャングバンと繋がっていくのか。なぜ、女性は精液狂いの痴女ばっかり出てくるのか。ギャングバンや汁マニアの痴女で汁ゲを作ろうというのは、俺にとってはファンタジーが強すぎて味が無いように思うんですわな。

大昔に嘆いた「凌辱=エロ、ラブ=エロ薄」の2極化はエロゲ界全体としてはある程度解消しているようですが、そういう単純な構造から汁ゲはまだ抜け出せていないです。セルビデオの影響を強く感じますわ。セルビデオなんかの汁フェチ系がああいう多人数ぶっかけや精液フェチ女系になるのは、男性一人の精液量が限られているという物理的限界もあってああいう形しかないのであって、自在にぶっぱなせるゲーム世界においてはもっと独自の汁フェチ世界の発掘があってもよさそう。その一つの可能性として俺が最も期待しているのが「ラブエロ汁ゲー」なんだけど・・・。当サイトのカウントダウンで「クローンドール」や「下級生」にゲタを履かせて順位を付けているのは、ボクのメッセージな訳どす。

こういうウルセーことばっかり言ってると、「じゃあ、自分で作れよ」って言われるのがオチなんですが、自分で作って自分でヌクなんて、自分で自分のチンポしゃぶるのと変わらんではないか。

しかし、ありました、いいサンプルが!
それがこの「リトルモニカ物語」。今までは単なる原画頼みのちんちんブランドか?と思っていたRuneの最新作。今回はドビシッ!と来たよ、これは。

いや、全体的にはいつも通りですわ。いかにも佳作という感じの出来の、ぬる〜いドタバタなんスけど。こういうほのぼのした話しってのは退屈になりやすく、限りないドス黒さをバックボーンで抱えていてこそ面白くなると最近名作劇場ばっかり見ている俺としては思う訳ですけど・・・この作品は単なる可愛いストーリーって感じですわ。なんかねー、ええおっさんが一人部屋でPCに向かって、こういうらぶり〜なゲームをやるってのは一番死にたくなるギャップ感がありますな。

まあ、そんなことは些細なこと。必見はHシーンっすよ。

最初のHシーンは1日目。主人公ウィルが三姉妹と同居することになって、旅の汗をお風呂で流します。三姉妹は男の人がやってきたと言うので興味シンシン。早速、ウィルのお風呂シーンをのぞき。しかし、狭い隙間に殺到したせいでドアが開いてしまい、お風呂にドザ!すると、末っ子のメイの手の中にチンポがすっぽり!たまらずボッキーンのチンポにメイは「わ!ちんちんがはれちゃった!どうしよ、どうしよー!?い、痛いの痛いのとんでけー!」しかし、とんだのは痛さではなく精液。チンチンをこすられたウィルはたまらずメイに顔射!メイの一言、「チンチンから・・・チンチンから・・・こ、これ、お兄ちゃんの、お、おしっこ!?」

・・・・・。「毎度おさわがせします」か、これは。メイはこれでもかと言わんばかりにチンチン連呼。もう、このシーンだけで俺はノックアウト。

とにかく、明るいラブエロ炸裂。そしてこのムードのなか、ヒロイン達のエッチへの姿勢がまた素晴らしい。主人公はモテモテで、この3姉妹の愛を一身に背負います。エッチシーンはことごとく愛に満ち、テキストもかなりトロトロ系。 「好きだからエッチしたい」という態度が積極的に女の娘の側から(←これ大事)示されます。しかも、姉妹は痴女ではなくあくまで普通の娘であって、三人と男体験なし。この三人と交わすトークは最高に楽しいっす。最近のうちのサイトのコンセプトでもあるけど、処女とのY談は紳士の娯楽

まあ、この程度は他のゲームでもあるかも知れないけど、この作品の場合、汁フェチ寄りのバランスなのが俺のツボ。主人公はかなり精液をかけたがる奴ですが、女性達は愛する人が悦ぶならと楽勝でかけられます。しかも、その受け入れ方が・・・。たとえば、長女のセリアとのHシーン。フェラをされていて、このまま果てると顔にかかりそうだと心配するウィルがトイレで出そうかと言うと、セリアはけげんな顔。

セリア「はう〜、せっかく私がんばったのに・・・」
ウィル「う、うん・・・とっても気持ちよかったよ。でも、セリアの顔にかかるだろう?」
セリア「・・・・かけないの?」
ウィル「・・・・よしてくれよ、我慢できなくなる」
セリア「だって、メイにかけてた」
ウィル「・・・あれは事故だってば」
セリア「事故でもなんでも、前例はあるんだから」
ウィル「・・・かけて欲しいの?」
セリア「う、うう〜っ、そう面と向かって言われると、て、照れるけどぉ〜・・・」
ウィル「・・・セリアが押さえててくれるの?」
セリア「・・・うん。私にかかるように、押さえててあげる」

どう思います、これ?大したこと言ってないでしょ?でも、最高だと私は思う訳ですよ。俺が汁ゲに求めることってのは、良心の呵責なく大喜びで自分のフェチを全開にできるシチュエーション。フェチストってのは多少なりとも後ろめたい気持ちがあるもんですわ。そして、好きな女の娘ができても、できれば自分の変態性を受け入れもらいたいなあ、と思いつつ正常位ばっかりやってたりして。これは汁フェチに限らず、もっとグローバルな意味でもあてはまることやと思う。かといって、女性が同じ嗜好を持っている必要は全くない。むしろ、独走されても困るんどす。フェチってのは個人的なものであって、相手が同じ嗜好を持っているから安心って訳でもないし。女性には三歩下がってフェチズムを踏まず、の姿勢でひとつ。男の嗜好を十分にわかりつつ、微妙に察して受け入れてもらいたい!しかも、で(もう、変態とでも何とでも言えや)!

好きな人が喜んでくれることをやってあげる。そういう意味で、このゲームのキャラクター達は理想のパートナー。主人公の欲望を、少しだけ先回りして(しかもあくまで恥じらいつつ)解放する性格設定にはただ喝采ですな。こういう基礎があってこそ、今までのRuneの美点であったCGの美しさとか卑語音声が生きている。

原画は当代随一のロリ絵描き・野々原幹。この人、一作ごとに魅力的な絵になってきているけど、今回のはロリ属性全くなしの俺もかなり参ったです。可愛すぎ。で、もちろん汁もビシバシ。音声に関してもGOOD。ちんちんブランドとしては、さすがにここは譲れないというところか。「ちんちん」「おまんこ」の卑語ピー音消しの短さとタイミングの絶妙さは素晴らしい。もうと言ってもいいでしょうな。全く消しがないように聞こえますわ。

明るい・エロい・ラブラブ、更にY談!そして汁!「注射器2」も同じようなコンセプトやったけど、汁と絵面のインパクト以外はこっちの方が圧倒的に気持ちが良かった。汁ゲフィーバーだった昨年に、「汁が沢山出ていることを売りにする段階は去り、どうやって汁を生かすかがこれからの汁ゲの焦点」ということを書いたけど、この作品は俺が望む汁ゲの形にとても近いですな。まあ、全然エッチシーン少ないし女性キャラ全員とエッチできないし汁シーンももっともっと欲しいしあれだけ卑語言ってるならキンタマも言って欲しいし3人娘同時フェラがないし、と一杯不満あるんだけど・・・。少なくとも、アルカディアの方角には向いている。ここは汁ゲの未来のためにも過度に褒めそやしたいところ。次回作にもコンセプトの維持を期待。

 

 

初恋
Rune(2002)
温愛ADV/ゲームB
精液B+(顔7[うち顔アップ5]:口2[うち顔アップ2])
キーワード:久しぶりにこの手の話をフルコンプでプレイしてしまった・・・

何の変哲もない主人公が、同級生や幽霊のトラウマ癒しをしてやって、いてこます話(としか言えない・・・これという強いコンセプトがないんだよなー)。

まず、エロゲの楽しみ方は人によって色々である!ということを強調しておきますよ。それを踏まえて、このレビュー読んでちょ。お願い。

オレにとってRUNEの作品をプレイする目的ってのはね。
「おちんちん」
という言葉を聞くためなのね。

最近とみにちんちんマニアとしての自覚を強めてきている私としては、あのかわゆい野々原幹キャラからカーペット爆撃のように発せられる「おちんちん」発言にめくるめくような興奮を感じていた訳であります。

そして野々原組の前々作「リトルモニカ物語」では、それまでの作品では漠然とにじみ出しているだけだったそういう「ちんぽ汁資質」に対して、遂に自覚的なアプローチをしたかと思われたのだ。名作劇場から更に灰汁抜きをしたようなまったり〜とした世界観に、少女たちの慈母愛に包み込まれる優しいエロシーン。そして、その世界が「おちんちん」トークとともに大量汁に包まれるインパクト。いわゆる「落差=エロ」の観点から見たら、これほどにまで可能性のあるものは無かったし、「リトルモニカ」の後のノベルティソフト「ベル先生のトゥルトゥルBOX」でも、そのちんちん路線は継続されていた。オレの目にはRUNEはもうすぐで汁フェチゲームの殿堂ブランドに手が届くところに来ているように思われたよ、ええ。そこで、この新作「初恋」だ。期待するなって方がムリってもんで。

しかし、私がそこで見たモノは・・・・
「おちんちん」のない世界だった・・・。

まさか、ここまで無いとは・・・・。皆無ってことはなかった。でも、3、4回ぐらいかな・・・。3、4シーンやないで。そもそもエロシーンが10個しかないとは〜。これは痛い・・・・「ちんちん」がなかったらRUNEの作品は一気にふつ〜の作品になってしまうんじゃい。野々原組の作品っては延々と同じ作風やったし、多少エロに上下があっても最低ラインは守られると思っていた。ましてや、このブランドの辞書は他の全てのページが失われても「ちんちん」が書いてあるページだけは残っていると思われたのに!

なんかね、ここ最近の数作と比べると世界観の雰囲気も大分変わりましたよ。今までの無垢な少女たちを籠絡して優しくしてもらうというへっぽこ世界から、ちょっと前のリーフみたいな大感動系のストーリーに大幅移動ですわ。オレはここのソフトは「FIFTH TWIN」からしかやってないんで、それ以前はこういう感じだったのかなぁ・・・。

ここまで期待していたものと違うものが出てくると、頭ごなしに批判するのもはばかられる。

ただ、そういう路線のソフトとして頭を切り換えたとしても、これはそんなに素晴らしい作品とも思えない。特に序盤が乗り切れない。キャラがそんなに突出していないから、キャラを知るまでエラく時間がかかる。そこに来て全体的なイベントCGの数が少ないのに、セリフが多いから冗長に感じる部分がかなりあった。何とかそれを乗り切るとオンリーシナリオになる後半部分は結構読めるんだけど、その感動の引き出し方がどのルートもよく似てるというか〜。死とか別離とか病気とかね〜。不幸な出来事でガツンと落とすのばっかり。最初の一人やれば後全部一緒。ただ、オレはこの手のは今まで死ぬほど見せられたので、結構感覚がマヒしてしまってどうにも前に見たな〜って気持ちが先に立ってしまってイカン。こういう話が好きな人とかあんまりこの手のやつをやってない人ならそれなりに面白い・・・のかなぁ。

ただ、感動路線への移行自体は別に悪いことではなく、今回は今までのRUNEのストーリーを考えたらむしろ一番良かったぐらいやったかも知れない。ベタはベタやねんけど、今までのぬるいだけのシナリオに比べたら、キャラをぶっ殺してでもヒキを出そうという姿勢は前向き(?)だな〜とは思った。実際あれだけ長々とストーリー展開されたらイヤでもキャラのことを覚えてしまう訳やし。

だからこそ、オレとしてはそこでちんちん&汁トークを出して欲しかった。何か中途半端やわ〜。エロシーンは実は今まで通りの愛情で男を包んでいくような流れはあったし、それなりのY談もあった。野々原幹の絵は相変わらず可愛いし、汁に関しては衰えを全く感じなかった。エロシーン自体のコンセプトは今までと大差なかったのだ。で、そこでちんちん発言というか卑語だけが無くなったのよ。エロシーンの数もエラく少ないし、これはストーリーの雰囲気に合わせてエロも薄くしたってことなのかな?今までにましてエロがなさそうな感じで、実際エロが減退となると、何だか普通すぎて・・・絵面以外全く印象に残らないぞい。

しかし、例えばこのストーリーのままで後エロシーンが3倍入っていたとしたら、「RUNEの最高傑作だ!」とオレ的にはなったと思うんだよね。やっぱりそういうミスマッチ感がRUNEの特徴(オレのなかでは)やった訳やし。そう思うと、今回の作品は残念な気分になってしまう。ただ、噂によると「リトルモニカ」は意外と売れなかったという・・・それでこっちの方が売れたりすると、RUNEユーザーのマジョリティはこういう萌え&エロ薄路線を求めているということになって、オレの旗色は大いに悪い。

しかし、オレは最後の一人になっても言う。やっぱりRUNEは少女におちんちん言わせてなんぼだと思いますぜ!次作よろしくー!

 

 

恋する妹はせつなくてお兄ちゃんを想うとすぐHしちゃうの
Cage(2003)
”いも・おと”ロリADV/ゲームB−
精液A−(顔11[うち顔アップ7]:口1[うち顔アップ0])
キーワード:明日にはキャラの名前忘れてそう・・

妹と弟とひきこもりの兄貴の密室会話劇。

はい、ロリの人。退席してちょ。お願い。
今から妹ロリゲの悪口を言わせてもらう!


少女スカトロ映画が観客動員レコードを保持し、「週刊わたしのおにいちゃん」なる雑誌が発売される、サムライの国・日本。もちろん、私も多少なりともロリの素養はあると告白しておこう!しかしこの私、巷で隆盛を誇る「ロリゲ」で抜いたことがついぞありません!「はじめてのおるすばん」「はじめてのおいしゃさん」「先生だ〜いすき」「妹汁」・・・一応、色々やりましたよ。しかし、勃たんのですよ!我が息っ子クラブが!オレが門外漢なだけと思いきや、同じロリでもEB110SSとかゴージャズ宝田とか、マンガだったらイケる訳だ。なのに、エロゲだとインポに。

なぜ、ダメなのか。
オレが思うに、それはキャラの問題があると思うんだ。

ゲームに限らず、物語で一番大事なものはキャラであることは自明の理。今時、ストーリーや設定などで新しいものを延々と繰り出すのは不可能である。そこで、エネルギーのあるキャラを作り、「ほかでもないこのキャラがやるお話」と言うものでかろうじてグルーヴを出していくのが、今のお話作りなのである。

では、キャラというものはどうやって作るのか?

「Natural2Duo」のレビューでも触れたけれども、キャラ性というものは2つの要素がある。つまり↓

●キャラ自身の性格付け(絶対キャラ)
●キャラ同士の位置関係(相対キャラ)

この2つ。まず、キャラ自身の性格。これは「おとなしい」「活発」「オタク」「タイヤキ大好き」等々、キャラが個々に持っている要素。これはわかりやすい。キャラの性格付けなんかは今時のゲームはクレージーなものが多いんで十分できてる。しかし、重要なのはその次の「位置関係によるキャラ立て」だ。そのキャラクター集団のなかで、そのキャラがどういう役割にあるのか、どういう人間関係のなかに暮らしているのか。ここの部分がエロゲは慢性的に弱い。

例えば、モーニング娘。で明らかに顔がナニなメンバーがいるでしょ。中学生の頃はああいうメンバーが何のためにいるのかさっぱりわからなかった。しかし、そういう「個性派」の存在が正統派をより引き立てる訳だ。あだち充のマンガでこれでもかというほどモテない男、引き立て役の女が出てくることを覚えているだろうか。彼らの存在が、キャラ個々の個性が弱いあだち作品をあれほどまでに輝かせる。全員がかわいい、全員がステキ、では個が立たない。そこで世界観の平均がどこら辺にあるのか、それを示すようなキャラがいれば、それを基準にキャラの上下の判断ができる。これがまさに人物間でのキャラ立て。エロゲでは十人前の女を出すのがなかなか難しいが、例えば「主人公の男友達」なんかがそれに当たる。そいつが主人公よりも先に「あの娘、ハクいよな!」とか「あいつとは死んでも付き合いたくないな!」と言わせてやると、それがゲーム内での基準になって、キャラ間の役割が整理されるという訳。主人公が無色透明で社会性皆無な場合が多いエロゲでは、「世間の基準」がことさらに欲しくなる。

この2つのキャラ立てを踏まえて、
「恋する妹はせつなくてお兄ちゃんを想うとすぐHしちゃうの」の話。

妹ロリゲはそもそも、キャラの性格付けの部分で非常に狭い。妹であること、背が低いこと、お兄ちゃん好きであること。子供そのものという話し方をすること・・・様式的に制約がかなり多い。どのゲームを見ても「赤髪の活発なロリ妹」「青髪でおとなしいロリ妹」「黄髪で性的に開放的なロリ妹」そんなんばっか。オレも「はじめてのおるすばん」は多少の衝撃を受けたが、その後の余りの同じさにすぐに飽きてしまった。「リトルモニカ」1本ありゃ、もうえーわ。

キャラの性格が動かせないなら、人物間設定でもってキャラ立てをするしかないのであるが、そこにおいて今は「全員●●」とか言うコンセプトのゲームが多い。こうなると、互いの差が全く見えない。主人公との関係にしても、「妹」という点でもうかなり固まってしまっているし、世間様の基準を感じようにも妹ロリゲーは主人公の行動半径が狭いものが目立つ。この「恋する妹」でも、ほぼ全てのシーンが部屋のなかで繰り広げられる。これだと、女の子達がどういう存在なのか全く実感できない。例えば、ここで主人公の友達がやってきて、その妹に向かって「あいつはブサイクだよなー」と主張させるだけでも、一気にキャラ立てがスリリングになると思うんだけどなぁ。せめて、背の高い女性を一人ぐらい入れられないものだろうか。身長が高いのがいないと、「低さ」がさっぱりわからん。

・・・・・こうなってくるとですね・・・・もうショタが目立ってしょうがないってことになるんだな。この作品は3人の「ヒロイン」がいるんだが、うち一人は最近昇竜の勢いのショタな訳だ。しかし、このショタ弟が可愛い!めちゃ可愛いっ。それは当然で、手アカのつきまくったキャラ達のなかでは、もうショタぐらいにしかドラマを見いだせないんだから(結果的に、人物間キャラ立てになっている)。しかし、これでいいのか!?ほんまにショタに萌えたいというのか、オレは。


しかしまあ、こんだけゆっといて何だが、この「恋する妹」は妹ロリゲで初めてヌいたゲームになった訳であるが(どないやねん!)

絵がいいんだよ〜。うろたん大好き!同人誌も買ってます。この人は非ロリ系のオレでも個性のわかる絵を描いているし、何より汁属性。同人でやっているようなコンドームに出した汁を飲ませるのがあってくれたらよかったんだけどなー。汁も、兄弟ブランドのRUNEの野々原御大と同じような汁感でなかなか良好でありますっ。

後、淫語がすごい。とにかく、淫語連発。みさくらなんこつのマンガをご存じの方ならそれを想像してもらえると思うが、女の子達がノリノリで延々と淫語をしゃべりながらもだえ狂うというのがスタイル。ライターさんはそのみさくらと組んで本を出していた人で、その淫語カーペット爆撃はなかなかの圧力だ。語彙の方も、「オマンコ」「チンポ」はもう当たり前として、「キンタマ」や「ケツ穴」「ケツマンコ」まで来ております。消しは結構長いが、耳にはかなり新鮮。この絵でこの淫語、という組み合わせの妙は確かにある。しかしまあ、どのエロシーンも全くキャラ性関係なく、延々と淫語オールレンジ攻撃なんで、人によっては全くダメでしょうな。確かに、このエロシーンならキャラなんか立てても立てなくても関係ないわな。

結論としては、絵と淫語のノリが気に入れば、ヌキには結構使えると思う。逆に、絵と淫語のノリが気に入らなかったら、絶対ダメですわ。ボリュームが少ないし、キャラ立ては上に書いた通りグダグダなんで、ストーリーも期待できません。とにかく、エロシーンだけを見ている作品ですな。エロシーンだけは淫語パワーでボルテージあがります。何というか、絵と淫語、さらにラブ汁ということなら「リトルモニカ物語」とあんまり変わらないんだけど、「リトルモニカ」の頃に比べて感激が著しく乏しいところに、今のロリゲの氾濫と倦怠が見える。

まあ、汁フリークスのオレに言われたくないでしょうが、ロリの人も業が深いね。この作品のこの味もクソもない淫語が苦手だって意見が多くあるけど、オレ的には小学生そのものという容姿にランドセル、さらに白痴しゃべりという今時のロリ系ゲームが既に「ケツマンコ」状態のインフレぶりなのだよ。確かにオレもロリな部分はあるけど、こんなヤツらとセックスしたいかなぁ。

しかし、今のエロゲのコンセプト合戦のなかではこういう方向にしか進みようがない。昔のエロゲはフェチ性が弱かったおかげで、嗜好的にバラエティのある女性陣が用意されていた。おかげで、お互いをより立てあっていた部分もあるだろう。おばはんがロリを立て、メガネッ子がスポーツ娘を立て・・・という具合に。一方、今のエロゲはフェチの高まりでより細かな欲求に応えられるようにはなったが、その分キャラ様式が先鋭かつ堅牢になりすぎたきらいがある。

しかも、人物間でのキャラ立てがかなりおろそかになっている。こうなると、キャラそのものの増長化でしか特徴を出せなくなるんだ。キャラ個々の性格付け、しかも見た目やしゃべり方、呼称等の外面的な要素の偏重。つまり「属性」のインフレ化。妹だ、ロリだ、人妻だ、熟女だ、ふたなりだ。男性向けにおけるショタの流行も、そういうなかでの一つのモードでしかないと思う。飽和したら、次へ!もっと変わったもの!もっと違うもの!焼き畑農業のような略奪的なキャラ消費だと言える。来年あたり、どんな奇形キャラが市場を闊歩しているのやら。30代人妻なんだけど小学生にしかみえないショタとか?

しかし、そういう流れが生み出す作品群は門外漢には極めて敷居が高い上に、感情移入ができずにキャラをただ「観察」するだけになってしまう。ストーリーや設定から乖離した表面的に「新機軸」なキャラだけが爆走し、以前のエロゲヒロインから思うとほとんど珍獣とも言うべき女の子達が今のエロゲを席巻している。そういうゲームをやっていると、ふと、誰それという「キャラ」ではなく、単なる「パラメータ」だけがうごめいているような感覚が襲ってくるんだ。まあ、それが今の流れだと言われればナニも言えんが。今一度、「属性愛」から「キャラ愛」への回帰を強く願いたいおっさんゲーマーでした。

 

 

今宵も召しませ Alicetale
Rune(2003)
菩薩ヒロインSLG/ゲームB
精液B−(顔9[うち顔アップ6]:口1[うち顔アップ1])
キーワード:ちんちんまんまんちんちんまんまん

オレ、平凡な大学生!退屈な日々を送るオレだったけど、風来坊のおかんが部屋に贈ってきた箱を開けてビックリ!中には女の子が入ってた!

そろそろ、猫舌あちを「様」を付けて呼んだ方がいいかもな。
これがRUNEだよ!オレのRUNEなんだ!

ストーリーは単純。『母親から送られてきた箱を開けたら女の子が入っていて、「お兄様、私を養って!」。ということで、一緒に暮らすことになる主人公。しかし、そのアリスと名乗る少女は何と吸血鬼なのだ!エネルギー源はもちろん血!血をチュウチュウと吸われる主人公。しかし、主人公としてもそんなにしょっちゅう血を吸われたらたまらない。そしたら、アリスが言うには「体液で量があればいい」だとさ。それって・・・精液じゃん!』とまあ、こういう話なんだけど、パンパイアっても何とも適当な設定ですよ。太陽も十字架も恐がりゃしない。会話を聞いても、行動を見ても、吸血鬼らしいところ皆無。ただただ、毎日セックスしてザーメン飲ませるためだけの設定ですわ。いや〜、いいねぇ、こういうの。

とにかく、このヒロインがいい。

もう何というかね〜。このヒロイン・アリスとのH行為が楽しすぎ。ラブエロライター・猫舌あちの変態欲望世界の本領発揮で、例によって繰り広げられるフェチ全肯定世界。主人公は色々な趣向をお持ちで、手コキに足コキ、ニーソックスに露出プレイ、バニーにアナル責めと、様々なフェティッシュなプレイをアリスに欲求していく。その時のアリスの受け入れぶりが非〜〜〜っ常に良い。「変態だ〜」と言いながら、決して断らない。そして、恥じらいながらも状況を全て楽しむ。アリスは別にそういう行為が好きな訳でもなんでもない訳。でも、どんなことでも楽しくできてしまう理由は主人公のことが好きだからの一点。この信頼感。この安心感。正直、オレと付き合って欲しいぐらいですわ。

しかも、一つ一つのシチュエーションの描き方が本当にいい。「顔に出していい?」と聞いた後の反応がこれほど楽しみなゲームもとんとない訳だよ。

●マングリ返しでの素股シーンの一節●
アリス:「すごい。お兄様のおち○ちんが、顔をつっついてきそう。このままじゃ、お兄様に顔にかけられちゃう
主人公:「・・・・・イヤ?」
アリス:「イヤだと、思うかな〜?」
主人公:「汚れるのがイヤとか」
アリス:「アリス、ぜんぜん平気・・・お兄様のにおいが、おち○ちんの先からしてきた・・・」
主人公:「・・・じゃ、その顔にかけちゃおうかな」
アリス:「勢いよく出さないと届かないかも。届くかな、お兄様の・・・★」
主人公:「これだけ気持ちよければ、らくらく届くよ・・・痛いぐらいかも知れないぞ」
アリス:「勢いよすぎて?」
主人公:「・・・うん」
アリス:「うん、覚悟する・・・」


もう「あち様」だよ、あち様。万事こういう感じで、フェラシーン一つとっても多種多様なテキストがあってそれぞれでアリスがフェチ行為を快く受け入れ、楽しむ様子が生き生きと描かれている。そして、全体的に言えるグッドポイントは、アリスが決して主人公よりもマニアックにならないところだ。アリスはあくまで主人公の欲望を汲んだ形で楽しむ。これもよくわかっていると思う。「リトルモニカ」の時にも散々言ったけれども、フェティストにとって理想の恋人は、「愛で受け入れ、さりとてフェチの影を踏まず」。これだよ。こういう手加減のシチュエーション作りに置いて、猫舌あちは今エロゲ界随一の巨匠と言えるのではないだろうか。

そして、もちろん「ちんちん」発言も戻ってきた。もうちんちん連発(今回はチンポもあり!)。CGも最初は心配していたけど、なんのなんの。赤丸氏の原画は十分に魅力を感じる絵で、RUNE塗りも美しく、エース・野々原御大の絵にひけを取ることはなかった。ただ〜、汁はダメだったよね〜。質量ともに全然物足りない。この一点で、残念ながら個人的に「リトルモニカ」以上にはならない。この話は設定の時点で精飲があるんだから、もうちょっとこだわるべきところだったと思う。テキストではそれなりに汁へのフォローがあるだけに・・・これだけは「野々原氏だったら・・・」と思ってしまった瞬間だった。

え?テキストは良いならストーリーはどうだったって?
そんなんをあち様に求めるなよ。

ストーリーは全くもって通り一遍でございます。非エロのイベントCGがオープニングとエンディングにちょこっとある以外全く無く、ストーリーのヤマは全部テキストだけで説明される。まあ、最初からそういう作品であると割り切った仕様。バラエティには富んでいるけど・・・・ストーリーに関して全体的に動機付けが低く、仮にイベントCGが完備してあってもまあまあというところ・・・。「リトルモニカ」や「初恋」にしてもそうだったけど、「キャラがそこに存在する理由」が感じられない。なぜ、そいつはそこにいるのか?どういう目的で動いているのか?どういう性格なのか?伏線でもいいので、それをわかりやすく示して欲しい。全部のキャラがただ何となくそこにいて、何となくイベントを消化している。主人公とアリスにしてもベッド以外では非常に曖昧な愛をはぐくんでいた。日常ストーリー面でキチー!っとキャラ立てした上での愛だったらば、エロシーンでの甘美さは更に更に上質なものだったろう。

まあ、これはこの作品だけの問題ではなく、エロゲのほとんどが同じやから別にしゃーないけど。これは主人公が無個性であることが美徳とされる最近のエロゲが構造的に抱える問題で、ほとんどの作品が能動的な展開ができず主人公が何かに巻き込まれることでしか進められない。そうなると、シチュエーションがよほど切迫しているか、脇キャラがによほどインパクトがないとモチベーションが弱く、単なるまったり劇になってしまう。それに加えて、エロゲというのはそのほとんどが会話主体の立ち芝居。平凡な主人公、平凡なキャラ、平凡な状況で、なおかつ面白いものをモノにするには、相当の笑いのセンスか、小説を書くような卓越した文章力が求められる。主人公が平凡で無個性な大学生とか言うのは、もうそろそろ減ってきて欲しいけど・・・。

結論としては、小規模ゲームだけど、エロとシチュに重点をおく人、更にフェチを自覚している人なら買って損はない作品だと思う。CGはキレイだし、音楽もいいし。何より、このテキストはフェティストにはマジ甘美そのもの。今度このノリで顔射口射に偏りまくったもの作ってくれないかなぁ・・・ノベルティでもえーから。