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TEEN
カスタム(1995)
デジタルノベル/ゲームB/精液A(顔3:口1)
キーワード:ラリエロ女・レズ

エロってる女がやりまくる話。

最近WIN版の出たカスタムの有名な「ヌキゲーム」。とにかくHCGだけのゲームです。でも俺はそんなに好きじゃない。キャラのしゃべりとかはいいんだけど、CGがプニプニしててちょっと合わなかった。精液はかなりの量出てます。WIN版は声入り?それなら買うが。

 

 

冬虫夏草
ぷち(1998)
ADV/ゲームA−/精液A−(顔5:口2)
キーワード:このバグはいやだなあ。

・・・えー、「痕」です。

リーフのフォロワーが後を絶たない。いくつかレビューしてるけど、それらの多くはど〜でもいいやつばっかりや。しかし、この作品は買う価値がある。魅力的なキャラクターと膨大なテキスト。そしてなかなかに美しいCG。二番煎じにありがちな「軽さ」は全く感じられない。力作だ。

さ、ひとしきり褒めたんで・・・・。この作品、オレはダークな作品として出すより普通の恋愛モノとして出して欲しかった。ダーク部分と日常部分それぞれのテキストはおもしろいのにそれをつなぐ部分が弱い。主人公が二つの世界を行き来するきっかけがピンとこないんだ。音楽を含めた演出や、不良の描き方とか因果の含め方とか、特にダーク部分に物足りなさを感じるので、いっそのこと、より出来の良かった学園生活部分のみの話がオレは見たかった。そのほうがリーフっぽくならないで良かったとも思う。Hシーンの淡泊さも要改善。

他にも音声ズレやロードすると強制終了したりバグも多い。が、これはなかなかいい作品だったと思う。それにオレがうれしかったのは精液をおろそかにしてなかったこと。量は少ないけど2段フィニッシュだしね。これだけはリーフを越えた!いいぞ!

 

 

となりのお姉さん
にくきゅう(1998)
落差ADV/ゲームB/精液A(顔10:口2)
キーワード:元・カウントダウン2位の作品

幼い日の記憶に刻まれた憧れのあの人。もう一度出会いたい。そしてボクの童貞をささげるんだあ〜!という筋の恋愛・バイオレンス(?)・アドベンチャー。

シャープペンシル+ボールペンでシャーボ。
クリーム+トラフィック+ファミリーでブラインド・フェイス。
シーゴラス+イカルス星人+バラバ+ベムスター+レッドキング+ハンザギラン+キングキラブでタイラント。

色んなモノを組み合わせて更に良いものを作り出そうとする試みは絶えず行われて来ました。剣乃ゆきひろ+エルフの「YU−NO」等、それはエロゲの世界も例外ではありません。

そして!驚くべきことにSCOOP+メイビー+フォスターという汁ゲ3大ブランドをかけ合わせるという前人未踏というか誰もやらないだろうと思われた取り組みに挑んだ作品があったのだ!!!!!それがこれ。 この「隣のお姉さん」は、「カオスQUEEN」のところで書いた汁ゲ軍団のそれぞれのウリ、フォスターの2流エロボイス、SCOOPのCGと汁、メイビーのラブエロこの3つを足して更に3で割らないようなゲームです。イエイ!

(1)メイビーの部分

にくきゅうと言えば中途半端な鬼畜ゲームのイメージがあったし、「無垢」「無垢弐」がつまらなかったのではっきり言って軽く見てた。でも「めい・King」がかなりウケがよかったように、ここは日進月歩の勢いで伸びてきた。

といっても肝心のストーリーはあんまり伸びてないようですが。この話は正統派な恋愛ものの部分と個性的な脇役や主人公の貞操を絶えず狙っているモンスターキャラ達のコミカルな部分を織り交ぜて構成してあるんですが、キャラ配分のバランスがなってない。作ってる側は「お腹を抱えて笑った後、ホロリとしてもらおうか」という意図なんでしょうが、脇役たちがあまりにも負の明るさを振りまきすぎていて、結果バカゲーにしか見えないという残念なことになっちゃってる。

さらにゲームシステムも全然良くない。重いし、ゲーム中かなりかったるい移動を強いられる。「UP!」や「おきらくHEAVEN」のようなウザさ。しかもご丁寧に3段階の難易度が用意してあって、そんなダルダルゲームを何度もやれと無理強いしてくる。大体、すぐにプログラムが落ちる。これは問題外。ま、作りそのものはWINゲーらしく出来ていてメイビーの1000倍は凝ってるが。ちゃんとメッセージスキップも出来るし。回想モードあるし。

(2)SCOOPの部分

Hシーンに関しては、エロエロ。Hだけなら、ここ2,3年のエロゲで最高の出来や。しかも鬼畜は全くなし。エロゲならどんなテーマであろうともこのぐらいはやって欲しい。白眉は(多分)トゥルーヒロインの今日子。ハッピーエンドではマドンナ的な存在にふさわしい感動的なベッドシーンを演じながら、バッドエンドでは一転主人公を誘惑しまくって汁にまみれるというこの落差。そう、落差こそエロなんだ!こういうセンス最高。

CGもキャラデザ・作画ともに文句なし。汁も大量。にくきゅうは必ずし汁を入れてくるけど、ここは結構マニア心(?)わかってる感じやね。2段フィニッシュはもちろんやけど、本番シーン前に顔射があったら次の挿入シーンでも汁が顔についたままにしてあるという粋なはからい。CGの塗りや汁の描写がスクープによく似てる。でもこっちの方がより質感に気を使っている感じだ。こういう部分は前作の「めい・KING」でも良かったが更に磨きが掛かってかなりのレベルにまで達している。ナイスですね〜。ましてHシーンのテキストはSCOOPなんかハナクソに思えるほどの濃厚さ。全日本プロレスのように熱く、長く、楽しい濡れ場が堪能できますわ。

(3)フォスターの部分

そして声優はフォスターばり。声がややこもっていて2流演技という感じがそっくり。2流っても「無垢弐」の卒倒するほどのヘタクソヴォイスに比べたら瞠目すべき進歩。当然、かなりエロいこと言ってくれる。例えば「濃いの飲ませて〜」とか「か、顔にかけてぇ〜」とか「すっごくカタくて、大きい・・・。それにピクピクしてる」とかラリったセリフ言って欲しい人たちいますよね!?もう連発だよ。特にチンチンと汁に関しての描写を熱心にしてくれるので楽しめまっせ。ただ、音質にかなりムラがあるのが残念。蓄音機のような音質になる時もあって、シンドかったぞ。

確かに最高のゲームではない。しかし最高のエロゲームです。ウチのHPなんかに来ているすれっからしの汁ゲーマー諸君、このゲームは絶対に買いましょう。世の中の評判なんかは気にしないでよろしい。これはいい。実はボクはこのゲーム、コンプどころかENDも数個しか見てません。それでも回想モードだけでもかなり楽しめた。これで後は声優のレベルを上げて、アニメを入れてくれたらもうパーフェクト(あ、できたらストーリーもね)。でもこの伸びしろがあるというところがまた楽しみだ。次の作品はどうなんだ〜?

2001年付記:上のレビュー自体は1999年初めに書いたものです。発売当時はかなりセンセーショナルだったのですが・・・さすがにちょっとくたびれてきたような感じがありますねぇ。やっぱり今のゲームに比べると音声が弱いのがこの手のゲームとしては痛い。しかし、それでもなお今日子のHシーンは素晴らしいと思いますが。落差の美。

 

 

ナースにおまかせ
アトリエかぐや(2004)
総受けMAX汁ADV/ゲームB+
精液A(顔23[うち顔アップ21]:口6[うち顔アップ6] )
※外だしすると大体顔にかかりますので、全身にかかっているものは除外

コンビニに勤める主人公。気弱かつ平凡な彼の楽しみは、買い物にやってくる近くの病院の看護婦との触れあいだった。そんな彼はある日、交通事故で足を骨折してしまう。その彼が担ぎ込まれたのは、憧れの看護婦達が勤める病院だった。

お久しぶり。未だにみこちゃんで抜く男・PEROです。

さて、ぬさもとりあえず、今日は卑語系エロゲについて考えてみようか。

俺のなかで最初に卑語・淫語がはっきりとしたインパクトとして認識された作品が、ご存じ『クローンドール』(何回目や、この名前!)。あれから、9年が経過。今や卑語・淫語はエロメディアで完全にメジャージャンルとなり、エロゲ界においてもソフ倫・同人含め多くの卑語ゲーが発売され、メイビーソフトや13cm初期のゲームで喜んでいたのがアホらしくなってくるぐらいの充実ぶりな訳だ。99年頃の退屈しきってた俺に少し届けてあげたいぐらいだ。「戦乙女ヴァルキリー」なんかチンチンがもげるほど大喜びでやるだろうさ。

しかし、ここに来てどうにも卑語ゲーに、全盛期の汁ゲが直後ぶち当たったどん詰まり感を感じないでもない。最初はそら大層新鮮であったが、一般的な卑語・淫語はほとんど出尽くし、卑語を話しているという事が特別ではなくなってしまった。そうなると、毎度毎度のインフレが始まり、今の卑語ゲーは「ちんぽ○○」の○○のバリエーション作りが作品のキモになっていると言っていいぐらいだな。チンポケーキこと裸足少女の作品とか、よくもまあこんだけチンポの言い方のバリエーションを作れるなぁ、と思うわね。

しかし、本当にそれでいいんかね。

卑語の本質は語彙よりも文脈にあると思うんだ。実際のところ、エロに使える卑語の語彙というのは本当に少ない。オマンコとかチンポ、チンチン、キンタマ、あとチンカス、ザーメン辺りですわな。卑語ってのは文化だから、そんな急に使える新語が増えたりしない。チンポミルクとか、ケツマンコとか確かに新鮮な淫語ではあるが、結局チンポやマンコというオーソドックスな語彙のパワーに頼っている訳で、ここがケツマンチョとか、マンマン汁とかなっちゃったら、もう一気にスポーツ紙の風俗レポ的世界になってしまう。つまり、作れる語彙のバリエーションなんぞ、たかが知れている。

それよりも文脈なんだよ。語彙なんかは昔からあるやつだけでいい。重要なのは、卑語をどういう風に女の子に言わせるか。女の子の性格や、シチュエーションを踏まえたなかで、どうやって卑語を入れていくのか。そういう文章全体・世界全体での作り込みは、俺がやっている範囲で卑語ゲーに進化は余り感じられない(良いのは猫舌あちや平井次郎ぐらいか?)。文章やセリフ回しが陳腐なままで、語彙だけを卑語に変える。そして新鮮味がなくなったら、その卑語を連射する。さらにその卑語をどんどん奇形化させていく。その結果できあがるシチュエーションは、どこもかしこも、

「ちんぽじるがあ!おぢんぼがあ!でちゃいましゅうぅぅぅぅ!ちんぽみるくぅぅぅぅぅぅぅ!!!!」

という感じになってしまう訳だ。もはや卑語というより、精神病の世界ですよ。そういう珍奇卑語絶叫連呼系も最初はええけどさー、結果的に卑語の本質からどんどん逸脱しているしていると思う。もう別のフェチや。本来、卑語の良さというのは「言うのが憚られる言葉を話す」というインパクトにあったんであって、声がデカさや淫乱度とは無関係の世界やろ。大体、淫乱状態で出てくる淫語なんぞちぃとも面白くない。卑語も「ロリ」や「汁」等の他の属性と同じように、本来それがあった状況から独立したせいで、世界観抜きのエロエネルギーの生成に走りすぎて様式ばかり進み過ぎている。こうなってしまうと、ジャンルとしてはもう末期に近いと思う。汁ゲもどいつもこいつも多汁と淫乱だけの世界になってしまい、あっという間に衰退した。それより卑語を話す文脈に心を砕いてくれないか、卑語ゲーを冠に頂くなら。


と、そんなことを思っていた俺が期待感を込めてプレイしたのが、この「ナースにおまかせ」

とにかく、体験版がよかったんだな。3つのHシーンが楽しめるというお得な体験版のファーストシーンが出色。主人公がメインヒロイン・涼子に病院で初めて会う場面。事故で病院に担ぎ込まれた主人公は手違いで盲腸と間違えられ、剃毛をされることになってしまうんだが、当然の成り行きとして勃起してしまい、あまつさえヒロインに顔射までしてしまう。しかし、ヒロインはその出来事に対して嫌がるでも喜ぶでもなく、「なんの、なんの」とナチュラルな笑顔でそのハプニングを話題にしながら、顔に精液を付けたまま剃毛を続けるのだ。

メインヒロイン然とした清楚な外見でありながら、卑語やエッチ話を普通に話すその様子。まるで保母さんが子供のチンチンについて話すような、妙なすがすがしさのあるこの涼子の雰囲気に俺は強い印象を受けた。特にこいつは看護婦であるので、その聖女的外観とナチュラルな卑語の組み合わせに人間的包容力を感じてしまった訳だ。まさに卑語を使うことがキャラ性のアングルを作っている。これだよ!体験版の時点で「もうやるしかない!」と決意。しかも、今回はMAX汁という特濃汁システムがあると言うじゃありませんか!アキバに向かう電車の進みがこんなにもどかしかったのも久々でしたよ、ええ!

ところがゲームを始めて早速の裏切り!

その涼子ちゅうメインヒロイン、何のことはないフツーのエロ女だったんだな。最初のシーンで、あれだけナチュラルに受け流したのは百戦錬磨だったので別に珍しくもなかったというだけだったんだよね。特にテキストでは指摘はないが、とにかくキョーレツに男の歴史を感じる女性で、主人公とは女子大生と小学生ぐらいの差を感じる。主人公、バリバリワンオブゼムっぽい雰囲気。あまつさえ、男を誰でも乗れる公園のブランコに例える始末。おいおいおいおいおいおいおいおいおいおい!全然予想と違うやんけ!俺としてはこいつの服装にやたら引っ張られてしまって、『ヒロインがこういう感じなのは、看護婦というタフな職業と主人公のことが眼中にないからゆえの現象に違いない。これはきっと主人公を意識するに従って、段々と卑語を言うのが恥ずかしくなってくるんじゃないか?』みたいな毎度毎度の入り組んだ妄想プレビューかましてたので、ものすごガッカリしたぞ!まさか主人公逆レイプ軍団のレッドリーダーとは・・・確かにこの外見やとそれはそれで特徴あるけどなぁ。メインヒロインだけに、この性格ははっきり言ってメゲた。

しかし、このゲームはそこで終わらなかった。替わりに浮上してきた娘がいたんだ。

それが看護婦の1人、鈴だ。包帯問屋出身のこの看護婦は、いつも包帯を片目に巻いている変わり者。性格はいわゆるホシノルリ的な毒舌少女で、とにかくマニアックかつサド気質。主人公が苦しむところを見たくて見たくて、主人公をいつもエロいシチュエーションに追い込んでいじめる女である。

ここまではまあ、普通の設定だ。しかし、ここに1つ2つ工夫がしてある。この娘、関西弁を話すんだな。関西弁のトーンが入ると女王行為のエッジが丸くなり、いじめられていながらも独特のまろやかな空気が広がる。更に、この娘は二面性があって、時々すっと素になる瞬間というか、そういうエロ行為をしてることが恥ずかしくなるようなそぶりがある。タフすぎるメインヒロイン涼子とは対照的に鈴は内面は非常にかよわい少女であり、突っ込まれると途端にその部分が見えてしまう脇の甘さがある。この娘の持っているポテンシャルは本当に素晴らしく、

鈴:「うちのストッキング、キミの汚いチンポ汁でベトベトや・・・髪にも付いてるわ」
主人公:「はあはあはあ・・・す、すみません」
鈴:「別にかまへんよ。・・・ただ、チンポ汁の匂いが取れなくなったら、うちのことキミにもらってもらうよ?」
主人公:「え・・・・っ?」
鈴:「・・・何でもない」


と、鈴のセリフには、女王たろうとする気持ちと、にも関わらず染みだしてしまう主人公への好意がミックスされた面白エロ世界が内包される。本当のSM好きにはこんな不徹底な娘はダメだろうが、俺はこういう外面と本音が裏腹になっているのが大好きなんだ。この娘の使う卑語は、ある種の背伸び感というか本心を隠すためのガードとして機能していて、単なるエロのためのドーピングではないキャラ性との有機的な関係を作っている。俺はこの関西少女にすっかり打ちのめされてしまったですよ。

こういう設定があると、もうエロの方も見事に際だつ訳だ。エロそのものに関しては、この作品は全体的にレベル高い。どのシーンも濃厚かつ長尺で、しかも主人公は圧倒的な絶倫多汁。病院に勤める4人の女性のセックス便所として、大いにその能力を発揮する。もちろん、卑語・淫語はあらゆる場面で大量に聞ける。アトリエかぐやではデフォらしいダークな展開は微塵もなく、心の底からエロだけを楽しめるのは非常に良い感じ。やっぱり卑語ゲーで凌辱、もしくは男主導の調教ものだと表現の幅が狭くなってしまうので、こういう明るくて女が攻めの世界の方がバラエティがあるのは間違いない。

ただまあ、エロ行為の数の多さは十分なんだが、行為の種類の方はさほどでもないのが、不満といえば不満。手コキの種類は多少あるが、意外と普通のプレイが多い。せっかく病院が舞台であるのに、その舞台を利用した行為がほとんどないというのはどういう訳だろうか。病院でなくてもできることばっかりなのだ。会話でオシッコや尿瓶ネタがやたら出てくるのに、飲尿シーンがないのは許せん(義憤)!もうそろそろ汁系エロゲで浴尿飲尿は標準装備でいいぜ!

なにより汁質が悪い!

これがなぁ・・・・。アトリエかぐやは前から塗りが軽いところがあるけど、汁関連は特にサムい。問題外だった以前と比べると、汁量はかなり出てきているんだけど、どうにも塗りが悪い。この「ナース」は前の「瀬里奈」よりも後退してる。量は出てても汁の重さが全く感じられない汁質。だからー汁を線で囲むんじゃない!もっと透明度を下げんかい!これも大昔なら十分なんだろうが、『DISCODE』みたいな超絶的なものが出てしまうと、もうこの程度じゃあ全く満足できない。ことに今回は殊更に「汁」を強調している作品な訳だから、ここはもっとこだわるべきだったはずだろう。

「汁」と言えば、もう一つの購入動機だった「MAX汁」だけどねーこれも生煮えだなー。いや、アイデアはウルトラスペシャルマイティストロング素晴らしいと思う。このMAX汁確定モードシステム、この作品のメインHシーンの3連続Hで選択肢を正確に選んでいくと3回目のHのフィニッシュが超多汁モードになるというもの。これは確かにものすごい期待感のあるシステムで、汁好きとしてエロシーンのワクワク度はかつてないものだった。

しかし、このモードはあくまで3発目でしか発動しない(1、2回目も多少は増えるが)。普通、3連続のHシーンの3回目がフェラやパイズリで終わったりしない。つまり、そのMAX汁モードは多くの場合、身体全体にかかることになる。これが俺的にはもったいないというか、せっかくなら顔アップでMAX汁!と行きたいところなんだが、そういうシーンはほとんどないんだ。ここら辺も汁好きの心を煽るシステムを導入しておきながら、汁好きの期待を裏切っているところがある。ことに、その数えるほどしかない顔アップでのMAX汁のインパクトが凄かった(しかも相手がメインヒロイン!)だけに、余計にもったいない。汁質の悪さもこの時ばかりは忘れた。どうせなら、全てのフィニッシュでMAX汁モードのチャンスが欲しかったところ。

結論としては・・・非常に惜しい良作。先鋭化が進むエロ系ゲームとしては、特殊行為が少なくギミック感を余り感じないオーソドックスな作品ではあるが、エロの量質、女の子の可愛さともに良い感じで、エロ目的なら十分に満足できる内容。少なくとも、俺が今までやったかぐや作品では一番よかった。しかしまあ、前からアトリエかぐや作品に感じるもうちょっと感というか、「打った瞬間入ったと思ったけど、フェンス上段に当たるツーベース」という感じは確かにするが。この設定ならもうちょっといけたんじゃないかな?という、期待感と実際の作品の間に、決して大きくないが見逃すこともできないズレがある。今回も目玉のMAX汁を汁質込みでもっと力を入れてくれたら、遙かに印象変わったと思うが。ストーリーかエロか塗りかコンセプトか、どこかにドカーンと力を入れたらこのブランドはエロ系でかなりいい線いけると思うんだけどなぁ。個人的には塗りを改善してくれたらいいと思うんだが・・・。

こと卑語ゲーとしては、上に書いたようにキャラのアングルが非常に良い感じで付いていて、かなりお奨めの作品だと思う。とりあえず、清楚なセックス魔神・涼子とへっぽこサド少女・鈴を見るだけでも、俺は幸せだね(結局メインヒロインも気に入ってんのかいな)。特に鈴は偶然なのか計算なのかわからないけど、非常に魅力がある。この娘をお手本にこれから先の卑語ゲーを作って欲しいぐらいですな!


卑語というのも、結局キャラ性・シチュエーション・セリフ回し抜きでは力を十分発揮できないもんだ。

思えば、このゲームをやっていて卑語が印象的だった瞬間ってのは、主に日常シーンなんだね。フェロモン女医と廊下でトイレの話をしていて、急にその女医が「オシッコ飲んであげようか?」と言う場面があるんだが、日常シーンでこういうセリフがスルっと出てくるとガツーンと来るな。その言い方がものすごいあっさりとしていてねぇ、Hシーンという脳がラリってる状態で言われるよりもよほど印象的というか。それが逆に、女性たちが主人公のことをこれぐらい想っている、それぐらい全然平気、という証明として聞こえたもんだ(それだけに、実際飲尿シーンがなかったことがムカついた訳だが!)。

要するに、エロゲというのはときめく瞬間の結晶体な訳だ。それは感動ゲーであろうと汁ゲーであろうと変わらない。セリフ回りにしても「こんな時、こんなセリフを言ってくれたらドキドキするなぁ」というものを提示して欲しい訳で。もちろん、エロシーンにおける卑語というのも、その「言って欲しいセリフ」の延長線にある訳だから、そこにドキドキを感じさせて欲しい。そこで何より大事なのは、女の子達の気持ちだ。語彙の奇形化も結構だが、まず女の子の気持ちが伝わらないことにはセリフを話す意味がないし、結局最初の「ときめく」という前提から離れてしまうことになる。

卑語を使ってどうやって気持ちを伝えるか。一見キチガイ然としたこと言ってるけど、実際重要だろ。俺はAVの淫語ものもよく見るんだけど、大いに楽しみつつも、ある部分で興ざめする部分がある。なぜなら女優達は非常に職業的であり、そこには言葉しかなく、文脈が全くない。気持ちを全く投影できない。それは物語性のないAVの作りゆえの限界。一方、 あの『クローンドール』の淫語連発がなんでインパクトがあったのかというと、「あの言葉は全部ヒロインの心の声だ」という部分がキーなのであって。ゲーム中は全くもって清純可憐そのものだったヒロインが、実は心のなかではあれほどまでに主人公のことで心躍っていたのか!というその落差。まずはその意外性があって、そこに淫語が乗っかって、衝撃を更に盛り上げていたのだ。こっちは、文脈と語彙が見事に一致した状態だったと思う。

だから、繰り返すけど、まず文脈。文脈があって気持ちが伝わると、卑語なんかなくてもエロセリフとして成立する。その昔、RUNEのゲームで猫舌あちが書いたHシーンで、「顔射」を選択肢で選ぶと女の子が「これから何度もかけられるんでしょうから、別にいいですよ」みたいなセリフで受け入れるというのがあったが、これとかもう主人公とずっと一緒にいるってことが前提のセリフで、卑語とかなくても十分新鮮やったな。こういう風に卑語なしでも成立するエロセリフの上に卑語が乗っかると、パワーは無限大ですよ。逆に、その部分の作り込みができないと、「凌辱とか淫乱行為で清純な娘に卑語を言わせる」みたいな単純な落差しか作れない。そういう設定・文脈のセンスは、感想系作品のように重厚長大なストーリーでキャラ性を付加できないエロ系小品ゲームにこそ必要だと思う。

「恋する妹はせつなくてお兄ちゃんを想うとすぐHしちゃうの」のレビューでも言ったけど、もう行為の数、フェチの数はほとんど出そろっている訳だから、もうそろそろ様式の追求はやめにしませんかねぇ。それよりキャラそのものに目を向けてちょ。大事なのは「何をする」ではなく「誰がする」じゃないっすか、ねぇ山さん。エロゲにはストーリーやキャラ性、世界観が使えるメリットがあるから、エロにおいてもそれを大いに活用するべきであって。にも関わらず全員が全員「ちんぽじるがぁぁ!勃起ちんぽがぁぁ!」じゃあ、SODの淫語AVと同じ地平のままだろう。

 

 

NA・NA・MI ワンダーランド
アルシーヴ(1999)
オムニバスノベル/ゲームC/精液B+(顔5:口0)

ななみが魅せる、15の淫欲曼陀羅(安い説明やなあ)。

ちょうど「夢天使」をやったところだったので、同じようにHだけ手軽にみられるノベルティものってことでゲット。しかし・・・。

レビューしようにも、うちのV20では重すぎてマトモに遊べません。かといってハイパワー過ぎるとアニメが光の速さで動いてしまうという極めてワガママなソフトであります(差分出たけど)。ギャラリーモードなし。オプションも字幕ON/OFFとフルスクリーン/ウィンドウ切り替えしかないというシンプルというか投げやりな仕様。

ストーリーの方もなんつ〜か、評価不能です。4コママンガですわ。これぞホントの意味での4コママンガ。起承転結とかじゃなくて、単に4コマで終わる話。超短い。始まりも終わりも中途半端。かといってシュールとかそんな上等なもんでもなし。ただただ。効果音もまた異常で、モニモニモニモニ(おっぱいの音)とかジョッジョッジョッ(クンニの時の音)みたいなHさとは対極にあるような音選びがされてます。フェラの時なんかはそばをすすっているような音が盛大に鳴ってくれます。あんまりにも妙なんで、「もしかしてワザと?」とかウガってしまいましたが、よく考えたらこんなんわかっててやれるわけないもん。だってわかったらこりゃ売れんって気づくだろう、いくらなんでも。

CG原画や、ななみの音声に関してはとてもイイのに、なんでわざわざこういうゲームにするの?こんなゲーム作って声優さんやCG描いてくれた人に申し訳ないと思わんのかね〜。買わなくてもエエな。これは。しかしなあ、パケはカワイイから買ってみないとこんなゲームって予想できん!「無修正!マル秘流出シリーズ2 飯島愛」とか何遍だまされても買ってしまうような人は注意しましょう。

 

 

ぬきのべ
イザベラ(1999)
デジタルノベル/ゲームC/精液C(顔0:口0)

オムニバス3つからなるデジタルノベル。

最初からわかっていたんだよね、あんまり面白くないやろうな〜って。でもね、チラシがすごかったんよ、メガネ女が全身汁まみれで。「こ、これは!」と思わず買ったんだけど。

つ、つまらん。最初から見る小説であると銘打っているので別にゲーム性とか無くてもいいんだけど。「証券OL 美肉の代償」「淫欲学園 ハメられた女教師」「媚薬の臨床試験 牝奴隷看護婦」と、このオムニバスストーリーのタイトルをから、あなたはどういうイメージ抱きますか?そう、そのイメージですよ。安いんだよ、何もかも。読んでて悲しくなるわ。こういうのってそれでもCGがめちゃウマかったら全然文句ないんやけど、ヘ・タ!しかも、汁なんて全然ないぞ!ウソつくな〜!まあ、3980円だったし声はまあまあ良かったからダイアルQ2に電話したと思えばいいか・・・。それでも高くついた気がするが。

しかし、WEBでよく見る「超過激画像満載!」とかいうバナーはいっぺんも押したことがないオレなんやけど。「汁」には全く抵抗力がない・・・。つらい。

 

 

ねがい
RAM(1999)
ADV/ゲームB+/精液B−(顔3:口0)
キーワード:おっぱいが泣き別れになっとらんか?この絵。

オレはこの風間神社の宮司様だ。こんな若い身空で1年の神社の最大のイベント、夏祭りを仕切らないとダメなんだけど、人手が足りん。よ〜し、バイト巫女を募集して手伝わせてやるか!たくさんの女の娘に囲まれて、こりゃ素晴らしい1ヶ月になりそうだ!南無阿弥陀仏!おっと、ここは神社だったな。

ビジュアルアーツの新ブランド、RAMの処女作。ヒロインが全員巫女のゲーム。

一言で言うと佳作でんな。んん〜、でももっといいゲームになってもよかったような・・・。

神社という閉じた世界で、攻略性がほとんどないゲーム。序盤はあんまりイベントもなく、ほとんど会話ばっかりで進んでいくビーバップ・ハイスクール空間が広がっています。こういう設定自体はいいんだけど、オンリープレイを推奨するゲームの割に6人の巫女にゲーム全般を通じてまんべんなく会話を行うので、必然的にストーリーに共通部分が多くなってますな。作り手としては巫女達とのコミニュケーションを通じて世界観を構築したいんだろうけど、2NDプレイ以降、既知の会話ばっかりで退屈しちゃったなあ。

いっそ「めでぃかるFELLOWS」みたいに後半は一本道のシナリオに突入するようにすれば良かったのに。全員が花火をやるシーンなんかはよくできてたと思うので、普段は目星をつけた娘ばかりを追いかけて、たま〜に全員でのイベントを入れた方がメリハリが出たと思う。

「巫女達とのコミニュケーションを通じて世界観を作る」と言いましたけど、このゲームはイベントよりもキャラクターの特異性と会話を大切にしてる印象を受けましたね。特にコミカルな会話がそのキモ。しかしなあ、この会話はちょっとオレには馴染めなかったス。やりすぎ。ギャグもキャラ立ても。ボクもレビュー書いててよくやっちゃうんだけど、これはいいと思った例えとかって思いついたら思いついただけ入れちゃうんだよね。全身ヴィヴィアンで決める高校生というか、江頭2:50司会の1時間番組というか、ラパイッチのドリブル突破というか、「一人ごっつ」というか、麒麟児の張り手というか、MALICE MIZERというか、林真須美が使う砒素というか、モーニング娘(特に新曲の市井紗耶香)の踊りというか・・・。ほらね。抜くことを知らない。

こういう全部ON、ってのは実は逆効果なんだよね〜。うまく料理できるならそりゃ最高に面白くなるけど、やっぱり難しいと思うよ。悪口仲間の多香子との会話なんかはギャグをひたすらイーブンペースで続けるんでアメリカンホームドラマ的ヌルさが逆に出てしまってます。「フルハウス」みたいな。メリハリは大事ですな、何事も。このゲームについて言えるのはもっと緩急つけろ。これですね。

シンプルなゲームだし、軽い気持ちで出来るのはいいス。でもHが少ないなあ。汁も足りないよ〜。 なぜだか知らないが、「入院」をプレイした後と同じ気分になりましたね、オレは。

 

 

箱入り娘
D'z −DEEP ZONE−(1999)
ADV/ゲームB/精液B−(顔1:口1)
キーワード:2枚組でなくてもよかったなあ。

純粋無垢な箱入り娘が学園に転校してきた。淫乱な恋人に嫌気がさしてきた主人公は彼女との純愛を目指すが・・・。ミッション系スクールを舞台に繰り広げられる背徳と狂乱の宴。

このゲームのパケ裏のあおり、「前作”吊”を大きく越える人でなし度!」って書いてあったんだけど、そういうゲームらしい。人でなし度が上がったらそんなに嬉しいんだろうか。

でもそんなに人でなしって感じでもなかったなぁ。まあ確かに善意の選択肢を選んでいくとトゥルーエンドにはたどり着けない。でも、逆に最後まで「人でなし」のままだとこれまたバッドエンド。何でや。やっぱり最後は改心せんといかんの?まあ、それまで背徳の限りを尽くしてきといてヌケヌケと悔い改めて牧師になったりする、そっちの方がよっぽど人でなしであるというメッセージなんかも知れんけど。なにしろバッドエンドだと主人公だけがインケツやけど、トゥルーエンドは主人公以外全員破滅やからなあ。おお、そう考えると確かにこのゲーム、人非人ゲーや!

Hシーンもそんなに酷いシチュエーションばっかりでもない。なにしろ一番被害に遭ってる箱入り娘の瑞穂が「カオスクィーン遼子3」の森山郁美ばりのバカお嬢なんで悲壮感ゼロ。むしろエロバカになってますで。主人公が瑞穂を相撲部に入部させて何にも知らないのをいいことにインモラルスタディを始めるという、まんま「カオスクィーン」な展開もあるし。ま、さすがにそんな楽しい(?)ものばっかりでもないんで、瑞穂が泣き出したりするとこっちもヘコみますが。でもどっちにしてもあんまり陰惨なものはない。ラストの方で一回あるけどこれならPILとかの方がよっぽどエグいよ。

CGは「吊」は全然好かん絵やったけど、今回はかなりイケてる感じになった。マトモです。ちょっとお尻の描き方とかもっさいところあるけど平均以上のCG。ただ精液はあんまり。これはがっかりだね〜。結構そういうとこ(?)わかってくれてそうな感じなんだけど。で、噂には聞いていたD’Zお得意のお下劣エロボイス、オレは初めて聞いたけど確かにエロエロ。「あいちゃん for Me」なんてこれに比べたらもうお子様ランチです、プリン・ア・ラ・モードです、スパゲティナポリタンです。卑語(ピー音で処理)もあるし、愛液の音も盛大に入ってます。特にフェラの時の吸い込みはスゴく、AVでもなかなか見ないぐらいの激しいバキュームかましてます。お下品です、ええ。これはいいね、いいですね。

肝心の汁が全然飛んでないけど、まあフォスターとかメイビートゥルース系の直截なH表現を押し進めるタイプのエロゲとしては非常にレベルの高い作品だス。「花の記憶」を買うぐらいならこっちを買った方がはるかにお得や。特にHシーンの音声を重視する人は買って後悔することは絶対ないと思うよ!

 

 

P.S.2
URAN(1999)
メール交換ADV/ゲームA−/精液C(顔0:口0)
キーワード:確かに、こういう世界はある。

自分の運営するサイトに投稿をしてくる特異な性癖を持つ女達。主人公はmasterとなり、NETを通じて彼女達を更なる恥辱と快楽の世界へ導く・・・。

シーズウェアと並ぶ、華のある地雷屋URAN。その魅力的なパケで人を誘惑し、そして罠にはめる。常に怒りと冷笑にサラされているURAN作品を今回わざわざ買ったその意図は「どれだけオマンコって言ってるのか見極めてやる!」という非常にシンプルなものであった。しかし・・・。

ゲームとしては非常にバランスが悪い。とにかく攻略がとてつもなく難しい。女の子に命令するメールの出し方がメチャシビアで、しかもどの段階でも間違ったらもうその娘はアウト。こんな難易度高くしても何の意味もないやんか。と言うわけでオレは攻略チャートのお世話になりながらプレイ。しかし、ストーリーに関しては存外いい感じやった。自分たちの内の秘めた欲望を知ることへの期待と不安が入り交じった女性達の様子を筆致を尽くして描いてあって、手抜き感もなく楽しめた。ま、本当のマニアの人たちから見たらどうなのかはわからないけど、エロゲのレベルとしてはこれで十二分と言えるのではないかね。

基本傾向は「オナニー」「露出」「排泄」というサンフレッチェ。羞恥心を刺激され悶えるマゾっぽさという感じですわ。汁とかムチ・ロウソクなんかは鼻にもかけない。ちょっとリビドーの糞尿地獄作品に似てるけど、こっちはかなり大人のムードが漂ってる。女達は全て了解した上でmasterの指令を実行する。それは抑圧されているというよりも、自分の快楽のために進んでやっているという感じ。その大胆さには、30代ぐらいの煮詰まりきった夫婦が実践しそうな妙なアダルトさが漂う。オレも昔やったらわからん世界やったかも知れないけど、渋谷の街を全裸で闊歩するというとんでもないビデオを見てしまって、こういう趣向に多少慣れていた(実践はあり得ないが)というのもあるが、これはこれでアリだとは思う。でも、汁がないのはいただけない。外でフェラして顔射し、顔に精液をつけたままでコンビニで買いものみたいなインディーズ的な展開が欲しかったところ(オレも変態やな)。

しかし、エロゲユーザーの中心は20才前後だろうから、どこまでこの感覚が受け入れられるのかというのは大いに疑問であるが。スカトロ嗜好の女への指令なんかは「自分の担任している出席簿の上で排泄せよ」とか「社長室で排泄せよ」とかいうほんまにキツイのばっかりやからな〜。これだけいいCG原画と声優持ってるんやったら、もっとマトモなHをやったら十分にいけると思うんやけど。

で、本作を買った第一の目的であった女の子のメール朗読であるが。これはド肝抜かれた。三代目魚武濱田成夫風に言うと「君が今まで聞いた”オマンコ”の回数なんて俺が1日でぬいてやるぜ」とでも言いましょうか。もうとにかく言葉使いが剛速球ストレート。当然、消しは入ってるけどね。それでも「ああ、オマピ−コです。薄汚れてびちょびちょに濡れたオマピ−コにmasterのオピ−チンを・・・。」「masterのご命令通り。頭の中でマピ−コ、マピ−コ、マピ−コと10回数えました。」とか万事この調子。良く出てくる言葉ベスト3は「オマピ−コ」「ウンピ−(ウンコ)」「オナニー」。キツイ。声優さん、めちゃくちゃ巧いです。はっきり言って気の毒。確かに女の娘の一方的な朗読を聞くというのはあんまり好きじゃない。でも、こんなもん聞かされたら少々のことはぶっ飛ぶね。

確かにシステムも重いし、時々落ちるし、バグもあった(差分あるけど)。でもこのゲーム、地雷どころかむしろ良作の部類に入ると思う。Hとかヤラシイとかそういうライトな感じは合わない、濃厚で淫靡な官能を味わえる作品だ。酔狂な人はやってみたら?ま、これだけ巧い声優さんが卑語を恐ろしいぐらいに言いまくってるというだけでも、ある程度ツボのある作品ではある。

最近発売されたこの作品の3作目である「P.S.ONLINE」は何と本当にインターネットを通じてメール指令を行い、完全なネットゲームの仕様に挑戦した。しかし、URANのサーバーは死ぬし、わけわからんメールがやってきたりでもうメチャクチャらしい。しかもインターネットというとびきりグレーな要素が絡んでいるので、もうどこがバグなのか全然わからない。ゲームに不備があっても誰も直しようがない。こういうことやってるURANを見るとやはりロクでも無いところというのは間違いない。しかしこの「P.S.2」は地雷は地雷でも何とか不発弾だったようだ。しかし、人によっては大爆発するので要注意だが。

 

 

PRIVATE ROOM
JELLYBEAN(2002)
デスクトップキャラクター盗撮ゲーム/ゲームB/精液A−(顔5:口5)
キーワード:ヒロインはSOHOデザイナーらしいが、
むしろ「お〜いお茶」の俳句を考えていそうな専業若妻タイプ

同棲する恋人をカメラで眺めつつ、チャンスがあったらハメるゲーム。

2月はなんとプレイしたエロゲが「DEAD OR ALIVE3」のみという、俺のエロゲ人生で最も不作な月になった。そして3月になって初めてやったのがこの「PRIVATE ROOM」。プレイ理由は「CGに汁がある」のみ。よっぽどエロに飢えていたと思われる。しかし、この作品は「24時間リアルタイムで生活する恋人を眺めるゲーム」らしく、ストーリーもなし、エンディングもなし、音声はあるがBGMなし。ただ観察して、Hマークが出たらHが出来る、それだけの作品。実にへっぽこ臭ただよう作品。

しかし。意外なことにこれがなかなかオツだった・・・。いや、別に傑作でも何でもないんやけど、全然期待しないでやった分、このゲームには新しい可能性を感じてしまった。

この作品は恋人の日常をリアルタイムで観察するのだけども、その(盗撮)カメラに映る恋人の日常部分が、エロゲにしてはかなり作りこんである。これは結構感心した。3Dレンダリングアニメの彼女はちゃんと朝起きて、歯を磨いて、着る服を迷って、メシ食って、あちこち掃除して、仕事して、テレビみて、ベッドの上で色々体操したりして、寝る。仕草が細かくて非常に生活感がある。カメラから姿が消えている時でも、向かいの鏡にちゃんと足だけ映っていたりする。イベントシーンでのヒロインの80年代軽薄主婦風キャラ付けに比べたら、この3Dキャラの動きの方がよほど人間らしいぐらいや。

しかし、この作り込みは作品の出来には全く結びついていない
それが惜しい。

確かにこの作り込みはなかなか凄い。しかし、見ている甲斐がない。本当にこの娘、ただ生活しているだけなのね。実際の女の子が映っているのなら待つ気にもなるけど、別に可愛くもない3Dアニメをずっと眺めていても全然おもんない訳で。しかもこのゲーム、生活を眺めていなくてもHシーンはやってくるのだからなおさらだわ。せっかくこれだけ作ったのに、余りにももったいないねぇ。

盗撮をやる人は沢山いる。しかし、深夜NHKの渋谷定点カメラが空前の視聴率を獲得したという話はとんと聞かない訳ですわ。その違いは何か?当然、「そこに何かが映るかも知れない」という期待があるかないかということなんだ。見ているだけがゲームの目的じゃなくって、見ていることで何かが起こるという関係が必要。例えば、ドリキャスの「ROOMMANIA#203」なら神になって住人に働きかけたり、「ルームメイト」ならヒロインをを立てるための数多くのイベントがあった。でも、この「PRIVATE ROOM」はこちらからヒロインへの働きかけはできないし(ヒロインとのチャットシステムはアムロとララァ並に意味不明な会話が繰り返される)、Hシーン以外のキャライベントもない。見返りがなけりゃ、ずっと眺める気になんかなれないわな。

ま〜、エロゲでそこまでの踏み込みを期待するのは酷。でもね。この作品は考え方次第で、それら同システムのコンシューマー作品をある部分では越えられたかも知れない。

ヒントはトイレと風呂。このゲームで観察していて燃えたのは何と言ってもこの2カ所。これはエロゲならではの楽しさがあった。恋人が大股を広げて足を洗い、最後泡を流すときにはご丁寧にケツ間やマン毛も手でさわさわと流していたりするのは非常に楽しい。トイレでもオシッコだと早いが、時々キバってみたり便秘らしくてお腹をさすってみたり。ここら辺のシーンでは、見事に作り込みが生きた。昼間でもふと見たらPCの前で胸を軽くもんでいたりするのはとても面白かったりするんだが、それはあくまでイレギュラーな出来事であって、はっきり狙った形でゲーム内に用意してないのが惜しい。いっそ、恋人の無防備な痴態を探すことをゲーム成就目的とすれば良かったのだ。さもなくば浮気してる兆候を探すとかね。夫の前では貞節な恋人が見えないところであんなことやってる!というような意外さがあれば観察する力がどんどん湧いてくる。そうすれば、Hシーンはグーだから、かなりモチベーションが高いゲームになったと思うんだが。

そのHシーン。かなり良い。特にビジュアル面。1シーンにCG4枚も使うHシーンが25シーンも用意してある。しかも、オール和姦っ。原画は「プライベートガーデン」シリーズの気世乱氏。久しぶりに汁!という感じの汁を見たよ。白米玄スタイルの重くて白くてデフォルメのきいた汁質で、外出しでも中出しでも溢れんばかりに大量に出る。これいい!懐かしい!リアルさなんかクソくらえ!残念なのはテキストがかなりあっさりしているのと、Hシーンになるとテキストが女性目線に変わって所謂モノドラモードになるのに、ボイスがヒロインのセリフのみでモノローグには声がないこと。せっかく淫語もあるのに〜。CGの充実度をテキスト・ボイスでも同じぐらいフォローしてあったら、ものすごいエロ度だったろうなあ。

とにかく、力を入れていることは何となく伝わってくるんだけど、その力の入れ方が間違っているような・・・改造されたての本郷猛ぐらい間違っている。先のヒロインとのチャットシステムにしても、メール支援システム(いくら何でもあの文章を出したら脳を疑われる)にしても全然いらん。追加コスもそりゃあれば嬉しいかもしれないけど、別にエロくも意外性もないコスをディスク2枚に分けて用意する必要はないような・・・。そして、エロシーンに入るための条件がマウスを素早く動かしてハートマークを満タンにするとは・・・必要か?必要なのか・・・?

結論。この状態ではHシーン25個+デスクトップキャラクターという感じの作品。その2つを結ぶ何かがあったら、もっと積極的に評価できたと思うけど・・・。でも別々にみたら、それぞれ面白い。特にHシーンはとても良い感じなので、汁ゲとしては大いにお勧めできますわ。日常部分も色々割り切れば一日分ぐらいは楽しめるよ。勿論、「期待しないでやってみる」という姿勢は不可欠でっせ〜。個人的には、この次もこのシステムでやって欲しい。できれば、もう1人2人キャラ増やして!

 

 

HEXA
〜肉欲の二十日間〜
ソシエッタ代官山(2000)
古典ADV/ゲームB−/精液A−(顔4:口1)
キーワード:傑作が出なさそうな会社の名前だこと。

住み慣れた街を離れるまで、あと20日。たつ鳥後を濁さず。今まで通勤電車のなかで指をくわえてみているだけだった彼女達を自分のモノにしてやる・・・。

インターハートが得意にしているような女撃墜系。女の子たちの人格とかバックボーンとかほとんど無意味で、ただチンポに征服されるために出てくるだけの存在でおま。エロゲを始めたばっかりの頃にやっていたようなゲームです。当時はこういうの喜んでやっていたモンだけど、今ではなんかオッサンくさくてイヤな感じがしてしまうのはエロゲーマーといえども時代の風には流されているということなんでしょうかねえ。

システム最低最悪。デフォルトのインストだと重すぎ。基本的に正しい選択肢を選んでいくことによって進めていくゲームなんで、セーブロードを繰り返すのは必至。なのに、ゲーム中のロードができない。となると、いちいちゲームを終了させてからロードということになるんだが、起動時も終了時もなんやようわからんフグがプクプク泡吹いてるムービーが強制的に挿入されちゃって、ドズ黒い衝動をいやが上にも高めてくれる。フグはもうしばらく見たくもないです。

一方、システムとストーリーの弱さに比べるとエロはかなりポジティブ。なかなかバリエーションがあってよろし。CGの原画レベルは高いとはとても言えないけど、巷に出回っているエロアニメADVぐらいのクオリティはあるんで、アニメ絵好きなオレとしては許容範囲かなと思う。音声もなかなか。淫語は無かったけど、エロいこと言ってくれますわ。それよりなにより、黄色い精液やしね。久々に見ましたな〜。射精アニメもあるし、これはよかった。個人的に印象的だったのはアナルセックスをした後、ウンコがついたチンチンを舐めさせるシーン。ウンコがメガネ女の口についていてなかなか萎えまくり。これはイランかったな。

なんか、ゲームがゲームなんでダラダラしたレビューになってしまった。結論としては、エロ好きの人が全く期待しないで買ったら損をしたとは思わないだろう、という感じの作品。こういう表現よく聞くけど、「全く期待しない」ものに6800円(定価)も払えるだろうか、普通・・・。どんな金持ちや。期待してなかったらビタ一文払うかいな。従って、これは買えないね。

 

 

火焔祭
ソルシエール(1998)
ADV/ゲームB−/精液C(顔0:口0)

ごめん。最後までやってないのにレビュー書いてる。

つまらんなあ。全てに渡って特徴がない。平凡にダーク、平凡に田舎の地の謎めいた女兄弟、平凡に悲劇、平凡に因果がどうのこうの。「痕」のすぐ後にやったので、余計に弱さが際だつよ。エロもさっぱり。こんなんじゃお金払えん。俺が中学生ならともかく。