JANIS
FAMILY |
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クローンドール課外授業
スペースプロジェクト(1995)
のび太のクローン育成SLG/ゲームB+
精液B+(顔5:口2)
キーワード:続編、もしくはフルボイス版切望・・・・
憧れのあの娘そっくりのクローンドールを作り、日々調教する話(簡潔)。
このゲーム、はっきり言って巷ではどっちかいうと出来の悪いゲームという認識ができあがっているようです。まあ、やってみるとわかりますが雑なゲームであるというのは間違いないですな。しかしながら、これはエロいですよ。 いや、プレイ時間の大半はまあ、どってことないんです。クローンを調教するという、まあ、普通ですわ。調教といっても主人公は鬼畜じゃないので私にとっては幸いです。(しかし、主人公が刈り上げメガネで貧弱くんというのはなあ・・・・。今のエロゲ界でこういうのび太タイプを主人公にしたものは少ないと思うが)
しかし、そうこうしてそのつまらんゲームが最終盤に近づく頃、この作品の真骨頂は現れるのです!!!
主人公(刈り上げメガネ)は日々クローンと肉欲生活に耽っているんですが、実はそのクローン、あこがれのあの娘と感覚的に結びついていたのですっ。つまり主人公(刈り上げメガネ)の破廉恥行為をマドンナちゃんは逐一シンクロ体験していた訳っ。しかし、この娘それを不快に思うどころか大いに歓んどるんです。なぜなら、この女は主人公(刈り上げメガネ)のことを密かに好いちょったんです(!!!!!!)。
まさに愛の奇跡!!!!
ドジャアアアン!!!!アホか。
なあんぼ好きな男でも家でクローン相手に「ほーら僕をその気にさせてごらん。ふふふホントにお前は淫乱だなあ」とかゆーの、目の当たりにしたら冷めてまうわ。それどころかこのマドンナちゃんは毎日このシンクロ体験を日記につけとります。それをラストで主人公に手渡すのです。
これが出色。も、卑語連発のスーパーラリラリ日記ですわ。チンポだのザーメンだのメイビートゥルースもヒヨッコ扱いの大盤振る舞いで詳細に女の視点から今までの行為を振り返ってくれます。妄想爆発、ってゆーか男の妄想爆発。これだけ露骨に「男の脳髄の中に住む女」を見せてくれるというのはそうない。男の都合全開で淫乱。これってまさにオナニーしてるときの頭の中にいる女ですよ。
いわばこのゲームは一人の男の自作自演劇なんですな。考えてみるとエロゲってもともとそういうもんだよなあ。そう思うとご都合主義のストーリーも気になりまっせーん。このヒロインは男の欲望の権化そのものであり、エロゲ史上最高の女性であります。ま、こういうセンスって人によって千差万別だから、僕の欲望に近かったといっておきましょうか。私はこの娘の日記、末永く愛用したいと思ってます。みんなも買おう!!!!! 俺はこれのWIN版が出たと聞いてすぐさま駆けつけたもんだ。そのココロは「もしやフルボイスでは!?それならあの日記が声入りになるのか!!!!!!うひょ〜!!!」
・・・ だが、 そんなことはなかった。次の日に売った。しかも原画が横田守。これがこのゲームを大いに救っている。ヒロインはなぜか「ナデシコ」のミスマル・ユリカそっくり(あれ?ナデシコの方が後発か?)。多分横田氏の全キャリアの中で一番エロい作品だと思う。ちなみに、この作品から横田氏の絵はガラリと変わった。今までの黒や灰色で影をつける方法を止めて、非常に明るい色使いのCGへと移った。端的にいうと、めちゃキラキラした絵になった。特に肌の塗りは著しく違うので以前の作品とおなじ手によるものだとは俄に信じがたい。ある意味で「クローンドール」は現在の横田守CG始まりのターニングポイントの作品かも。ま、もしかしたら1995年があんまりにも忙しくて塗りを手抜きした結果なんかも知れんけど。精液もミルクっぽく木村貴弘と同じ感じになった。ええぞええぞ〜。
とらいあんぐるハート
jANIS(1998)
ADV/ゲームB(一部A+)/精液B−(顔3:口0)
キーワード:で、なんでななかちゃんとHできないの?一言で言うと攻略しなくていい「東鳩」です。
昨年全く前評判に上がらなかったにもかかわらず、かなりの支持を集めた作品。ニフティのなどでは一時期「とらハ」「とらハ」と会議室が葛飾柴又の和菓子屋の様相を呈していた。こういうモノに拒絶反応を示し続けてきたオレもついにプレイすることに。
プレイ開始。う〜ん。つまらん。基本的には「To Heart」。ひとクセもふたクセもある女の子達たちと、勉強以外は平均やや上ののっぺらぼう主人公の学園生活。こういう構図って会話が難しいんだよね〜。しかも、オレは軽妙な会話が大好きだけど、ふざけあっていながらも一会話ごとにお互いの大切さを確かめあうような友達関係というのは馴染めないんだ〜。忍者あり、しっぽあり、変なメガネの中国女あり、かぼちゃワインばりのデカ女あり、と女の子がキツいキャラクター性を持たされているが、主人公のキャラがそれを受け止められるだけのキャパがないんで、女の子達の行動が突飛すぎる。てぺてぺと歩いたりする娘やキャラクター目覚ましのようなイントネーションで喋る娘はよくできた世界観の後押しがないと、単なる変人だ。それでも最近のプレーヤーは楽についていけるのかも知れないけどね。
声優レベルもCGも音楽も全部大したことはないし。平凡な「萌えゲー」でしかない。と、ここまでは思ってた。
後半、ニトロ点火。いや〜、これが評判の秘密か!「女の子とくっついた後も話が続く」という一見ささいな要素がここまで効果的だとは!「下級生」や「めでぃかるFELLOWS」あたりでもこういう展開はあった。しかしこの作品ではこの「くっつく前後」という部分の描写が飛び抜けて良い。ねらってたな、これは。考えてみると、恋愛というのは告白OKの瞬間で終わる訳ではない。くっついた後、初めて行くデート。初めてする電話。初めてするH。人生で最もハイになるとき、それがくっついて最初の一週間なのだ。これを「その後、二人は幸せに暮らしたということでござる、ニンニン」で終わらせていいのか?いや、いいわけがない。ところが、これを本格的に取り上げたゲームはほとんどない。「ラブ・エス」や「あゆみちゃん」みたいに恋人同士のすれ違いや愛欲を描いたのはあったが。
瞳先輩みたいな高嶺の花とくっついて、しかも学校で二人で「セックスはどのぐらいの頻度でするか?」という相談。数日離れているときの電話。交換しあう部屋の合鍵。はっきり言って楽しすぎる。うれしすぎる。やっと手に入った愛をいろんな場面でかみしめさせてくれるべきなんだよ、ホントはね。この作品はそういうところに気づいたというだけですでに快挙。
そして、やっぱり若い二人がくっついたら次は秘め事だろ!この作品のHシーン。恋人同士になった後のHがとってもいい。愛が溢れていて、しかもHだ。ホント、くっついてしばらくはヤリ通し。しかも今までの特異なキャラ性がウソのように女の娘達がリアル。大胆すぎず、カタすぎず。みんな素直でかわいい、しかもHに大して前向き。吐息混じりで言うHなセリフも耳に残る。それが単にHが好きというからではなく、好きだからあなたとのHがもっとしたいという気持ちを大々的に押し出してくる。ある娘も言ってたよ、「他の人の精液ならきっとおいしくない。あなたのだからおいしい」って。オレはこの作品の全ての瑕を許した。これはいい。最高だ。
でもやっぱり文句言う、ゴメン。Hシーンがこれだけ秀逸にもかかわらず、HCGが圧倒的に少ない。汁CGなどは絶望的なまでにない。テキストではめちゃくちゃ精液を彼女に飲ましてるというのに。これは大幅に減点だ。せっかく何度も美味しいシーンが続くのに、同じCGの使い回しや暗転+モノローグではアドバンテージをみすみすドブに捨てているようなものではないか!
ストーリーの方も最後グダグダ。やっぱりニトロだけに、持続時間は短かった。よせばいいのに恋人達の相克とかを描き始める。こうなるとまたプレイ開始時のレベルに戻っちゃって、つまらん。どのストーリーもバタバタっと終わるし。全体的に作りが甘すぎる。イメージとしては、調整不足で開幕を迎え、開幕戦で165キロのストレートを投げて伝説を残し、そのまま肩を壊してファーム行き、という感じのゲーム。
とりあえず、皆が褒めそやすモノには何かしらいいモノがあることもある、と言うことは学習した。jANISは早速「とらいあんぐるハート2」を制作中。本作は元々考えていた形を大幅に縮小した形で発売したゲームみたい。それがいたるところでのシナリオの練りこみ不足や、CGの枚数の少なさに現れている。次作では作り手側のフラストレーションはある程度解消された形で出てくるとは思うが、本作で元構想の名残として見られた正視に耐えない凄惨なBADENDがこの作品の本当の姿であったとしたら、不安の方が大きくなってしまう。このゲーム、「ONE」や「東鳩」の出来の悪いマニエリスムコピーの部分には何の価値もないということを声を大にして言っておくよ。「つきあう前後1週間」というこの作品の美点を忘れ、あらぬ方向に作品が行ってしまわないことを祈る
インナーパレス〜白き後宮〜
NOA(2001)
ハーレムSLG/ゲームB/精液B+ただし人によってはA(顔18:口1)
キーワード:わしゃあマグロ好きやけど、大トロは食えないのよ主人公は プロネア王国の第6王子。国政における成果で他の王子との競争を制し、王位継承権を我が手にいれて美しき正妻を娶れ!
「魚紳」のコーナーで紹介されている「スペまに」などのザーメン同人誌で有名なスタジオアクアのFUGO氏が原画で参加した汁ゲ。全然その存在に気づかず、BBSで紹介してもらって早速購入。BBS復活させておいて良かった。
え〜っと、ゲームとしては「めいKING」のデモプレイ版という感じ。こういう政策SLGってのは、試行錯誤がそのゲーム性の肝やと思うんやけど、このゲームはどうやっても王様になれるようにできてますわ。ライバルの王子も隣接諸国もヘタレなこと。アメリカ対練馬区ぐらい圧倒的です。むちゃくちゃプレイ時間も短いし、SLGというよりパラメータ風画像つきヤリゲーって感じですな。まあ、SLG嫌いのめんどくさがりやの俺としてはこれでも全然オッケー。早くエロみたいし。
で、エロシーンですが。
一言で言うと、ちょっとレベルが低いかなあ・・・と。このゲームの原画レベルはかなりバラつきがあって、しかもそのレベルが全身立ち絵→イベントCG→エロCGの順番にヘボくなっていく。変わってるよなあ・・・普通全身より顔アップの方が巧く描けそうなもんだけど。FUGO氏が昔に比べたらかなり巧くなっていることは間違いないが、めちゃくちゃ気の抜けた絵が突然ポロポロ出てくる。FUGO氏得意の生気のない目(目のハイライトを強く入れない)や、シャープじゃない裸体の塗り方、全てのヒロインが同じアングルの挿入シーン等がかなり萎えさせます。特にエロシーンのバリエーションのなさが問題。毎日毎日同じエロを繰り返すゲームは、新しいシーンが出てくるかもという期待が無いと一気に推進力がなくなる。そこをこのゲームは、下半身上半身パーツの入れ替えや左右反転で数を水増ししているだけ。こういうブルボンのお菓子のごとき無理矢理なバリエーションの出し方はどうかなと。夜伽シーンよりも、全てが射精シーンのエンディングの方が一枚絵のくせによっぽどヌけました(←これは良かった)。
で、汁について。これが独特の質感。スタジオアクアの同人誌の表紙なんかを見てもらったら一目瞭然なんだけど、どう言ったら伝わるか、要するに実写のザーメンを貼り付けたような感じなんですわ。アニメ絵+本汁の変則アイコラ。これ、FUGO氏が大得意な汁表現なんだけど、俺はこれ大の苦手。やっぱり質感は合わせて欲しいー。これってリアルと言えばリアルなんやろうけど、俺とモニタの間に得体の知れない奴がやってきてそいつが俺の代わりに射精しているような想像がモヤモヤ湧いてきてものすご気持ち悪くなってしまうんです。おいおい、こいつはどこの馬のザーメンやと。
しかしこの汁表現、BBSなんかの意見を見ていると結構人気がある。単に俺が好き嫌いが激しいだけなのかも知れない。需要があるんやったらこれでもええんかな。何だか、俺が汁マニアとして浅いのか?という不安でドキドキすることしきり。まあこんなもん、汁マニアじゃない人にとってはウンコを生で食うか焼いて食うかぐらいどうでもいい議論なんでしょうけど。
とりあえず、この汁表現がゲームを支えるアイデンティティになっていることは認められる。単なる駄作を汁質を加えるだけで印象に残るものに変えたという点では、これは立派な汁ゲと言っていい。とはいえ、汁質以外の音声やエロ全般での汁フェチ度はほぼダメだった(ザーメン風呂ぐらいか?)。そういう点でFUGO氏を起用したことの可能性を全部使い切ったとは言えないんで、そこはもったいなかったかなぁ。
汁者でもボクのように嗜好の幅のない方は、パケ裏の汁を確認してから購入することを推奨します。やっぱり。この汁は辛いっす。同時に買った「CODA-棘-」のオーソドックスな精液表現をみてホッと安心してしまった。
誕生日〜通い妻(自称)日記
ジャニス(2002)
男少女変態自慰行為ADV/ゲームB
精液C+(顔3[うち顔アップ3]:口0)
キーワード:汁もダメダメだったねぇ。間下みさおはお兄ちゃんにぞっこん。今日もお兄ちゃんの下宿に押し掛け、押し掛け女房を気取って頑張ります。お兄ちゃんはみさおのことに興味ないみたいだけど、みさおは毎晩、おにいちゃんに抱かれることを夢見ているのです。
ボクたちの「クローンドール」が帰ってきたぞ!
こないだオレが書いたコラムでも、しょ〜こりもなく名前があがっていた傑作変態女妄想炸裂ゲーム「クローンドール」。そのシナリオライターであった嘘屋佐々木酒人氏の企画・シナリオによるこのゲーム。嘘屋氏は以降もいくつか作品を作っていたが、鬼畜であったり一部のシナリオだけの担当であったりでその能力を全開にできたという感じはなかった。そこで本作だ。「お兄ちゃんの押し掛け女房になった妄想好きの女子校生」というそのコンセプト、クローンドール的な匂いをプンプンと感じずにはいられないじゃありませんか?
果たして、ヒロインみさおはまさにクローンドールのあの女だった。オナニー大好きエッチ妄想大好きの女の子による独白形式の本作はヒロイン目線で展開される「クローンドール」ということになるだろう。これはクローンドールの日記のフルボイス化を未だに待ちわびているオールドユーザーにはたまらんねぇ。オレも、ゲーム冒頭いきなり出てくる「ここに最初に入ってくるのは、お、おにいちゃんのな・・・・生チン(きゃー!)に予約済みなんだもん・・・!」というまさにクローンドールまんまのモノローグ付きオナニーシーンを見て、それはそれは期待が高まったのであった。
・・・・・・・・・・・・。
なのに、なぜこんなにヌケない?
難しいもんやなぁ・・・エロというのは。
まず、なぜ「クローンドール」がエロかったのかというと・・・・オレが思うに、
1・よこたま原画
2・ヒロイン自体のインパクト
3・そのヒロインをのび太主人公が憧憬することで発する落差
この3点だった。そこでクローンドールと本作を比べてみると、まあ、「1・よこたま原画」はしょうがないとして、後の要素にも結構違いがある訳だ。
まず、「2・ヒロインのインパクト」なんだけど、今回、ちと越えてしまった。クローンドールでもチンポのウラスジをプラモの形成線に例えるという、おおよそ女性とは思えないセンスでおなじみのヒロインだったが、今回のヒロインは更に口が滑らかだ。「愛のフルコンボ」とか「凝縮固形台風」とか「恋愛エミューレーター」とか例えがとにかく凄い。一般的な女の範疇から大きく飛び出した渋い用語連発。エッチ好きなのは結構、男のことを知ろうと「スコラ」をがんばって読む娘なんかは大いに魅力があるもんだ。しかし、こいつは勢い余って「ニュートン」や「モデルグラフィックス」までカバーしているような女なんだわ。男の側に近づき過ぎやねん。大体、エクスタシーのまっただ中でもおもろい例えを探している女は普通誰でもダメだろ。クローンドールの時はまだ許せたが、ここまで来たらもう笑いにしかならんぞ。
しかも、このヒロインの独白で進んでいく展開ゆえ、ヒロインのインパクトは最初から全開な訳だ。そうなると、上の条件の最後、「落差」の面でも期待はできない。そもそも、この作品には男の目線が存在しないので、感情移入という点でどこに欲望を落としていけばいいのか全然わからんかった。ヒロインみさおも言っていたが、このゲームは「女の喜び」を味わうゲームだと言っていい。しかし、オレにはちょっと味わいたくない喜び・・・。
それでもまあ、その男が自分に近いやつなら、可愛い娘にちやほやされて嬉しいもんだ。そこにおいて、ヒロインが落とそうとしている美学生は、物静かで古風で求道的というもののふ然とした男なんだな。同じ物静かでも吉岡”純くん”秀隆みたいやったらええけど、こいつは高倉健とか山崎努とかそういうムードの奴やねん。どうやって感情移入するんだ。ヒロインは西川のりおばりに24時間暴走してるのに、つっこみの何と寂しいこと。まあ、ここでたやすくヒロインと同一化できるプレーヤーなら、こういう変化の乏しい男を落とすことに喜びを感じられるのかも知れへんけど、オレなんかは、毎日毎日買い物を続けて、メシを作ってやっているのに面白いこと一つも言わない主人公には早々に飽きてしまって、日が進むたびに「あー早く別れたい」という気分ばかりが募ってしまった。しんどいだけや。
しかもねぇ、くっついたところで男の落差はみっともなく映るんだなぁ、これが。特に元がもののふなだけに、こいつの軽口は親父のはじけるところを見てしまったような気恥ずかしさがある(そう思うの、オレだけ?)。最後でようやくヒロインのものになったところで、リラックスしたもののふは「オレは仮性包茎なんだ」とかライト感覚で告白しとるんや・・・・山崎努がそんなんゆってるの聞きたいかなぁ。そんで、それを受けるヒロインのセリフが「そうか!収納袋なんだ!口紅ケースみたいだね!」と。で、そのセリフにもののふが再び、「ああ、ここが可動式なんだ」と。一生やっとれと。
でもそういう部分も、その美大生のお兄ちゃんの方が主人公だったら、全て違和感がなかったと思うんだな。ヘタに女性目線やから、男をおっかけないといけない羽目になるし、女友達とも散々交流したのにエロシーンは拝めない(拝めてもどっかの馬の骨が相手)ということになってしまう。そういう点では惜しい・・・・ヒロインみさおもオナニーさえしてなかったら可愛いんだよねぇ。女友達とのY談に興味津々であるとか、お兄ちゃんの朝立ちを見て触るか触らないか、それとも匂いをかぐか大いに迷うところなんかは最高にツボだったんだが・・・。
あと、長いんだよ、ゲームが。延々と変化の乏しい奴にメシを作り続けるばっかりでイベントもそんなにないのに、1週間1話で23話もある。しかも、攻略もめっちゃ難しい。永遠に終わらないかと思ったよ。モチベーションになるエロシーンも、本番は最後の最後だけで、途中はオナニーシーンばっかりなんだな。みさおのオナニーでは妄想で脱糞とか色々やっとるけど、所詮妄想は妄想。本番がないことには辛い・・・。オナニーシーン好きなら楽しめるのかも知れないけど、さっき言ったようにヒロインがヒロインだからねぇ。モザイクの代わりにみさおが脳内配置するチンポを隠す赤いバラを見て勃起できるかは大いに疑問。抜けないよなぁ・・・。
結論。作り手はどういうコンセプトで作ったかはわからないが、やった感じバカゲー。まあ、このライターさんの独特さは十分に味わえたが、何だか評価が難しい作品になってしまったなぁ。「メイドインヘブン」みたいに本格的なバカゲーとして捉えるには男が面白くないし、冗長。かといって、真面目な恋愛ゲームにしちゃあヒロイン独特やし。しかし、とりあえず抜けないとだけは確実に言える。
まあ、おもろい女をみたい人なら。 ただ、これをやって「クローンドールもこんなんか」と思われたら無念だ。
塔ノ沢魔術研究会
NOA(2003)
強制インポ嬌声矯正ADV/ゲームA−
精液B(顔11[うち顔アップ9]:口6[うち顔アップ5])
キーワード:背景がなかなか好きなタッチでした。かわいいクラスメートからの意味深な手紙で呼び出された主人公は、魔術研究会の儀式に巻き込まれる。部員の少女たちの生兵法で儀式は失敗。何と主人公はインポになってしまった!部員たちは主人公のインポを治そうとそれぞれが交代でリハビリをすることに・・・。
好きだねぇ。
好きだよ、こういうのは。
「ローデビル!」のシナリオを書いた漫画家J・さいろーが再び降臨。前回は恋人たちの生々しい営みの描写で大いに私の如意棒を唸らせてくれたが、今回は少女達によるインポ治療だ。心ときめくったらないな!
魔術研究会の部員の女の子たちによる魔法儀式の失敗でインポになってしまった主人公。主人公ははっきり言ってゆきずりで選ばれたような奴で、少女たちにとっては思い入れもなにもない。しかし、魔法儀式のためには特異体質の主人公の精液が是が非とも必要。一躍、時の人になる主人公。儀式のためという大儀のもと、部員たちは主人公のリハビリをする訳だね。リハビリというのは要するに射精だ!部員がめいめいに主人公をひっぱり出して、デートしてみたり、手コキしてみたりと色々やってくれる訳だね!しかも、主人公は普段勃たないというだけで、女の子に触られたらちゃんと勃起するし、射精もする訳だね!どういうこっちゃそりゃ!ペレに電話せんでええんか!かくして、主人公は来る日も来る日も部員の女の子と代わる代わるエロ事する訳だね!いや〜ときめく!スキトキメキトキス!
こういう説明すると何だか日高メイビーソフト(現コンプリーツ)の作品のような印象を与えるかも知れない。確かに1本のチンポに女たちが大挙して押し寄せてくるという点では同じだが、あれほどの女性上位の世界ではない。全体のノリとしては、「あずまんが」の教室に紛れ込んだような印象。女の子たちが男がいないかのようにナチュラルに過ごしている輪の中に、空気のような自分がいるという感じだ。
しかし、女の子たちはみんなでいる時はぶっちゃけた雰囲気でやっていて主人公もADさながらの扱いなんだが、主人公と2人きりになると、対等なんだな。女の子の目線はちゃんと自分に向かって収まる。この切り替えはいい。「あずまんが」を読んでいて個人的に唯一不満だったのは、男の視線が設定されていないので読者キャラが不在で、完全な水槽観察になっていたところだったんで。しかも、こっちの場合は女の子が主人公に関して一番気にしていることはチンポが勃つか勃たないかということだったりする訳で、女の子にとっては異常事態。しかも、都合のいいことにネンネばっかりっ。当然、女の子たちは常に恥じらいとの戦いを強いられるし、キスもしてないうちからチンポ触る羽目になってしまっているしで、主人公と女の子たちの距離も一気に近づき微妙なものに。こりゃエエわ。ここら辺、エロバカシチュエーションを設定しながら、そのなかで「等身大」の女の子を描こうとするところがJさいろーのセンスだと思う。同じような設定でも、怪物のような女性ばかりでてくる日高メイビーソフトや平井ウィンタース、後聖少女作品なんかとはまるで違う。うちのコラムでも最近やっていたけど、処女たちがエロ事ばかり考える羽目になるってのはオレの大好物な設定ゆえ、もうこれだけでも万々歳というもの。
ただね。何というかこう・・・そういう全体に漂うエロの匂いの割には、エロシーンはそんなに濃くないんだよね。いや、決して薄い訳ではないんやけど、特に「ローデビル!」を見た後だともの足りなく感じるな。まあ、十分に使える出来ではあるんだけど・・・キャラ数に対してのCG枚数も足りないような気がするし、個々のHシーンの長さもやや短い。オレが期待しすぎなんかも知れんが、個人的にはもう一息一点突破な要素が欲しかったところ。ただし、女の子によるちんちん描写に関してはなかなかのこだわりを見せていて、これはよかったっ。設定的に前半は手コキばっかりになるので当然の流れなだが、ちんちんマニアの私としては嬉しい限り。H本番においても女の子の反応描写が相変わらず楽しく、キャラ設定を生かしてエロを見せようという姿勢が非常にいい感じ。
しかし、いくら弁護したくとも・・・汁のせいで一気にスリーアウト。激・あかん。全然出ておりません。しかも顔に近づくほど少ない。中出しと口射の時は普通よりやや少ないかな、という感じで収まっているのに、顔射となるともうポタリポタリ。致命的。こういうのだと、破格にエロくないとうちのサイト的には推しにくい。今回は間垣亮太の原画が魅力的で、絵面的にはローデビよりも遙かにグレードアップしたんだが、汁が出てないとなるとオレ的にはどっちもどっちやねん。
ただ、この評価はあくまで「ローデビル!」を踏まえての評価。この作品をローデビの流れで買う人はそんなに多くはないような気もするし、普通にエロい作品を求めて買うのであれば、全くノープロブレム。ローデビの絵がどうしても受け付けられなかった人や、汁を気にしない人にとっては、十分にエロい作品だすよ。ストーリーは何か最後ようわからんかったけど、設定自体は抜群やし。メインヒロインが一番エロにずっぽりハマってギャップ感があるというのもポイント高い。買って損はないと思いますよん。いやー、これで汁の量さえ多かったら、Hテキストが少々薄くなってもローデビより上やったのに。結局、今回もCGかぁ。