13cm
ぼくは13センチよりは大きいです!

 
     

 

好き好き大好き!
1998
ADV/ゲームA/精液B(顔2:口1)
キーワード:「壮絶」と言う言葉がエロゲの形容詞になるとは。

ボクのカワイイあの子。もう誰にも渡さない。ボクが彼女を守ってあげる。すてきなゴムの服着せて。

「コミュニケーション不全のいかれフェチ男が、惚れた女を落とすのにその娘を誘拐してラバースーツで拘束・監禁」というゲーム。

エロゲというのはしばしば不自然なシチュエーション設定が行われます。同じ町内に美少女の同級生が大量に住んでいたり、自分の好きだったあの子も偶然自分に想いを寄せていたり、兄妹でも何でもない女が自分のことを「お兄ちゃ〜ん」と呼んだり。で、鬼畜系ではマッチョ系の状況が多いですな。「オレのチンコの前にひざまずけ」みたいなね。このゲームもある意味ではそういう女の子を制圧しようというゲームですわ(根本がちょっと違うけど)。しかしね、これは別格。これをやってしまうと世の中の鬼畜や精神倒錯系ゲームとか皆バカゲーに見えてくる。

イベント以外のCGはヒロインと街の風景とサブキャラの立ちグラのみ。ゲームを始めると、ラバーマスクをつけた監禁状態のヒロインと、主人公がいる。あとはひたすら部屋にこもって主人公の独白とヒロインの独白を聞き続けるだけ。音楽はギター1本。まさに「文章だけ見て下さい」というゲーム。なにしろヒロインの顔を一度も見ないエンドもあるんやから。何でしょう、このストイックさ。売れなくていいんでしょうか?

しかし、あえて超シンプルなヴィジュアルと音楽で勝負するだけあって、文章はすごかった。すごかった、としか言えない語彙のなさがもどかしいけど、本当にすごかった。主人公の愛憎と狂気、不安におののくヒロインの心の内が、もうとぐろを巻いてますわ。ファーストプレイでオレが最初に行き当たったのが主人公と誘拐した娘とがくっついてしまうと言うエンドで「なんじゃ、これ!結局ご都合主義かい!」と思ったが、これはコスモに浮かぶたった一つのオアシスに過ぎなかった。後はどのルートを選んでも、狂気・惨劇・死・愛憎・偏愛のちゃんこ鍋。うわわわわわわ〜。主人公の妄想シーンなんかは、バラバラになった身体と交わり、首だけになったヒロインに口射。執拗すぎてもう吐きそうです。

でも、誤解しないで。気持ち悪いということを言いたいんじゃないんですわ。要するに、文章の持つ力にぶちのめされてるんです。不安定な精神を書くのにありがちな心理学的なフォーマットに乗っ取った描写やEVAもどきのバカ演出に全く頼らず、ただただ2人の心の動きを描写するだけでここまでの世界を構築できるのは大した力技。

色々な意味で、この作品ほど徹底したゲームというのは類を見ない。よく「表現の強度」という言い方があるけど、これほどの圧倒的なレベルでの情念の発現は、もはや文学や映画(単館系)などハイ・カルチャーと呼ばれるジャンルのものを連想させる。これは傑作やね。

・・・但し、オレの好みではなかったが。こんなゲームでどうやって抜けゆ〜の。やっぱりオレは「全員狂人」よりは「全員バカ」のゲームの方が好きやね。

 

 

入院
1998
ADV/ゲームB+/精液B−(顔1:口1)
キーワード:ちんちんが「好き好き」より小さくなってたなあ

最低だぜ!大学の入学式前日に車にはねられて入院する羽目になっちまった!でも世の中捨てたもんじゃない。看護婦や入院患者、女の子はいっぱいいるよ〜。

その13cmの次の作品は何と「ハートウォームな入院体験シミュレーション」。「飼」「好き好き大好き!」と来てハートウォーミング?どういう振り幅や、これ。でもこういう流れで出来た恋愛モノってのはHシーンがちゃんと描かれているだろうと踏んでトライ。

ん〜、普通。何か、すごいアブノーマルなブランドのイメージの先入観持ってやったんで、よけい普通に感じるわ。何かこじんまりしてるよなあ。グッとこないのよ。全体的に感情移入しにくいキャラクターやし、会話がフワフワと宙に浮いてるんでストーリーにもあんまりハートを鷲掴みにする力がないよ。なにより、コメディータッチの話やのに主人公が寒いのが一番アカン。やっぱり泣かせたり落ち込ませたりするのは簡単やけど、笑わせるのはムズいよな。ひとりで泣くのは簡単、ひとりで笑うのは難しい、オノヨーコ、みたいなね。音声がHシーンのみとか、BGMの数が少ないとかそういう部分でも「軽さ」っていうのを感じる。悪くはないけどねえええ。平凡。

唯一特徴的なのはCG原画。これは好き嫌い別れそう。まあ、みんな「口がでかい」ってのがキーポイントになるんやろうけど、オレは全然大丈夫や。むしろかわいいと思うけどね。それよりもっと問題なのは絵の描線。一様な太さでピグマで描いたみたいな線で、フェロモン出てない。これ、青年誌の線になってますけど。都会的に仕上がっておりますけど。こういうCGとテキストの軽さがあいまって妙な洒脱感があるんだよねえ、悪い意味で。

あと、汁気が・・・。「好き好き」はいい感じやったのに、「入院」は汁に関してはダメダメ。2段フィニッシュじゃないしなあ。さすがにHシーンのテキストはなかなかの濃口で良かったとは思うけど、絵的にそれを生かせているとは言えないねぇ。ただ、ボイスは喘ぐばっかりじゃなくってかなり具体的な描写を織り交ぜてくれるのでHどすえ。

あんまりいいこと言わなかったけど、まとまってるとは思う。テキストとかはなかなかいいと思うし、デザインはかわいいし、攻略の仕方とかも結構凝ってる。買って損はしないとは思う。まあ、得もせんかも知れんけど。かなり期待してやったからちょっと評価が辛くなっちゃった。でも、「好き好き大好き!」を作ったところにしては水準が低いと思った。ギャグは苦手か?

え〜、このレビューの最大のキーポイントは「汁ブランド」と思って買ったのに読み間違えた俺自身の釈然とせん気分、ということで。とばっちりを受けてしまったね。他の人ならもっといい評価すると思うよ。

 

 

フロレアール
すきすきだいすき

1999
ADV/ゲームB+/精液B(顔2:口1)
キーワード:シスターアンジェラってのは「るーみっくわーるど」の連想?

燈台守のジャンと彼とともに暮らす少女メルンの静かで幸せな日常。その生活にふと忍び寄る黒い影。その正体に気付いたジャンは・・・。

「好き好き大好き!」とは何か結びつきがあるみたいだけど、詳しくは知らない。とりあえず、エエ加減ビジュアルノベルはもうええやろう〜、と思いながら始めたゲーム。やや低めの評価になってるかも知れないけど、オレの「オーバーエロゲ症候群」の飽和状態のさなかにプレイしたんで、その辺ご了承下さい。

始めは退屈そのものでガスね〜。とにかくCGが少ないですわ。HCGを含めたイベントCGが全部で30枚もないってどういうことなんでしょ?相変わらず徹底したテキストオリエンテッドブランドですなぁ。

当然、ひたすら同じCGだけを見ながらプレイですわ。小説と変わらん。「好き好き大好き」もず〜っと同じCGだけやったけど、あれでも少しは移動やイベントがあったし何よりゲームの雰囲気がヨソ見を許さない内容やったんで。でも、この「フロレアール」は展開上の理由もあって、最初はホントに平穏無事な生活がひたすら続くだけ。はっきり言ってめちゃめちゃウザイ。コントロールキーの上に重しを乗せて「さんまのまんま」を見てしまった。いつも思うけど13cmってのはモノローグは強いけど、コミカルな会話はイマイチだねえ。ここでもっと楽しくやってくれたら後がもっと効いたと思うけど。どうにも一本調子。やっぱりCGで補完すべきだよ。

しかし、そこをガマンしてクリアすると中盤以降は色んな仕掛けが施してあって、勢いに乗って最後までいけてしまう。なかなか考えてあるストーリーやね。ボクらが普通に過ごしているつもりの日常が実は誰かにセッティングされた虚構であって、そこからの脱出を図るってのは「うる星やつら ビューティフル・ドリーマー」を思いださせるねえ。「フィクション」というテーマってのも押井守ぽいし、そうなると押井ファンだからもう面白くなって来ちゃった。

とはいうものの。同じタイトルでもオレは「好き好き大好き!」の方が断然好きだな。動機付けもしっかりしてるし、ストーリーのテンションが段違い。テキストも音楽もいい。何より、この「フロレアール」みたいにわけわからんご託を並べないしね。漢字や言い回しが不必要に難しいぞ。もちろん、特別な節回しや難しい語彙がテキストを膨らませるスパイスであることは間違いないんだけれども、そのスパイスもあんまり入れすぎるとインド人しか食べられないようなものになるということを忘れちゃあイカンな。

この作品では突然テキストが小難しい心象を語り出すことが多かった。ラスト直前のメルンのセリフもそうだけど、キャラを追い抜いてライター自身の言葉があまりにも前面に出過ぎている。まあ、そういうこと自体はかまわないんだけれども、この作品でこんなにもシラっと作者とキャラを混同していいのかしらん?主人公が対決しようとしている虚構を作り出す「神」という存在は実はシナリオライター自身である、ということを自覚しているのかな?とは感じたな。ラストの解決の仕方がなんだか曖昧だったところを見るとそこまで考えてなかったかも知れないけど。取り上げている題材が「フィクション」なだけに、オレもガラにもなく気になっちゃった。

で、肝心のHシーンだが。これが一番「好き好き大好き!」に近いモノを感じた。そう、ビザール。私はヨーロッパものの洋ピンでも二穴フィストファックってのは見たこと無いッス〜。SMばっか〜。原画は「好き好き」と同じ、あんみつ草氏なんで汁はちゃんとある。しかし、顔射CGのメルンの目が怖すぎて、真夜中にプレイしてると精液どころか小便が漏れそうだった。こら〜キツイ!声はなかなかよかったけど、こんなんでど〜やってヌけというの。

ま、ある意味とても13cmぽい作品ではあったが、もうオレはここのゲーム買わなくていいわ〜とも思った。やっぱり楽しくてエロい方がいいし。・・・でも、13cmの次回作「DEVOTE」って受験勉強中の4人の女の子のストレス解消のために輪姦される男の話だって?なぜ、ここでいきなりメイビーソフトになる?また買っちゃうじゃんかよ〜。

 

 

DEVOTE
1999
エロセリフADV/ゲームB+/精液A−(顔7:口0)
キーワード:13cmの原画氏選びのセンスって独特ね

「わたし達のこと、好きにしていいよ」。4人の同級生からセックスの相手の依頼をされた主人公。受験のストレス解消のため、という彼女達の理由に納得できないまま、ハーレム生活を送る彼は・・・。

このゲーム、発売前までは「13cm製メイビーソフト」だとばっかり思っていたが、フタを開けてみたら「13cm製LAST CHILD」であったことが判明しました。セリフゲーですな。

プレイはそのストーリーの展開上、複数プレイはなく、1日1人ずつこなしていく。ゲームオーバーなし。全員とHをしているだけで自動的に全員のエンディングが見られてしまう。まさにHだけをやっていけばいいという感じ。そのメイビーばりのナンセンスかつ強引なストーリー展開といい、これ、ホントに13cm?というゲーム。13cmと言えばHをモチーフとして使う、ちょっとうざったい内省的なところがあったけど、このゲームの割り切りぶりは見事。その分ゲーム性やシナリオの深みと言う点では全然大したことなくなったけど、いつもがいつもなだけにこういうのがあった方がむしろ臭み消しになっていいかも。オレは好きだ、こういうの。

で、このゲーム最大の武器はボイス。とにかくもの凄いエロセリフの応酬。全てのHシーンは1部2部構成になっていて、その2部で主人公は絶対に「恥ずかしいセリフを言わせちゃおうシステム」にチャレンジする。基本的に女性は全員Mなんで、そういうセリフが中心になりますな。例えば、

「あなたの・・・ア、アレを舐めたいの・・・・大きくて、はち切れるぐらいのぼ、勃起したモノを・・・・私のお口いっぱいに・・・ほおばりたいの・・・」とか、

「お口の中に出されると・・・そ、それだけでイッちゃいます。お腹いっぱい、ご主人様の・・・せ、精液を、飲ませて下さい。」とか

「おなかいっぱい・・・飲ませてください。お口いっぱいにほおばって・・・舌がしびれるまで・・・ペロペロ、します」とか。

なんとも風流なな〜。オレの好みでフェラの時のセリフばっかり取り上げたけど、万事この調子。主人公、「ボク、あんまり経験ないから・・・」とか奥手そうに振る舞ってるけど、どこがや。何遍断られても、頑なに言ってよ言ってよ言ってよ言ってよと手を変え品を変え頼み込むその粘り腰。お前も受験生やろ。勉強せえ、勉強。

しかしですね、この「DEVOTE」は同じセリフゲーである「PS」「ラスチャ」に比べて、格段にHにできあがってると思う。「PS」ほど女の子が独走してしまっている訳じゃなく、「ラスチャ」のようにSM色の強いモノでもなく、Hシーンの一要素として違和感なく収まっている。そういう点では「となりのお姉さん」のエロセリフに通じる感覚がある。しかもにくきゅうなんぞとはくらべものにならんぐらい声優さんがハイレベルなんで、破壊力はかなり高い。

もう一つポイントが高いのが、和姦であるという前提があること。Hが終わったら後腐れ無し。男に強要されて言わされるHセリフってのはオレはあんまり好きじゃないんやけど、女の子も楽しんでやっているという姿勢があるんで許せる。Hそのものも野外露出+おしっこかけと、「入れさせて」の入れる場所がアナルだというの以外はそんなにキッツイのないしね。

これだけのエロボイスで、お手軽で、Hシーンのテキストも長すぎず短すぎず。汁も出てる。これはいいゲームですよ。CGは相変わらず少な目やけど、それを忘れてしまうほどいい感じ。さすが13cm、やるときゃやる!

と、言いたいところだが。肝心要のCGにフェロモンがないのが痛すぎる。いや、この原画の人がヘタやとは言わんけどね。でもこれ、やっぱり違うわ。いつもの13cmノリの作品ならこのCGでも良かったかも知れんけど、これだけはっきりしたエロを打ち出したんやったら CGも思いっきり下半身に訴えるようなものを持ってきて欲しかったなあ。原画次第ではカウントダウンのトップスリーを狙えるぐらいの作品だったのに、惜しすぎるぜ〜。

何つ〜か、バックスクリーンに特大ホームランを打ったとおもったら三塁ベースを踏み忘れてました。長嶋茂雄。みたいな作品でございました・・・。いいんだけどね〜。

 

 

檸檬
〜影絵亭ノスタルジヤ〜

2000
エロセリフ娼婦ADV/ゲームB/精液B+(顔4:口3)

大正時代の東京・・・。主人公、相馬隆一郎は祖父がオーナーだったカフェ、「影絵亭」を譲り受けることに。その時、彼は昔馴染みのそのカフェが実は娼館であったことを知る・・・・・。

「DEVOTE」から更に進化した13cm声ゲーミレミアム。いや〜、最近13cmは意欲的やねえ。というか逆に意欲的じゃないのか?昔の小難しい鬼畜ネタはどこへやら。「嬌烙の館」からこっち、本当にエロ声をひたすら追求するブランドになってきた。

この「檸檬」も凝ったことは何もしてない。時代背景とキャラクターが変わっただけで、基本的に「DEVOTE」と全く同じ。ストーリーとか、精神性とか言うものはなんもかんもシカト。深読みすればホントは色々あるんだろうけど、パッと見は完全なヤリゲー。おそらく作り手の方でも、それ以上の享受のされ方は考えていないだろうと思われる。「好き好き大好き」から考えると何という違い。スリーフィンガーがいつの間にやらジャカジャカ弾き。ボブ・ディランみたいでんな。

ゲームとしての攻略性も全く無し。プレイを全部やり尽くした娘からエンディングになっていく。それまではもうひたすらHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHH。1日にプレイできるのは1人ずつだけど、1日の会話とかほとんど無きに等しく、あっと言う間にプレイが始まるんで、もうホントにひたすらHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHですわ。

そのHシーンだが。相変わらずHセリフ満開。もうエロエロですわ。これはさすがですなあ。DEVOTEのレビューでも書いちゃったのでいちいち引用するのは止めておくけど、今回も和姦が基本なので女の子達のHに対しての積極性がいい感じで、オレはかなり気に入った。

まあ、音声は前回でも良かったんだが、問題はCGだ。今回の原画はさっぽろももこさん。この人の描く絵は味で勝負する路線なので決してボクの好きなタイプではない。が、ゲームの雰囲気にはあっていたし、非常に13cm的な画風だと言える。「DEVOTE」よりは遙かにフェロモンを感じるCGで、汁もそんな大量ではないけどちゃんと描いているし、これは及第点の仕事と言えるだろう。

しかし相変わらずCG少ないので、なんぼ音声が充実していてもHのバリエーションがあまり無いように感じられるのはいかんともしがたいが。基本的に各キャラに5種類ずつしかないからなあ。今回も全部コミコミでCG50枚ぐらいしか無かったぞ。もう13cmの代名詞みたいになってきてるけど、CGが少ない方がいいってユーザーは先ずいないだろうて。余りにも余分なCGが多かったらどうかと思うけど、無一文よりは金を持っている方がいい、ということに議論の余地はないんだから。これだけの膨大なセリフを用意しながらCGが殆ど変わらないと、テキストスキップされる可能性が高くなるし損だよ。ラジオドラマやないんやから。音声はいいんだから、少しずつでもCGを増やしていく努力はして欲しいね。

簡潔に言うと、「DEVOTE」とほぼ同じでCGが良くなったんで、前作が気に入った人は当然イキでしょう。軽い気持ちでプレイできて充実したエロを楽しめるというゲームの性格を考えると、これは非常に良い出来の作品だと思う。エロボイスに対するこだわりのお陰でこんな小品でも高級感すら漂ってくるんだな。ボロボロのキャデラックに乗るぐらいならピカピカのミニクーパーに乗りましょうと、そういうことでんな。そういえばパケもキレイだったな。

てなことを言っていたら。13cm次回作の「発情カルテ」の情報。何と原画書きが14人だそうで・・・。展開急やな〜。ま、それでも原画1人につき3枚やったらまだ42枚だが〜。それにしても極端。夢天使Rみたいな玉石混淆は堪忍やで?あ、こうようさんとかフィルムノワールの人がいる。ほお・・・。同人作家をこんだけ使ってスケジュールがムチャクチャにならないことを祈ってますけど。バイヤーズナビで紹介するのはもっと後っぽいから、その14人の名前をここで描いておこうか。レビューからどんどん離れていってるが。

弥舞秀人氏(フィルムノワール)・かけなし氏:かりーな氏・菊水氏・危険思想氏・こうよう氏・ごまみるく氏・ジェームスほたて氏・嶋尾和氏・Shock−Art氏・深水直行氏(MEM)・まとう氏・御桜軟骨氏・山いもとろろ氏。これで全員。オレ、ネット作家詳しないから、知ってるヒトあんまいないけど。

それより、その「発情カルテ」の告知でもっと気になることが・・・。『濃縮白濁汁のぶっかけ連続。』って書いてあるんですけど・・・・。これは13cmの参戦宣言ととっていいんでしょうか?ここ数作の流れといい、完全に汁ゲブランドになる用意はできている感じですかな。今最もECD的に熱いブランドといえば、MEGAMIとエヴォリューションだったんだが、13cmもそれに付け加えないといけないようだ。元々強いエロゲスピリットがあるところだからハズシはないだろうし、オレもなんかかなりドキドキしてきているんだが。期待してもよかとですか?・・・・でもおまけについていた「DEVOTE2」のプレビュー版のCGはイマイチでしたが・・・。

 

 

発情カルテ
〜緋色の凌辱肉玩具〜

2000
ぶっかけ狂乱ADV /ゲームB/精液A++(顔25ぐらい:口0)

派閥争いのあおりを食った主人公がとばされた辺境の病院・・・。誰一人いないその病院の受付で待っていた1人の看護婦。彼女の案内のもと、様々な「症状」を持つ患者の治療をまかされることになった彼は・・・。

らっせいら〜らっせいら!
らっせいらっせいらっせいら〜!

祭りじゃ!祭りじゃ!
高校野球が終わっても、オリンピックが終わっても、オレの夏は終わっとらんぞ! 祭りじゃ!祭りじゃ!汁祭りじゃ〜。

・・・・まあ、そんな感じのこの「発情カルテ」なんだが・・・。

HPのサンプルCGで無修正のチンポが出てたり、キャラがどれどれに似てたり、そのせいでビデ倫が通らなくて市販断念?とか、そのせいで通販の限定発売とか、実はそれは全て最初から計画のうち?・・・等々、いろんな意味で話題になった本作。まあ、最近の13cmってのは自覚的な仕掛けを持っているブランドの代表格のようなシーンの位置取りだったので、その一連の顛末になにかしらのヒントめいたものをカギ取ろうとするのは必然だったんだろうけど・・・。

まあ、そんななか、そういう裏話に興味はないオレの期待ってのはただ一点、「通販なんだから、淫語消しなしなんじゃないか、え?!オメコチンチン言っとるのか、え?!という極めて高尚なものであった。
さて、そして届いたゲームをやってみたところ・・・。

すんごい汁、だねぇ。

ゲームはもう最近の13cmのやり方そのままで、 ストーリーなし。患者の「治療」と称してひたすらヤリまくるだけ。もう単純ですわ。5人セットで、5人こなすと、次の5人って感じで全部で24人(+ボーナスキャラ1人)出てくる。もうひたすらHだけ。

しかも、Hの最後はほとんどの場合ぶっかけだす!「B棟」なる病院のある場所から毎回大量の汁男優が送りこまれてきて、患者さんにドバドバとかけてくれますわ。シャトルジャパンみたいっす。汁ビデファンとしては、そいつら全員白ブリーフで女の子の後ろに整列とかならなお嬉しかったんですが!!!!

しかし、これまた女の子が凄くて・・・。そんだけ激しい乱交にさらされていながら、嫌がるどころか大喜びなんだよねぇ・・・・。

「飲ませてぇ!濃くって、臭っさいザーメンドバドバかけてぇ!」
「ああ。生チ●ポいっぱい・・・そんなにいっぱいしゃぶれないよぉ・・・。」
「あぁ・・・なんて濃いのぉ・・・プルプルしてて、ツブツブが分かるわぁ・・・ああ、噛み切らないと呑みきれない・・・」


どうですか?これ。あたしゃ藤小雪かと思いましたよ(オールドファンならではの例え)。ここまで来るとさすがに人を選ぶような気もするが(ちなみにオレは眉をひそめつつ、内心大喜び)。全部が全部この調子なんであまりにも一本調子なキライは確かにある。皆、すごいからね〜。もう野獣ですわ、野獣。女というよりもマジで性障害患者として見えてしまう。オレって上記のようなセリフは大好きなんやけど、それは自分にだけ言ってくれるのが嬉しいんであって、誰でもいいからってのはあんまりなんだよ〜。

つうか、13cmってこんなに直接的な表現するところやったっけ・・・?チンポ・マンコ言いまくりやし、淫語に頼らないで、文章の構成力でイカせるテクニックが売りでオレもそれが好きだったんやけど、今回は日高メイビーもシャッポを脱ぐようなドギツイセリフ回しになってますわ。声優レベルが相変わらず高く、これだけの演技指導をやり遂げられるスタッフの熱意(?)には感心する。

CGもセリフ同様、今までの味で見せるようなものを捨てて、かなり下半身に直にくる原画を採用している。これに関しては基本的に歓迎。まあ、十数人もの原画家を使っているのでいろんなタイプがあるんだが、全体的に良好。期待していた弥舞秀人、御桜軟骨、山いもとろとろ、こうよう各氏はいい感じ。特に一番多くのキャラを担当したこうよう氏はかなり好き。版権ものは強いな。原画作品が13cmで出るそうなんでこれは楽しみだねぇ。しかし、オレの好きな原画氏がことごとく前半で出尽くしてしまうってのはどういうことや。後になればなるほど恐ろしいトラップが・・・。今までみたこともないような乳首が見られます。おれもまだまだ修行が足りないってことっすかねぇ。

総括としてはまあ・・・・。期待通りではあったけど、期待以上ではなかったというか・・・。 ヤリゲー、しかもオムニバスということは分かっているんだけど、これってあまりにもプリミティブすぎるんではないだろうか〜?

元々、13cmってのは「好き好き大好き」みたいな小難しい路線から劇的な転換を図って、エロそのものの即効性を追求するブランドになり、かつ成功してきた訳やけど。そのエロの追求の仕方が昔のイメージもあって、非常にアティテュードを感じるもの、のような気がしていたんだけど。今回のこれはもう、原点回帰そのものというか。エロゲですらない。単にエロや。今思い出したけど、前にファッション界を描いた映画があって、様々に移り変わるモードを突き詰めていった先に、究極のモードって言ってラストに出てくるのが全裸。 そりゃ、理屈としてはそれで合ってんのかも知れないけど、実際「そうか!」といって裸で駆けてく陽気なサザエさんはいない訳で・・・。ゲーム性を捨て、ストーリーを捨て、キャラ性を捨て。ここまで徹底されると、逆に「やっぱりストーリーやキャラも大事なんやなあ」って思えてくる。 エロでは下回っている「DEVOTE」や「檸檬」の方がよほど愛すべき作品になっているなあ。別にそれほど難しい話にすることないんやけど、13cmってもうちょっと理詰めでやっていると思ってたから、ちょっと気になっちゃった。まあ、エロを忘れてストーリーとかばっかりに行くのと比べてどうだと言われたら何とも言えないんだけど。

ところで。ごちゃごちゃ言いつつも。これ、いわゆる通販になるときの大義名分だった「市販レベルに達してない」か、と言われたら、十分に達していると思うよ?こんなもん同人ソフトやんけ、と言われましても、エロゲなんて一部を除いて大部分同人に毛が生えたようなもんやし・・・。市販レベルはあるでしょ。豊富なHシーン、今まで問題だったCG量も増加。声優レベルはいつも通り。おまけディスクを含む3枚組。エロゲとしてはかなり上位の出来なんではなかろうか。ただし、価格を考えたら恐ろしいけど。実売価格9000円のソフトなんか、どんだけ出来がよくてもエロゲではあり得ないよなあ。「ELYSION」でも7000円以下で買ったもんね。「ドラクエ」、幾らだったっけ?

むしろ、オレは淫語消しがないとか無修正だとか、そういう方向での市販レベル以下を期待していただけにガッカリ。実際あれだけ言われた割に、ソフ倫シールは貼ってある・・・。ネタ元からクレームが付くとか言うのって最初から想定できるし。やっぱり通販云々は儲けるための方便だったんでしょうか・・・。

作品そのものはヤリゲーとしては高品質だとおもうけど、 ユーザーを踊らせて大金を払わせた罪ってのがやっぱりこの作品に影を落としていますです。限定販売、混乱の二次募集、ヤフオクでの転売問題、荒れ放題の13cmの掲示板。せっかく13cmの作品を愛しているユーザー同士が焦燥感と疑心暗鬼でいがみあってなぁ。もっと楽しく、すっきりとしたやり方できないのかねぇ。ソニアやったらさもありなん、って感じやけど、よりによって13cmが、ってのが余計に痛い。学生運動を共に頑張った同志がオールバックのヤンエグになってしまったのを見たような気分。

・・・・書くことなくなったので、これでおしまい。
最初の盛り上がりと比べてなんという寂しいレビューの締め・・・。

 

 

姉妹妻
2000
人妻脅迫その妹もADV/ゲームB+/精液B+(顔4:口2)
キーワード:こういう絵でいいんだよ〜。こういう絵がいいんだよ〜。

主人公・真一の学校に勤める女教師・美沙子。長期出張の父の留守を守る彼女と主人公だったが、ひょんなきっかけから身体を合わせてしまう。彼女への想いを抱え思い悩む真一であったが、その美沙子に忍び寄る2つの黒い影が・・・。

単純なヤリゲーばっかり作っていた13cmとしては久しぶりの「ゲーム」というか、普通のアドベンチャーゲームっす。いわゆるマルチサイトアドベンチャーってヤツで一つのストーリーを3人の視点からプレイする。真一っていう高校生の主人公(なのか?)と、鬼畜先生と、臭作用務員ですわ。ま、どのストーリーも大したことないっすな。13cmってもうすっかりストーリーどうのこうのというブランドではなくなちゃったけど、今の方が断然好きだけど。

Hシーンは人妻とその妹(学生)の2人とひたすらヤリまくるだけ。2人しか女性がいない上に両方同じような巨乳マゾ系なので、この二人がダメという人にはどうかと思うけど。個人的には大歓迎。13cmといえば、勃たないCGのイメージだったけど、「発情カルテ」に続いてここでもフェロモン重視の原画を採用。かなりグーでしょう、これは。乳首のおっきさがややOB気味だったもの、何とかセーフだ。テキストもいつも通り。今回は人妻モノということで、13cmっぽい官能小説ムードが戻ってきたのも良かったですな。

汁に関しては、まあ良好と行っていいと思う。そんなに量は出てないけど、かかり方が結構よかった。何か汁質が面白くて、CGをプリントした上にアイコラしたみたいに見えます。2D+3Dという感じ。変わってるよなあ。細かいことやけど、フェラシーンで使い回しが1回あるんだよね。真一と用務員が同じ絵を使ってる。鬼畜教師と用務員が同じならいいけど。和姦と強制口姦が同じ絵はイカン。せめてフィニッシュの飛ばし方を変えてくれ。

まあ、結論としてはかなりオッケーじゃないでしょうか?それなりに汁もあるんで。買いですな。勝負作(?)の「発情カルテ」が意外な(というか必然の)不評にあってしまった13cmだけど、やっぱりさすがの安定感。アナがなくてレビュー書きにくいですわ。上から下に書いただけ。

後、これって人妻フェチの人にはどうだったんですかねぇ。オレは人妻にはあんまりというか、全く興味ないんですが。何ちゅうか、設定のための設定というか。確かにセリフ的には人妻的な非現実的な官能セリフが出てきたけど、何だか夫の影が希薄なんだよね、これ〜。海外出張して全然出てこない上に、エンディングでいきなり客死。あ、哀れ・・・。プレイヤーキャラに教師とか入れるぐらいなら、「夫」が欲しかったわ。

そもそも人妻って何がいいんだか。人のモノを寝取るとか寝取られるとか、そういう背徳感ってのは嫌いじゃないけどやけど、人妻はなあ・・・。人妻ってのは年上であるという先入観が強くて、そうなるとオレにとっては人妻=三十路ですわ。もうそろそろオメコから何か違う臭いがしてくる頃(談・松本人志博士)じゃないっすか?スンマセン。

 

 

注射器2
2001
ラブ汁看護婦ADV/ゲームA/精液B+(顔11:口2)

謎の腹痛で救急車に運ばれた主人公。原因を解明するまでの入院を言い渡される。借金取りからも赤貧からも逃れられ、綺麗な女性ばかりの環境にこれ幸いと喜ぶ主人公だが、彼を担当する看護婦はよりによって昔別れた恋人だったのだ。

このゲームのアオリ。

ラブ汁入院生活アドベンチャー
たまったら呼んでね!

呼ばれました。

ラブ汁ですよ。ラブ汁。
エロゲカウントダウンのポリシーをご存じですか?
そう、愛+精液!イエイ!
まさにこれですよ、ラブ汁ですわ。カラーテレビ!マイホーム!豆ダッシュ!そしてラブ汁アドベンチャー!心トキメクこの言葉よ!抜群のコンセプトながら原画にフェロモンがなかった「DEVOTE」「檸檬」、爆汁の裏でイボ乳首を入れてきた「発情カルテ」、原画はよかったのに官能色高・汁度低というさじ加減だった「姉妹妻」と、今までマダックスばりの制球力でド真ん中ストレートを避けてき13cm。遂におっぱいの先っちょをモロ直撃ですわ。まあ、13cmじゃなくってアーヴォリオなんやけど、一緒でええやんな。

とにかく、今回は華がありますわ。何と言ってもこうよう原画。これがデカ過ぎ。「発情カルテ」でもこうよう原画のキャラしか使わなかった俺やけど、何しろ「カルテ」はトラップ原画が多かったからなぁ。それに比べたら今回はもう完全にいいとこ取りで楽しめる訳。 高井麻巳子・河合その子・渡辺満里奈・我妻佳代がフロントロウのおニャン子みたいなもんですよ。誰でも観たいでしょ?え?おニャン子知らない?

という訳で早速やってみたですよ。

ゲームは非常にオーソドックスというか、古典的な徘徊型ADV。病院のなかを元恋人に見つからないように歩き回って、院内の女性達と後腐れなくHしていこう、って話ですわ。さすがに13cm、屈託のないやりまくり大会で非常にさっぱり心地よい。やっぱりエロゲはこのぐらいのモラル感が丁度良い。会話文中心の組み立てで軽快であります。いい加減で浮気な主人公と別れた彼女みたいな関係は、個人的に非常に興味のあるところなので、もっと突っ込んで欲しい部分もあったけど、まあこの作品のスタイルならこんなもんでしょう。ゲーム期間と攻略難易度のバランスも悪くないし、さくさくと遊べますな。

で、Hシーン。もうジャンジャカある。キャラが多いんで、石投げたらエロに当たるという感じ。本編と同じ明るいノリで、しかも例によって淫語含みのHセリフのガトリング砲で実用的ですな。そして、ここでもこうよう氏の原画が効いてる。このキャラとHしてぇ・・・というWAKUWAKU気分爆発。汁もぶっとびまくってます。声優さんもレベル高いし。相変わらずエロい。

お手軽・エロ・汁・・・・何より明るい!これは文句無し!カウントダウン1位獲得!
・・・だったら話早かったんですがねぇ。

エロゲとしてはなかなかの快作だけど、「汁ゲ」としてはどうだろうか。
いや、確かにいいと思う。めっちゃ多汁だし。でも、「ラブ汁」というアオリと13cmというブランドイメージで「この作品はもしかしたら歴史的な汁作品になるかも」という過大な期待でもってプレイしてしまったので、そういう目でみると・・・徹底度が足りないかなという感じ。

一番わかりやすい例で言うと、ヒロイン格の3人の看護婦。彼女たちの汁シーンが1〜2回ずつしかない。こういうのは汁ゲではダメでしょ。大人の女2人がかなり回数を稼いでくれたけど、全体のHシーンに対する汁シーンの割合が思ったより少ないのね。汁ゲという割にはCG以外の部分のフェチはそれほどでもなく、「カルテ」よりフェチ度は後退気味。

しかも 「カルテ」の時にも思ったんだけど、こうよう氏の描く汁ってのは大量な割に、汁をひっつかせることに対する執着をあんまり感じないんだよね〜。空中を飛んでいるところを描くことが多いんだわ。顔アップでの顔射の数ももっと多くして欲しかったよ〜。このゲーム、俺の思う「汁ゲーム」というのとはちょっと違ってて「汁飛ばしゲーム」って印象が・・・。汁を使って何かをしようって姿勢はほとんど感じられないですわ。まあ、フェチ度ってのは一度体験してしまったらどんどん耐性を獲得してしまうもんで、エロゲにおける汁フェチ度を一気に進めてしまった「SMノススメ」の後では、辛目の評価になってしまうのはしょうがない。そういう点では、気の毒なんだけど。

そもそも、 CG少なかったですからねぇ・・・。今回アーヴォリオのHPでの告知では、かなりサンプル放出したので、「珍しいこともあるもんだ、しかし、これでCG全部やったりしてな!」って言ってたんですが、ほぼ当たりですわ。まあ、13cm系なんでそれを考えたら結構CGある方かもしれんけど。やっぱりHイベントのほとんどが一枚絵ってのはなあ。その割にテキスト量があるから何か不足感を感じてしまう。デフォルメキャラのカット絵をあんだけ用意するぐらいやったら、HシーンのCGに時間回してくれんもんかねぇ。

総括。 オール8という感じの作品。普通のエロゲーマーが買うなら、何の不満もない出来じゃないかと。逆にこういう平均的にハイレベルってのは、13cmにしては珍しいね。しかしまあ、汁ゲとしてはもう一声。最初、「遂にど真ん中ストレートが」って言ったけど、スピードが足りんかったですよっ。これじゃ、星一徹直伝のヘソ作戦であっさり打たれてしまいますわ。もうちょっと重い球でよろしく!そしたらもうパーペキだ!

いや〜、ほんと。こんだけ汁出てても、まだ文句言うかって感じやけど、ユーザーって贅沢。「さっきの士郎はんの料理を食べたときはこれ以上のものはないと思たけど、こうして海原はんのものを食べた後では、いやはや、失礼ながら子供だましと言わざるを得ないでんなとあっさり言ってしまう京極はん並のアホな存在なんでおま。申し訳ない。 「DEVOTE2」期待してまっせ!