《熱薫》

摂氏80度〜140度の高温で、短時間薫煙をかける方法を熱薫といいます。焼きながら煙をかけるようなものです。バーベキューをする時にチップを炭の上にのせ、上からふたをして香りをつけるなど、さまざまな工夫で熱薫が楽しめます。

熱薫は高温で薫煙するため、食材から水分がにじみ出て、肉切れをおこしてフックから落ちやすくなります。フックに吊して薫煙するより、網に載せて薫煙した方が無難です。

熱薫は食材中に水分が多く残るので保存には適していませんが、色や香りはとてもよく、食材が燻されるのを今か今かと心待ちにして、できあがりをその場で食べる楽しみがあります。

スモーカーは、中華鍋や量販店で売っている小型のものが、熱が伝わりやすく熱薫には向いています。持ち運びに便利なスモーカーで、釣った魚をその場で薫製にして食べるには、この熱薫がもってこいです。キャンプなどに一番向いている方法かもしれません。