夕方の３位決定戦から決勝まで今日の後半はサッカー観戦三昧。
結果はほぼ予想通り、スター軍団マンチェスター・ユナイテッドが頂点に立った。

　ガンバもチーム名どおりの健闘で見事３位獲得。昨年の浦和レッズに続いて日本のクラブが世界の３位となった。開催国の利もあるが、ワールドクラスのレベルに一歩近づいたと言えるのではないか。

　１８日（木）のマンＵvsガンバの試合でも感じたのは個々の能力では完全に敵わないが、攻撃も守備も数的優位な状況を作ればある程度は戦えるということだ。２−１になってからのルーニーの圧倒的な決定力にはなすすべが無かったものの、遠藤のＰＫと橋本のミドルで２点を返した攻撃はさすがのファンデルサールもポストを蹴って悔しがるしかなかった。

　勝つ気配は感じなかったが、エンターテイメントとしては充分過ぎる内容だったように思う。引いて守りを固めてカウンターを狙うのではなく、あくまで正攻法でがっぷり四つに組んでの３点だから余計に価値がある。相手のプレスを恐れることなく、持ち味のパスサッカーを最後まで貫いたのには潔ささえ感じた。

　日本人だってやればできる。そんな気持ちにさせてくれたガンバ大阪に感謝！

ロスタイムがもう少し長かったらと思うとぞっとする。
それほどベガルタの攻撃には迫力があった。

　マイアミの奇跡の立役者であり、ジーコ監督時代のアジアカップのPK戦で、神憑りとしか思えないようなスーパーセーブを連発したあの川口が、試合終了のホイッスルと同時に前のめりに倒れ込み、しばらく起き上がれなかった。同点に追い付かれたら・・・見え隠れするJ2の影。どれほどの重圧に耐えていたか想像するに余りある。

　とにもかくにもなんとかJ1に残留する事ができた。その事自体については「お疲れ様」と言いたい。しかし、残れたといっても18チーム中16番目の成績であった事も忘れないで欲しい。何でこうなったのか原因を探り出し、そうならないためにはどうすべきかをチーム全体で導き出してもらいたい。

　数年前までは常勝軍団であったサックスブルーもここ数年は色褪せて見える。今シーズンの結果を素直に反省しフロント・コーチングスタッフ・選手が一体となって、強いジュビロの礎を一歩一歩築いていってもらいたい。

　何だかんだ言ってもやっぱり地元のチームは特別なのだ。

昨日の試合は、今年のジュビロを象徴するような試合だった。(といってもラジオ中継の音声だけでは判断できないのかもしれないが・・・)

　前半はパスカットからのカウンターを警戒するあまり、ロングボールを放り込むだけの消極的なサッカーに終始しているようだった。後半も前田にただ合わせるだけで、そのボールの精度もなく簡単に跳ね返されてしまうことが多かった。

　時折パスが繋がってシュートを放つのだが、決め切れない。そうこうしている内にこぼれ球を拾われてワンチャンスをものにされてしまう。もう後が無いと攻めに攻めるのだが、シュートが枠に飛ばなかったり、良いコースにいったと思ったらキーパーのファインセーブにあってダメ。実に２０本近いシュートを打ったのだが結局ゴールを割ることができず1-0で負けてしまった。

　スタジアムではサポーターの罵声が飛んだと記事に書かれていたが、それも仕方のないことだ。
寒い中、せっかく応援に行ったのに不甲斐無い試合にがっかりしたのだろう。大宮相手に１点も取れない。これが今の実力なのだ。かつての黄金時代を知る人間にとっては、歯痒いを通り越して情けない気持ちになってしまう。

　こうなったのはプロ意識に欠ける選手にも責任があるのだが、スカウトを含めフロントにも重大な落ち度があるように思う。負けが込んで残り数試合になった時、なぜ内山監督をクビして過去の人のオフトを呼んできたのか?悪いなりにチームの方向性が見出せそうになった矢先だっただけに、選手の困惑は計り知れないものがあったであろう。それを名前だけで決めて挿げ替えれば上手く行くとでも思ったのだろうか?

今週の入れ替え戦の結果で、残れるか落ちるかが決まる。いずれの結果になっても選手もスタッフもフロントも猛省しなければジュビロの明日は無いように思う。

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