弁理士 遠山 勉
「よく夏休みなどに、何でもいいから自由に研究してきなさい、などという『自由研究』の宿題が課せられることがある。そんなとき『真似より自分で考えることが大切なんだ』などと強調すると、困ったことになる。・・・多くの子供は親に考えてもらったり、本を見てヒントを得てやっとなにかを始めることとなる。ところが、先生は『自分で考えてやってこい』と言ったことを気にする子供はそこで嘘をつくように追い込まれてしまう。・・・そういう研究物を大いにほめてしまったりすると、子供の心はさらに複雑になる。『真似しても、自分でやったようにすればバレないさ』ということになってしまう。
【コメント】板倉氏は教育の立場から、模倣と創造のあり方を説明しております。特許の現場に直接関係するものではありませんが、参考に値する貴重な意見であります。
【コメント】模倣と剽窃の弊害を引き算で消した時、残るものは・・・・どうしたって自分自身の独自性・・・・なんと示唆的でありましょうか。