明細書作成の環境


 明細書作成にあたっては、法で定めた様式に従い、発明を実施できるように開示し、開示した範囲で、要求すべき権利範囲を特定すればよいことがわかりました。では、どのように発明を文章化していけばよいのでしょうか。明細書を文章化するには、何をどのように書けばよいかを検討しなければなりませんが、そのためには、明細書の作成工程とその背景すなわち作成環境を知っておく必要があります。

 

          明細書の作成工程と作成環境

 明細書の作成に当たって、まず、認識しておきたいことは、その作成工程であります。明細書作成工程とは、以下の3つの工程です。

 

■発明情報の収集工程(入力)

■発明の分析工程  (分析)

■明細書作成工程  (出力)

 

 先にも述べたように、特許法では明細書を中心に発明保護の体系が組み立てられており、前記明細書作成工程は、特許法等の法律に規律されます。また、特許権は財産権であり、経済効果を特許権者にもたらします。従って、明細書作成行程は、社会における経済環境を考慮する必要があるということに注意しなければなりません。

 


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