均等論 演習問題(1)

By 弁理士 遠山 勉

(2004年2月14日)


下記登録実用新案の構成要件Dは、対象製品のdと文言上異なる。
実案では、長尺の棒はフックの「基端」に着脱自在。
これに対し、対象製品のdでは、フックの基端に一本目の棒が固着され、
一本目の棒に二本目の棒が着脱自在に取り付けられている。

この相違点をどう評価すべきか(均等か否か)。

特に本質的部分をどのように評価すべきかを考えて下さい。

<実用新案権>
実用新案登録番号 第1970192号
考案の名称 建方補助具

実用新案登録請求の範囲(第1項)

   A レバーブロックに係止フックを軸支し、        
   B 同係止フックの先端を内側に大きく楔状に突出し、
   C 又前記レバーブロックと組み合わせて使用する  
   リンクチェンの一端に略L形状フックを取付け、
       D 同フックの基端に長尺の棒を脱着自在に取り付けたこと
   E を特徴とする建方補助具               

公報はここをクリックすると入手できます。

<対象製品>

詳細はここをクリックして下さい。



<回答>

H12. 8.24 大阪地裁 平成08(ワ)11946を参照して下さい。