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ゴジラキット購入アドバイス

WHAT IS COOL GODZILLA!?

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 ゴジラキットにはまり、買い集めたガレージキットもかなりの数になってきました。 ホームページで公開したおかげで、励ましのメールやガレージキットに関する質問も多く寄せられるようになりました。
 そこで、自分なりに「かっこいいゴジラ・キットの条件」と、「いかにして自分のお気に入りゴジラを見つけるか」をまとめてみました。 特に後者は、これからガレージキットを始める方の参考になればと思っています。 どうぞお楽しみ下さい。

「かっこいいゴジラ・キットの条件」

・その1 前傾75゜
 人型のゴジラスーツでは、直立するとどうしても人間くささが出てしまいます。 仁王立ちでも、自然に前に傾くのが恐竜っぽくて丸。簡単な見分け方として、真横から見て首の前面のラインが75゜以下がベター。 例として、平成ゴジラ・キットの比較を載せておきます。



・その2 大きすぎない頭
 人型のイメージからできるだけ遠ざけるため、新ゴジから平成ゴジラに最も手が入ったのが頭部です。 平成ゴジラでは頭は小さい方がいいですが、初ゴジやキンゴジでは小さすぎるとかっこ悪くなります。 要はバランスですが、やはり大きすぎる頭はバツ。

・その3 流れる様な尻尾
 鞭のようにしなる長い尻尾。これもゴジラの魅力です。 大事なのは背中から尻尾までのラインが、流れる様なシルエットを作っている事。 実際の映画では、ピアノ線による操演のため不自然に曲がる事もあり、着ぐるみっぽさを再現したキットでは、わざとその様なアレンジが加えられている事もあります。
 尻尾のベスト1は...やはり海洋堂の20cmビオゴジでしょうか。


 さて、上記のポイントは、「イマイチキット」の改修ポイントにもなります。 竜のオトシ子状態(頭〜胴〜尻尾まで接着し、手足の付いてない状態)でかっこいいキットは、本来かっこ良く仕上がるはず。 手足を仮組してみてイマイチだったら、腕に自信のある人は、足の長さや角度を徹底的に改修する事をお勧めします。



「お気に入りゴジラ・キットの見つけ方」

 モデルキットの出来は、完成品見本を見るのに越した事はありませんが、実際には雑誌の記事、メーカーの広告にある完成写真を頼りに購入するケースがほとんどです。 私も、ホビージャパン別冊の「ゴジラ超獣伝説」には、ずいぶんお世話になりました。(多謝!)
 しかしこれらの写真は、そのキットの最もかっこいいアングルから撮られています。 逆に言えば弱点はうまく隠されています(私のHPの写真も、です)。 これらの写真は、二次元でのベストを目指している、と言っても良いでしょう。
 例えばビオゴジの場合、なぜマックスファクトリーのビオゴジがあおりで撮られているのか、なぜアペンディックスのビオゴジが下半身を切り取られて海面ジオラマに使用されているのか、作成してみると良く分かります。 そのキットの良い部分を最大限活かす、という事ではモデラーも編集スタッフも間違いなくプロなのです。
 では、完成品や資料写真等の情報が限られているガレージキットで、いかに失敗しないキット選びをするか、という事でこのコーナーが始まります。

・ステップ1 [原型師]
 基本はやはり、お気に入りの原型師を見つける事です。 ディティールにこだわるガレージキットの世界では、原型師のカラーが作品に色濃く出ます。 特にゴジラの場合は、百人百様のゴジラが存在します。 例えば着ぐるみのゴジラに、どれだけ生物感をブレンドするかとか、ロボット物以上に遊びが許される対象だと思います。 自分と同じ感性や好みの原型師が見つかったら、それでお気に入りゴジラへの道は70%達成と言っても良いでしょう。
 ゴジラ・怪獣専門の原型師としては、 ガレキ創世期では速水仁司、原詠人、井上雅夫各氏、平成以降では酒井ゆうじ、茨木彰、畑中正義、山川隆生、浅井篤各氏が精力的に活動していますが、その他にもジオラマ畑の人、動物系の得意な人、SFモンスターな人、プロのチェロ奏者まで加わって多彩なゴジラ世界を広げています。 ちなみに私のフェバリット原型師は、

  キンゴジ‥‥‥‥‥井上雅夫氏(イノウエアーツ)
  モスゴジ‥‥‥‥‥酒井ゆうじ氏、山川隆生氏
  平成ゴジラ‥‥‥‥酒井ゆうじ氏

です。
 お気に入りの原型師を見つけるためには、イベントや中古店で完成品を生で見るのが1番です。 しかし、なかなかそういう機会は無いので、作品の写真をできるだけ多く見ましょう。 コツとしては、一方向のジオラマ写真より色々なアングルから撮られている写真を優先して、その原型師の得意な面やカラーを読み取る事です。 私が参考にしている書籍は、

   ・「ゴジラ超獣伝説」HJ別冊
   ・「怪獣大進撃各号」HJエクストラ(89秋,93冬,95冬,96冬,97冬,98冬,99冬号,以下続刊)

です。 これらの本は怪獣系に強い模型店やまんだらけ等の古本屋でも手に入ります。 ネットの中古店やオークションも、こまめにチェックしましょう。

・ステップ2 [ゴジラ]
 こんなコーナーを付き合って読んでくれてる方は、当然お気に入りのゴジラがあると思いますが、一応簡単に。
 造形物としてゴジラを見た時に、ゴジラは一つではありません。 作品毎に作られるメインの着ぐるみを中心に、検討用ひな型や粘土原型、撮影用模型、メカニカル、ハンドパペット、果てはNGデザイン版スーツまで、バリエーションは多様です。 また、同じ型から起こした着ぐるみでも詰め物によって表情が変わったり、何作かで使い回す間に、劣化〜補修によって肉付きが変わっていったりと様々です。 造形美術としてのゴジラについては、ヤマダマサミ氏の「大ゴジラ図鑑」が著名ですが、メインの着ぐるみを表現する時は、作品名に掛けて「XXゴジ」と呼んで区別しています。
 第二ステップとしては、これら膨大なゴジラバリエーションから、自分のイメージに最もフィットするゴジラを見つける事です。 「大ゴジラ図鑑」や他のゴジラ本が立ち読みできなければ、前出の「超獣伝説」を使っても3Dモデルを通してゴジラスーツの遍歴が見れます。
 私は、平成ゴジラのかっこ良さに触発されて病気が再発した口ですが、子供の頃見たゴジラの印象は、モスゴジに集約されます。 映画として最も記憶に残っているのは「キングコング対ゴジラ」なのですが、キンゴジや初ゴジの魅力は、むしろここ1〜2年で再発見したと言った方が良いでしょう。

・ステップ3 [キット]
 さて、いよいよキット選びですが、原型師やゴジラの他に、自作し飾る事を前提とした、キット特有の条件も少し紹介しておきます。

<サイズ>
 ゴジラは年代によって大きさの設定が変わるため、何分の一というスケールよりは、「20センチシリーズ」というように、出来上がりの全高で示される方が一般的で分かりやすいと思います。 キットの数では、15センチ、20センチ、30センチあたりが中心となります。 同じサイズで、ゴジラ・スーツ・バリエーションを多種コレクションするのであれば、海洋堂の20センチシリーズがお薦めですが、一点物を捜すのであれば30センチがお薦めです。
 キットが人気作品に若干片寄るものの、各メーカー、名だたる原型師がこのサイズで造形を競っていて、広範囲からキットが選べるからです。
 例えば「30センチのモスゴジ」が欲しい場合は、

  ・レッドバロンのはいぱあモスゴジ(原詠人)(入手困難)
  ・ビリケン商会のモスゴジ(須合潔貴)
  ・海洋堂の30cmモスゴジ(酒井ゆうじ)
  ・酒井ゆうじ造型工房の30cmモスゴジ(酒井ゆうじ)(入手困難)
  ・ボークスのオリエント・ヒーロー・シリーズのモスゴジ2(川岸敬巌)
  ・パラダイスのモスゴジ(井上雅夫)
  ・パラダイスのモスゴジ・蜘蛛の巣攻撃(柴田幸房)

 等の中から選べます。私はこの中から井上モスゴジを選びました。 モスゴジは酒井だと言っておきながら、はずすところが業です。

注)入手困難のキットも、中古市場でたまに出回る物を参考に載せました

 一点物で飾るスペースが確保できるならば、40〜50センチ物も魅力です。 ただし、誰かのように調子にのって「ゴジラはデカいに限る!」と1mビオゴジを買ってしまうと、後がたいへんです(全国に数百人、同志がいるはず)。 もっとも海外物では、1/1(全高5m強!)レプリカのクイーン・エイリアン、2百ン十万円(日本でも、何体か売れている!)なんてのもあり、それに比べればかわいいもんだと.....

<材質>
 現在、ガレージキットの材質はソフトビニール(ソフビ)とレジンキャストがほとんどです。 両者は、接着剤や工作ツールがかなり異なります。 ソフビキットの接着は瞬間接着剤で、継ぎ目消しは、アクリル樹脂の目地シールやハンダゴテで済みます。 一方キャストキットの場合は、二液性のエポキシ系接着剤を使い、さらに真鍮線などで接合面を補強しなければなりません。 そのかわり、モーターツールでバリバリ削り、モールドを改修したり、作ったりする事ができます。 また、価格は材料費等の関係から、キャストの方が高いです。 ソフビキットの発売に先だって、同じ型のキャストキットが発売される場合がありますが、値段は、約3倍以上差があります。
 材質は他のファクターに比べ、優先順位は落ちますが、ガレキ初心者であれば、やはり組易さを考えてソフビの方をお薦めします。


 さあ、これらの条件を組み合わせて、自分のイメージにピッタリのベスト・ゴジラ・キットを見つけましょう!!

1996.9.22 怪獣大戦争を見ながら
1999.6.12 改訂
2001.9.11 改訂


(C)TOHO Co. All photograph and art by Masato Matsumoto.