PAOPAO WONDER LAND SPECIAL NOTES

FAQ〜よくある質問と回答

FAQ FOR GARAGE KIT

top > ゴジラ・サイド top > FAQ〜よくある質問と回答


 掲示板やメールで良くあがる質問を、FAQ(一問一答形式)としてまとめました。 模型歴については、ある程度プラモデルなどの組立て経験や知識がある事を前提に説明しています。 またガレージキット(GK)と言った場合、主に怪獣GKを、メーカーは、主に個人メーカーを想定して説明しています。


[目次]
  1. 特徴
    1.1.模型としてプラモデルとの比較
    1.2.リアルモデルとしてトイやプラモデルとの比較
  2. 組立て・塗装について
  3. メーカーと版権
  4. 購入 新製品編
  5. 購入 再販品編
  6. 購入 中古編


1.特徴
1.1.模型としてプラモデルとの比較
Q.同じ材質なら、安いキットの方が組みやすいですか?
A.キットが大きくなると価格も上がりますが、パーツ数とパーツ分割の仕方は、大きさに関わらずほぼ一定です。 むしろ、高い方=大きい方が組みやすく、塗装もしやすいかもしれません。
Q.なぜパーツ数が同じなの?
A.ガレージキットは、たとえ小スケールのモデルでも、原型を再現するのに必要な分割が行われます。 例えばゴジラキットの場合、大きい背びれは1枚1枚全て別パーツとなります。 これは、たとえ15cmサイズでも50cmサイズのモデルでも変わりません。 ですから、パーツ数は怪獣により、ほぼ同じ数となります。
Q.でもプラモデルとかでは、高いものの方がパーツ数も多くて、難易度もあがりますよね?
A.プラモデルは、組み立てそのものを楽しむ模型です。 ですから大きく高価なものほど、より精密さを増すため、また組み立てる楽しみを増すために、パーツ数が増えていきます。 逆に言えば小スケールのもの、安いものほど、細かい部分が省略され、パーツ数も少なくなっていきます。 ガレージキットでは、原型が小スケールでも可能な限り精密に造られていますので、それがプラモデルと最も違う点です。
原型再現のために、トゲパーツだけで100以上のガラモン、400以上のアンギラスなんてキットもあります。
Q.では、パーツ数はプラモデルよりやたら多くなるのですか?
A.違います。 確かに背びれなどは別パーツとなりますが、逆に胴体や手足などのパーツは、プラモデルに比べて圧倒的に少なくなります。
Q.なぜそうなるの?
A.これは型抜きや成型の特徴によるためです。 プラモデルはインジェクション成型といって、金属製の型に熱可塑性のスチロール樹脂を射出して作られています。 これを断面図で説明すると、次のようになります。
*表型のみで、図下方にある裏型は省略しています


双方とも柔軟性はないため、左図のように型抜きの方向に対してマイナスの角度の面(逆テーパー)を持つパーツは、型抜きできません。 真ん中のように抜き方向にほぼ垂直な角度かプラスの角度なら抜ける事になります。 実際には摩擦があるため、垂直な面にも右図のように抜き勾配が2度ほど取られて成型されます。
Q.ではGKの場合は?
A.レジンキットやメタルキットの場合は、型にシリコンゴムが使われます。 型に柔軟性があるため、多少の逆テーパーなら、一体成型できます。
 下は極端な例ですが、シリコン型では左図のようにパーツ分割は不要です。 一方インジェクション成型では、右図のようにハーツ分割を行い、型を作成します


 ソフビキットの場合は、型は金属ですが成型剤(パーツ側)に柔軟性があるため、同様に逆テーパーが可能となります。 このことにより、パーツ分割を最小限に止めつつ、原型の精密再現が可能となります。
Q.具体的にゴジラだとどうなりますか?
A.ゴジラの表皮には独特のモールドがあります。 これを誇張して断面図で見ると次の図のようになります。


こういう原型があった場合、プラモデルではパーツを2分割にして貼り合わせになります。
 レジンキットでは、シリコン型を別けて1パーツで抜けます。 この時、シリコン型は柔軟性があるため少しだけ合わせ目にレジンが流れ込み、膜のような跡(パーティングライン)が残ります。 ソフビの場合は、金型はタコ壷状をしており、パーティングラインもありません。
Q.ではトゲとかを除けば、プラモに比べてパーツ数も少ないという事ですか?
A.そうなります。 また、型抜き技術も上がってきていますので、個人メーカーでも専門の業者を使うところでは、組みやすくするためパーツ分割を極力減らしています。
*2001年には、史上初のトゲパーツ無しのアンギラス(浅井造型)も登場しました。
パーツ数が少なければ、接着個所や継ぎ目消しをする場所も少なくなり、プラモに比べても組み立てやすいと言えるでしょう。
Q.パーティングラインも無いという事は、ソフビキットが1番組み立てやすいのですか?
A.そうですね。 ビリケン商会のリアルソフビキットなど、初心者には最も組みやすいGKと言えるでしょう。
 ただし、ソフビ製品はロウ原型に置きかえるという製法の都合で、ざらついた体表表現など細かいディティールまでは再現できません。 また、硬化する時の凝固萎縮率が大きく、形状により均一に縮むわけでは無いのでこれが歪みの原因となります。 丸くデフォルメされたマルブルタイプのソフビなら、歪みも少なく歪み自体も目立ちませんが、リアルタイプのソフビモデルの場合は原型の複製という点から言うとかなり劣ります。 レジンの良さを知るコアなファンが、高価格でもレジン製にこだわるのはそのためです。

1.2.リアルモデルとしてトイやプラモデルとの比較
Q.トイやプラモデルと比べて、リアルさってそんなに差があるのですか?
A.先ほどの、ゴジラの型抜き例を見てください。 プラモデルではパーツを2分割にしても、ピンクの部分を埋めて逆テーパーを無くさないと型抜きはできません。 このパーツを貼り合わせると、下図「ゴジラの断面2」のようになります。 (アウトラインが分かりやすいように、中空をムクにしてあります)


接合部分の近辺では、体表の谷が潰れて別の形となってしまいます。 実際にはこの潰れが目立たないように、原型の段階から全体的に山を小さめに作る等、似せる事より成型の都合が優先させられます。 バンダイの特撮コレクションでも、ゴジラの体表はつるつるに近くなっています。 また轟天号のドリルのような形状は、どの方向に対しても逆テーパーが発生するため、インジェクション製法では正確に再現する事はできません。 これを解決するため、フジミのプラモデルではスタンダード版の他、旋盤で削り出したアルミドリルを付けたデラックス版が別売されました。
Q.成型上の制限があるという事ですか?
A.そうですね。 怪獣の体表表現で言うと、プラモデルよりソフビ製品の方がリアルに再現できる可能性はあります。 しかし、コストとの兼合いで、例えばソフビトイではガラモンのトゲは独立させずにすべて胴体と一体成型されます。 既存のトイや模型など大量生産品では、スケール的に再現可能でも、生産上の都合からさまざまな省略や置き換えが行われています。
Q.他に制限とかはあるのですか?
A.トイには、日本玩具協会が設けた安全基準という自主規制があり、合格した商品にはST(セーフティ・トイ=安全玩具)マークが付いています(下図参照)。 このため、角や爪など尖ったパーツは、徹底的に丸められます。 さらに、1995年よりPL法が施行され、よりいっそう安全基準も厳しくなっています。 ガンダムのプラモデルでは、あの特徴的な頭部のアンテナも先が尖っているため、今では余分なブロックが付加されています。

  

これに対しGKでは対象年齢も15歳以上などに設定して、STマーク取得より形状の再現を優先させています。

2.組立て・塗装について
Q.組立て時の注意点は?
A.接着剤がかわるくらいで、基本的な組立て方法はプラモデルと同じです。 ソフビキットの場合は、湯口のカットや接着時にはドライヤーでパーツを暖めて行うと、作業がスムーズにできます。
Q.どんな接着剤を使えばいいですか?
A.ソフビキットの場合は、瞬間接着剤が向いています。 レジンキットの場合は、パーツがレジンのムクで重いため、エポキシ系の2液混合タイプの接着剤などでしっかり接着します。 また、重みがかかる所は補強のため「軸打ち」と言って、真鍮線などの金属線を断面に打ち込んでやると良いでしょう。
Q.塗料はどんなものを使えばいいですか?
A.ソフビキットの場合は、イリサワからVカラーというソフビ専用塗料が出ています。 ただし色数が少ないため、これを下地として使用し、上からラッカー塗料で彩色すると良いでしょう。
 レジンキットの場合も、サーフェイサーや塗料はプラモデル用のものが全て使えます。
Q.塗装の注意点は?
A.ソフビキットの場合、エナメル塗料は使えません。 素材に含まれる、柔軟性を維持するための可塑剤と反応していつまでも半乾き状態となり、ベタつきます。 また、スプレー缶のアクリル塗料の一部もベタつくものがあります。 軟質ソフビの場合は可塑剤もきついので、特に注意が必要です。 心配な場合は、カットした湯口などでテストして下さい。

3.メーカーと版権
Q.どんなメーカーがあるのですか?
A.ホビーショップがオリジナルキットをリリースするショップメーカーと、原型師個人が主宰経営する個人メーカーがあります。
Q.ショップメーカーの特徴は?
A.個人メーカーは怪獣の好き嫌いがそのまま品揃えに反映しますが、ショップメーカーでは複数の原型師を起用してラインナップを揃える事ができます。 また自店で販路が確保でき、資金面でも個人よりは潤沢なため、生産数は比較的多めです。 そのため、まとまった数を作らないと原価償却できないソフビ製品なども出す事ができます。
Q.具体的なメーカーは?
A.海洋堂、ボークス、ビリケン商会などがショップメーカーの代表です。 ただし近年は、主力が怪獣GK以外の商品に移行しており、リリースされるアイテム数は個人メーカーの方が上回ります。
Q.では個人メーカーの特徴は?
A.ほとんどのメーカーは、原型師個人が自分の作品のみをリリースするプライベートメーカーです。 作品は制約も少なく好きな怪獣を好きなサイズで造れるので、より原型師の作家性が強く反映されます。 自宅を工房とし、電話等のオーダーにもご本人やご家族が出る事が多いので、よりユーザーに近く、情報交換等が行えます。
Q.プライベートでない個人メーカーって?
A.版権取得の関係から、実績のある個人メーカーから、気の合う怪獣仲間の原型師の作品がゲスト扱いでリリースされる事もあります。 造型工房パオも当初より畑中氏以外の原型作品を数点リリースしていますが、2000年以降の村上寛氏、元木秀樹氏らダイモス二人の作品群は、それが発展して新しいラインナップが出来た例です。
 また、怪獣仲間の原型師が数人集まって統一サイズでラインナップを揃えたりする、グループによるメーカーもあります。 オフィスカイムなどはこの例です。
Q.具体的な個人メーカーは?
A.東宝系では、浅井造型、酒井ゆうじ造型工房、SHINZEN造形研究所、ダイモス、T's Facto、YAMAKAWA造型部、ウルトラ系では、アス工房、アトラゴン−GK、おまんたワールド、オフィスカイム(怪獣無法地帯)などが、全て個人メーカーです。
Q.生産数はどのくらいなんですか?
A.ショップメーカーで50〜500個。 個人メーカーでは10〜200個ですが、100個を超えるのは一部トップメーカーのみ、他の個人メーカーでは、30〜50個が最も多い生産数です。
Q.そんなに少ないんですか?
A.模型が趣味でかつ怪獣を嗜好している人間となると、かなり市場は狭くなります。 また、当然モチーフとなる怪獣にそれぞれ強い思い入れを持っており、立体物にもこだわりを持っています。 そうなると、例えば好きな作家が好きな怪獣を造っても、自分のイメージと合わなければ、購入までにはいたりません。 そういった事から、市場はとても狭くなり、それを反映した生産数で、30〜50個のものが多くなります。
Q.トイなど市販の限定品より、少ないんですね。
A.あらためて「限定品」とうたって希少性を強調し、購買意欲を煽ることはしませんが、一般に流通しているトイと比較すれば、全てが限定品と言える生産数です。 生産も、ほとんどの場合初回生産のみなので、出したそばから絶版と考えてかまいません。
Q.では、イベント限定というのは?
A.他の分野で「イベント限定」と言った場合は、マスプロメーカーが特定のイベントのみで販売する限定品を指しますが、 GKでは多くの場合、展示即売会等のイベントで売られる、当日版権キットを示します。
Q.当日版権って何ですか?
A.ワンダーフェスティバルなどの展示即売会で、アマチュアディーラーがディーラーとして機能するのは、その日1日だけです。 それに対して一般の版権を適用しても、手続きや版権料などがそぐわないため、イベントにおけるアマチュアディーラー向けに考案されたのが、当日版権システムです。
 具体的には、製作したオリジナル製品について「イベント当日、その会場内でのみ販売ができる」権利で、版権元に対する事務手続きなどもイベント主催者が取りまとめて代行して煩雑化を防いでいます。
Q.では、イベント当日以外には、販売できないのですか?
A.そうなります。 先にあげたマスプロメーカーのイベント限定品は、いつでも販売できる一般版権の製品に、そのイベントのみの販売という付加価値をメーカー側が付けているだけです。 それに対し当日版権キットは、版元から許諾されているのは当日の販売のみです。 他の日に売買すれば、版元との契約違反になります。

4.購入 新製品編
Q.どこで売っているのですか?
A.GK全体で言えば、ショップ・メーカーのキットなどは、生産数が多いため大きな模型専門店に置いてあります。 しかし怪獣となると、最近はどこもほとんど在庫を置きません。 個人メーカーは、基本的に直販しかやっていませんし、ショップ・メーカーも必ず直販をやっているので、メーカーから直接買うのが確実です。
Q.確かに、店頭ではあまり見かけませんね
A.元々市場や生産数も限られているため、ショップメーカーでも問屋を通して広く販売する事はせず、自社店舗による販売が主となります。 ソフビ製品のように比較的生産数が多いものでも、模型問屋を通して全国の模型店に配る例は、ビリケン商会などごく一部です。 品揃えがある模型店は、問屋を通さずに直接各ショップメーカーから仕入れをしているわけです。
Q.個人メーカーは、なぜ直販しかしないところが多いの?
A.個人メーカーでは、生産数が極端に少ないため、ユーザーの声を直接聞きながら生産個数の調整をします。 買う人間も限られていますし、個人メーカーで抱えられる余剰在庫は、多くても10個程度でしょう。 生産数は、発売時1〜2週間で9割がはけて、その後3ヶ月以内に「少し足らなくて、売り切れる」状態がベストなのです。
Q.近所の模型店で取り寄せたいのですが?
A.個人メーカーでは、元々卸しを考えない価格設定をしています。 お店からそういうオーダーがきても、送料分を引けるくらいで原則定価販売しかできません。 無理に取り寄せしても、模型店も差益が出ないため、断られる場合もあります。
 一方個人メーカーから見ると、どんな人が買っているか、どういうキットなら買うのかなどの購入情報が入らないため、今後の生産数が読めなくなります。 新作を出すたびに、固定数を必ず仕入れてくれるなら卸し出荷もできますが、そんな保証をしてくれるお店はありません。 個人メーカーにとって、お店経由でくるオーダーは、好ましくないオーダーなのです。 取り寄せを依頼するのは、ショップ・メーカーのキットだけにしましょう。
Q.では直販で買う場合のユーザーのメリットは?
A.名簿登録をすれば、新作情報やイベント限定品の案内などが、DMでタイムリーに届けられます。 特に個人メーカーでは、電話をした時に注文以外に次回作や自分の好みなども直接リクエストすることができます。 逆に原型師さんの怪獣の好みや、どのサイズが手に合うかも聞く事ができます。
Q.メーカーが近いわけですね?
A.生産数が少ない商品ですから、送り手と受け手が情報交換をして、メーカーは生産個数の調整に、ユーザーは確実にほしいものを手に入れるために役立てます。
Q.生産数が少ないと、すぐに売りきれませんか?
A.生産はほとんど初回生産のみですから、発売された時にしか購入できないと考えてよいです。 実際個人メーカーで50個生産する時は、発売時点で固定ユーザーから30〜40個の予約を受けています。 その残りで広告等を見て問い合わせをしてきた新規顧客に対応したり、イベントに持っていって販売したりするわけです。
Q.実際の在庫期間はどれくらいなの?
A.個人メーカーで1〜3ヶ月、ショップメーカーで1年〜2年くらいが多いです。 いつでも買えるような製品ではありませんから、特に個人メーカーの場合は、直ユーザーとなって気に入った物は予約購入する、というのが確実な買い方です。
Q.予約すると1割以上値引きしてくれる個人メーカーもありますね
A.先行発売や予約開始後一週間の間に、1.5割近く値引きする場合もあります。 これも余剰在庫を出さないよう、初回生産数を確定させたいための施策です。 値段を安くして、常連のお客様には最初の段階で予約をしてもらい、実際の生産はその予約数+5〜10個しかしません。 予約から生産・販売まで2ヶ月くらい間があくキットは、数を確定させてから生産にかかるからです。

5.購入 再販品編
Q.欲しいものを買い逃してしまったら?
A.とりあえず、メーカーに再販希望を伝える事。 個人メーカーは、手作りのメーカーです。 同じような人が30人程度集まれば追加生産があるかもしれません。
Q.どうして30人なのですか?
A.1つのシリコン型から抜けるキットの数が、30〜50程度だからです。 それ以下だと1キット当りの型代が高くなり、価格も上がります。 初回生産から1年くらいしかたっていなくても、再販価格が上がるのは、生産数によって型代の償却費が変わるためです。
Q.リクエストをすれば必ず再販されますか?
A.正直ものによります。 例えば、原型が破損・紛失していたり、版権や肖像権などの権利関係から再販不可能なものもあります。
例)酒井造型工房の「円谷英二とゴジラ」は、円谷英二生誕100年記念の特別限定品で、版権許諾期間は2001年7月7日から2002年末までとなっています
その他、メーカーの方針などで、再販されない場合もあります。
 また人気という意味でいうと、再生産するだけの「買い逃した人」が発生するのは、現状では酒井さんのところくらいと思います。
Q.リクエストは、模型店からでも有効ですか?
A.あまり有効ではありません。 というのも、探している人はあちこちのお店に問い合わせしているので、メーカーから見ると実態がつかめないからです。 リクエストも含めてお店経由でくる個人の問い合わせは、その場限りという扱いになります。 逆に直ユーザーであれば、極端な話 「あの人は、リクエストくれたものは必ず買ってくれる」 「あの人は、半々くらい」 とユーザーの購入状況も踏まえて実数を予測できます。 お店から来るリクエストでは、懇意にしているお店で、再販の際確実に仕入れてくれる数が実数に加えられます。 そして、確実に生産品がはける状態になってから、再販決定がされます。
→実数30として、リクエスト数は50個くらい必要かもしれません
中古市場などもあるので、再販の決定は、新製品以上に気を使うわけです。
Q.では、やはりメーカーに直接電話したほうが良いのですね?
A.送り手と受け手が情報交換を密にするのは、新製品と同じです。 また、直接メーカーに電話をすれば、再販リクエストが確実に届くだけでなく、可能性や時期についてもおおまかな事を教えてもらえる場合もあります。
 どの個人メーカーも、お店経由でくるスポットユーザーより、直販ユーザーを大切にしてくれます。 直販を避けるのは、まったくナンセンスです。
Q.ショップメーカーの場合はどうすれば良いですか?
A.今まで説明したのは、個人メーカーの例です。 メーカーに再販リクエストを伝えるのは、個人メーカーの場合といっしょですが、ショップメーカーの場合は、さらに数が必要となります。
Q.レジンキットは、絶版が多いですね
A.怪獣GK自体が、手間をかけて再生産するほど、企業にとってうま味のある商品ではなくなったためです。 現状では、ほとんど再販は無いと考えて良いでしょう。
Q.ではソフビキットは?
A.ソフビの場合、金型が健在であれば、再生産は比較的容易です。 ただし百個単位の数がまとまらないと、なかなか再生産ができないのが現状です。 この10年で、海洋堂の20cmゴジラシリーズや、パラダイスのソフビキットは、数年おきにある程度市場の流通在庫がなくなると、追加生産されてきました。 しかし今後、この状態をいつまで続けてくれるか保証はありません。 また、10年近く生産している製品は、再度金型を新造するほどの需要は見込めないので、現存する金型が壊れたら、それで絶版になる可能性は非常に高いです。
Q.では再販の可能性が少ないキットを、手に入れるには?
A.中古市場をこまめにチェックして、中古品として入手することになります。

6.購入 中古編
Q.買い逃したキットを入手したいのですが?
A.ヤフーオークションなどの個人売買市場や中古専門店には、1年前から10年以上前の珍しいキットまで並んでいます。 ただし、プレミア価格の付き方はさまざまですので、自分が納得した価格で入手する事をお勧めします。
Q.そんな昔のキットも残っているのですか?
A.80年代はショップメーカーが主流で、生産数も500個以上のキットもありました。 ですから、最近の個人メーカーのキットより、手に入りやすいものも多くあります。
Q.しかも、未組立で残っているものも多いですね?
A.現行品でも発売した時にしか手に入らないものが多いので、つんどくキットがたまっていても、発売した時に買うのが基本です。 それが数年経って、好みが変わったり、見る目が厳しくなったり、同じ怪獣でさらに良いキットが出たりして、いらなくなったものを未組のまま手放す事があります。 また'80年代には抜けのバラつきも大きかったので、より抜けの良い状態のキットを手に入れて、悪い方を売りに出す事もあります。 もちろん、この趣味自体を止めてしまった人が、珍しいキットを大放出するなんてこともあります。
Q.ニセ物?とかもあるのですか?
A.プレミアの付く一流ブランドには、不正コピー(リキャスト)されたものもあります。 最もリキャスト品が多いのがイノウエアーツで、最近では酒井造型工房のものも増えてきました。
Q.見分けはつきますか?
A.元々正規品のキット自体が原型のレプリカですから、パーツだけで言うと、同じ製法でリキャストされたものは、ほとんど見分けがつきません。 基本的に、ディティールはリキャストするたびに甘くなっていき、型にされたキットよりきれいになる事はありません。 とはいえ80年代は、抜き(複製)の技術にバラつきがあったため、へたをすると抜けの悪い正規品より抜けの良いリキャスト品なんていうのもまれに存在します。
Q.では中古品を安全に入手するには?
A.100%の方法はありませんが、経験のある専門の中古店で買うのが1番安全です。 個人売買の場合は、できるだけ箱や説明書付きのものにした方が安心ですが、それも安全性が気持ち高まる程度です。 まあ、先にあげた2ブランド以外ではプレミアも付きにくく、ニセ物はほとんどありませんので、神経質になりすぎないほうが良いでしょう。
Q.「原型師本人が造った完成品」というのもプレミアが付いて売られていますね?
A.これもご本人に確認してもらう以外、保証はありません。 どうしても欲しい場合は、原型師ご本人に直接作成依頼した方が確実です。 また単に完成品が欲しいなら、「原型師本人が造った」という付加価値を差し引いて、納得する出来と価格なら購入するというのも手です。
Q.他にコピー品はありますか?
A.以前よりビリケン商会のほとんどのキットはアメリカでリキャスト〜レジンキット化されています。 最近では、イベント限定品なども香港・韓国あたりでリキャストされ、数週間で逆輸入されてきます。 香港製レプリカは安いコールドキャストが主流で、色付きのレジンを使っている場合もあり、酒井氏の抱きつきギドラやM1号の骨格モデル等を良く見かけます。
 また東南アジアでは、ソフビのパチもんもあります。 ビリケンの一部キットや、ジオメトリック、日本のアルゴノーツあたりのモンスターキットは一通り揃います。 韓国のメーカーでは、しっかりとしたカラー印刷の箱に入ったものもあります。 海洋堂の20cm酒井ゴジラシリーズでは、香港製といわれている粗悪なコピー完成品が出まわっています。 ソフビの場合、ほとんどが肉痩せしてクオリティはオリジナルより数段落ちますので、安さに釣られないようにしましょう。

参考文献
ホビージャパン社刊「月刊ホビージャパン」No.379及び各号