「僕たちの出会いは、まるでロートレアモンだな」
と、メルヒオールは言う。

「それほど、シュールでもなかったわ」
「いやいや、僕には十分衝撃的なほどシュールだった。
あれを例えるなら…ロートレアモンしかないよ」

メルヒオールは酔っていた。

「じゃあ…メルヒオールは…こうもり傘ってこと??」

私の問いかけにメルヒオールは
片方の眉毛を上げて、ニヤリと笑った。

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