甲子園優勝校の記録

連覇の記録

記録校名(大会名)
春夏連覇作新学院(春34・夏44),中京商(春38・夏48,現 中京大中京),箕島(春51・夏61),PL学園(春59・夏69),横浜(春70・夏80)
夏春連覇広島商(夏16・春8),中京商(夏23・春15,現 中京大中京),法政二(夏42・春33),池田(夏64・春55)
春連覇神港商(6・7,現 市神港),PL学園(53・54)
夏連覇和歌山中(7・8,現 桐蔭),広島商(15・16),中京商(17・18・19,現 中京大中京),海草中(25・26,現 向陽),小倉(29・30),駒大苫小牧(86・87)
 史上初の春夏連覇を果たしたのが栃木・作新学院であることは高校野球ファンの間では有名だが, 初めて夏春連覇を果たしたのが広島商であることを知る人は,意外と少ないように思う.ちなみに広商が春を制したのは,この一回きりである.
 これまでの最高は2季連続優勝で,夏春夏あるいは春夏春の3季連続優勝を達成した学校はいまだ存在しない.近年では,横浜が春夏春に挑戦したものの,初戦で宿敵のPL学園に敗れている.
 春の2連覇はわずかに2校であるのに対し,夏は6校で,そのうち愛知・中京商は初出場から3連覇を成し遂げている. 昭和22・23年の小倉を最後に,夏の連覇は長らく達成されなかったが,87回大会で駒大苫小牧が57年ぶりに記録を達成した. 88回大会も73年ぶりの3連覇まであと一歩と迫ったが,決勝で引き分け再試合を経て早稲田実に敗れた.


初出場・初優勝

大会校名(大会名)
17高松商(1),東邦(11),韮山(22),洲本(25),飯田長姫(26),法政二(33),徳島海南(36),津久見(39),大宮工(40),日大桜ヶ丘(44),横浜(45),崇徳(48),岩倉(56),伊野商(57),宇和島東(60),観音寺中央(67),済美(76)
14鳥羽(1),慶応(2),旭丘(3),神戸(5),甲陽学院(9),中京大中京(17),県岐阜商(22),湘南(31),四日市(37),三池工(47),興國(50),桐蔭学園(53),桜美林(58),大阪桐蔭(73)
太字は春夏通じて初出場
 「センバツは初出場校の優勝が多い」と感じる方も多いのではないだろうか. しかも,優勝したっきり甲子園に出てこない,という学校も多いように思う. そこで,裏付けをとるべく調べてみた結果がこの通りである.
 春は17校,夏は14校と,単純に比較しても春のほうが多い.大会数は10も少ないのに,である. しかも,大会の創成期は初出場が当然なのだから,大会数が2桁になってからに限ってみてみると, 春は16校,夏は9校と,その差は歴然である.「センバツは初出場校の優勝が多い」というのは,事実だったのだ.
 もうひとつ,「春の初出場・初優勝校は甲子園に戻ってこない」という説はどうだろうか. 春は韮山・飯田長姫・徳島海南・大宮工・日大桜ヶ丘・岩倉・観音寺中央・済美と,実に8校が優勝時1回のみの出場である. これに対し,夏は湘南・三池工の2校だけ.やはり,この説も一理ある,といえる. ただし,春夏通じて1回だけの出場で優勝,いわゆる「勝率10割校」というのは,徳島・海南(春36回)と福岡・三池工(夏47回)の2校だけである.
 ちなみに「春夏通じて初出場・初優勝」というのは,表中に太字で示した通りだが,このうちセンバツが始まった大正13年以降に限定すると, 春は東邦,韮山,洲本,徳島海南,大宮工,日大桜ヶ丘,岩倉,伊野商,観音寺中央,済美の10校.一方,夏は四日市,三池工,桐蔭学園の3校. やはり,春は「初出場・初優勝」が多いのである.




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