凡例 | 春 | 夏 |
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戦前 | ■ 1〜18 | ■ 1〜26 |
戦後〜夏1県1代表前 | ■ 19〜49 | ■ 28〜59 |
夏1県1代表後 | ■ 50〜 | ■ 60〜 |
※夏27回は戦争のため中止 |
春 | 夏 | 通算 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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※優勝1回は多数につき省略 |
このグラフから、春・夏ともに愛知の中京大中京が安定して強いことがわかる。
しかし、これらの優勝は大会の初期〜中期にかけてのもので、
1県1代表となった第60回以降は、優勝はおろか甲子園出場すら激減している。
逆に、近年際だった強さを見せているのが大阪・PL学園。過去30年で7回と、圧倒的な強さである。
愛媛・松山商や広島商、香川・高松商、県岐阜商なども、中京大中京と似た傾向が見受けられる。 ただ、松山商と広島商については、現在でもまだ強豪校のひとつに名を連ねているところがすごい。 春・夏の優勝回数を見比べると、明らかに春に強い学校と夏に強い学校があっておもしろい。 春に強い学校の代表格は、愛知・東邦だろう。主に戦前ではあるが、4回も優勝している。 ところが、夏になるとまだ一度も優勝を経験していない。この傾向は出場回数からも明らかで、 春の23回に対し、夏は13回。1県から複数の代表が出場できない夏の大会では、中京大中京という 大きな壁がなかなか超えられなかったことが伺える。 ほかの「春型校」としては、和歌山・箕島、県岐阜商、広陵などがあげられる。 「夏型校」の筆頭は、何といっても広島商だろう。通算7回のうち、実に6回が夏での優勝。 春は、史上初の夏春連覇を達成したときの1回きりである。広島は、春は広陵、夏は広商という傾向が強い。 京都の平安も、3度の優勝はすべて夏の大会。愛媛・松山商は、7回中5回が夏での優勝である、 |
春 | 夏 | 通算 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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春は愛知がトップ。長らく低迷期が続いていたが、近年は再び優勝を争うところまでレベルアップしてきた。
2位の大阪が猛追していたが、最近伸び悩み気味。
岐阜の3回はすべて県岐阜商で、いずれも戦前。現状では、回数を増やすのは難しそう。
5回の優勝経験がある東京は、いずれも異なる学校が制している。
兵庫と徳島も、それぞれ市神港・池田が2回制覇しているほかは、各校1回ずつの優勝である。
夏は大阪がトップ。9回の優勝はすべて戦後に集中している。 ただ、ここ10年ほどは優勝争いを演じていない。 愛知、広島は上位にランクインしているものの、最近はあまり精彩がない。 いずれも中京大中京、広島商という1校によって占められているので、 この古豪が復活するか、新鋭の強豪校が現れない限り、回数を伸ばすことは難しいだろう。 兵庫も大会初期の頃の強さは感じられないが、上の2県との違いは、7回すべてが異なる学校という点である。 突出した学校はないが、それぞれのレベルが高いので、じわじわと回数を積み重ねていきそうだ。 ここ数年で強いのは、一時凋落傾向にあった神奈川。 いずれは愛知、広島を抜いて、和歌山と2位争いを演じるのではないか。 通算では、春・夏それぞれのトップである大阪と愛知が並んでいる。 一時は大阪の天下になるかと思われたが、現在は伸び悩み中。 3位以降は大きく引き離しているので、当分は両府県の競り合いが続くだろう。 愛知は春の東邦、夏の中京大中京という2強でほとんど占めていたが、近年は全体的にレベルアップしてきている。 大阪は、PL学園を筆頭に、かつては大体大浪商、興國、北野、明星、興國、近年では大阪桐蔭、上宮、近大付と、 バラエティに富んだ学校が全国を制する力を持っている。 学校同様、都道府県でも春型、夏型の傾向がみられる。 典型的な春型は徳島。夏は池田の1回なのに対し、春はなんと5回。 静岡、岐阜、高知も春型といえるだろう。 逆に夏型なのは、広島、愛媛、京都、福岡、千葉など。 広島は広島商が、愛媛は松山商が、京都は平安が夏型であるため、このようになったのだろう。 千葉も習志野が夏に2回優勝していることが要因である。 ただし、広島はここ十数年で広陵が2回優勝しており、春は広陵・夏は広商、という形になっている。 おもしろいのは福岡。4回の優勝はすべて夏で、古くは小倉、戦後に三池工、 近年では西日本短大付と、異なる時代にそれぞれ夏を制覇している。 年代別にみて興味深いのは、うまく世代交代が進んでいる和歌山。 桐蔭→向陽→箕島→智弁和歌山と、見事に時代が受け継がれているのだ。 |
春 |
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夏 |
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通算 |
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春・夏とも、近畿がトップである。春は東海、四国が追う形。
3地区とも、順位を保ったまま少しずつ優勝回数を積み重ねているので、
四国と東海は抜きつ抜かれつになるかもしれないが、近畿の牙城を崩すのは難しそう。
夏の近畿はダントツで、他を寄せつけない。1県1代表後に注目すれば、その差は明らかだ。 春は近畿に迫る勢いの東海と四国に元気がない。 特に東海は、第48回大会を最後に、30年以上一度も優勝していない。 強いイメージがある四国も、思ったほどは勝っていないということがわかる。 春に比べて元気なのは関東勢。春はトップから大きく離されて4位なのに対し、 夏は単独2位である。すべてが戦後の優勝ということもあり、今後ますますの活躍が期待できる。 関東勢と並び、戦後に力をつけてきたのが九州勢。特にここ数年の活躍は目を見張るものがある。 北信越は2回の優勝だが、これはいずれも長野県勢。北陸にはまだ優勝旗が渡っていない。 優勝旗が白河の関を越えるのはいつか、というのは長く高校野球界で語り継がれてきたテーマだったが、 仙台育英・東北などの宮城県勢の台頭を経て、2004年夏、遂に北海道が優勝を果たした。 白河の関をはるかに飛び越え、津軽海峡を渡ったのだ。 東北勢も、前述の宮城を中心にレベルが高くなってきている。 いずれはすべての地区に優勝旗がもたらされることだろう。 |