甲子園優勝回数ランキング

凡例
戦前 1〜18 1〜26
戦後〜夏1県1代表前 19〜49 28〜59
夏1県1代表後 50〜 60〜
※夏27回は戦争のため中止


学校別ランキング

通算
東邦■■■(4)
中京大中京■■■(4)
横浜■■(3)
広陵■■(3)
PL学園■■■(3)
箕島■■(3)
県岐阜商■■■(3)
沖縄尚学■■(2)
大体大浪商(2)
市神港■■(2)
高松商(2)
池田■■(2)
松山商■■(2)
広島商■■■■■(6)
中京大中京■■■■■■(6)
松山商■■■(5)
PL学園■■■■(4)
平安■■(3)
駒大苫小牧■■(2)
智弁和歌山■■(2)
横浜■■(2)
帝京■■(2)
天理■■(2)
習志野■■(2)
大体大浪商■■(2)
小倉■■(2)
向陽■■(2)
高松商■■(2)
桐蔭■■(2)
中京大中京■■■■■■■■■(10)
PL学園■■■■■■■(7)
松山商■■■■■(7)
広島商■■■■■(7)
横浜■■■■(5)
東邦■■■(4)
箕島■■(4)
大体大浪商■■(4)
高松商■■(4)
県岐阜商■■■(4)
広陵■■(3)
報徳学園(3)
智弁和歌山■■(3)
帝京■■(3)
天理■■(3)
池田■■(3)
平安■■(3)
桐蔭■■(3)
沖縄尚学■■(2)
駒大苫小牧■■(2)
東海大相模(2)
高知(2)
津久見(2)
作新学院(2)
習志野■■(2)
小倉■■(2)
向陽■■(2)
市神港■■(2)
※優勝1回は多数につき省略

 このグラフから、春・夏ともに愛知の中京大中京が安定して強いことがわかる。 しかし、これらの優勝は大会の初期〜中期にかけてのもので、 1県1代表となった第60回以降は、優勝はおろか甲子園出場すら激減している。 逆に、近年際だった強さを見せているのが大阪・PL学園。過去30年で7回と、圧倒的な強さである。

 愛媛・松山商や広島商、香川・高松商、県岐阜商なども、中京大中京と似た傾向が見受けられる。 ただ、松山商と広島商については、現在でもまだ強豪校のひとつに名を連ねているところがすごい。

 春・夏の優勝回数を見比べると、明らかに春に強い学校と夏に強い学校があっておもしろい。 春に強い学校の代表格は、愛知・東邦だろう。主に戦前ではあるが、4回も優勝している。 ところが、夏になるとまだ一度も優勝を経験していない。この傾向は出場回数からも明らかで、 春の23回に対し、夏は13回。1県から複数の代表が出場できない夏の大会では、中京大中京という 大きな壁がなかなか超えられなかったことが伺える。 ほかの「春型校」としては、和歌山・箕島、県岐阜商、広陵などがあげられる。

 「夏型校」の筆頭は、何といっても広島商だろう。通算7回のうち、実に6回が夏での優勝。 春は、史上初の夏春連覇を達成したときの1回きりである。広島は、春は広陵、夏は広商という傾向が強い。 京都の平安も、3度の優勝はすべて夏の大会。愛媛・松山商は、7回中5回が夏での優勝である、



都道府県別ランキング

通算
愛知■■■■■■■■■■(10)
大阪■■■■■■■(8)
兵庫■■■■■■(6)
神奈川■■■■■(5)
広島■■■■(5)
和歌山■■■■(5)
東京■■■■■(5)
徳島■■■■■(5)
静岡■■■■(4)
愛媛■■■■(4)
香川(3)
高知■■(3)
岐阜■■■(3)
沖縄■■(2)
茨城(1)
鹿児島(1)
奈良(1)
三重(1)
埼玉(1)
大分(1)
岡山(1)
山口(1)
栃木(1)
熊本(1)
長野(1)
京都(1)
大阪■■■■■■■■■(9)
和歌山■■■■■■■(7)
兵庫■■■■■■■(7)
広島■■■■■■(7)
愛知■■■■■■■(7)
東京■■■■(6)
神奈川■■■■■■(6)
愛媛■■■■(6)
福岡■■■(4)
京都■■■■(4)
千葉■■■(3)
佐賀■■(2)
北海道■■(2)
茨城■■(2)
高知(2)
奈良■■(2)
香川■■(2)
群馬(1)
徳島(1)
大分(1)
栃木(1)
山口(1)
三重(1)
岐阜(1)
長野(1)
静岡(1)
愛知■■■■■■■■■■■■■■■■■(17)
大阪■■■■■■■■■■■■■■■■(17)
兵庫■■■■■■■■■■■■(13)
広島■■■■■■■■■■(12)
和歌山■■■■■■■■■■■(12)
東京■■■■■■■■■(11)
神奈川■■■■■■■■■■■(11)
愛媛■■■■■■■■(10)
徳島■■■■■(6)
静岡■■■■(5)
高知■■(5)
香川■■(5)
京都■■■■(5)
福岡■■■(4)
岐阜■■■(4)
茨城■■(3)
奈良■■(3)
千葉■■■(3)
佐賀■■(2)
北海道■■(2)
栃木(2)
長野(2)
大分(2)
三重(2)
山口(2)
群馬(1)
沖縄(1)
鹿児島(1)
埼玉(1)
岡山(1)
熊本(1)

 春は愛知がトップ。長らく低迷期が続いていたが、近年は再び優勝を争うところまでレベルアップしてきた。 2位の大阪が猛追していたが、最近伸び悩み気味。 岐阜の3回はすべて県岐阜商で、いずれも戦前。現状では、回数を増やすのは難しそう。 5回の優勝経験がある東京は、いずれも異なる学校が制している。 兵庫と徳島も、それぞれ市神港・池田が2回制覇しているほかは、各校1回ずつの優勝である。

 夏は大阪がトップ。9回の優勝はすべて戦後に集中している。 ただ、ここ10年ほどは優勝争いを演じていない。 愛知、広島は上位にランクインしているものの、最近はあまり精彩がない。 いずれも中京大中京、広島商という1校によって占められているので、 この古豪が復活するか、新鋭の強豪校が現れない限り、回数を伸ばすことは難しいだろう。 兵庫も大会初期の頃の強さは感じられないが、上の2県との違いは、7回すべてが異なる学校という点である。 突出した学校はないが、それぞれのレベルが高いので、じわじわと回数を積み重ねていきそうだ。 ここ数年で強いのは、一時凋落傾向にあった神奈川。 いずれは愛知、広島を抜いて、和歌山と2位争いを演じるのではないか。

 通算では、春・夏それぞれのトップである大阪と愛知が並んでいる。 一時は大阪の天下になるかと思われたが、現在は伸び悩み中。 3位以降は大きく引き離しているので、当分は両府県の競り合いが続くだろう。 愛知は春の東邦、夏の中京大中京という2強でほとんど占めていたが、近年は全体的にレベルアップしてきている。 大阪は、PL学園を筆頭に、かつては大体大浪商、興國、北野、明星、興國、近年では大阪桐蔭、上宮、近大付と、 バラエティに富んだ学校が全国を制する力を持っている。

 学校同様、都道府県でも春型、夏型の傾向がみられる。 典型的な春型は徳島。夏は池田の1回なのに対し、春はなんと5回。 静岡、岐阜、高知も春型といえるだろう。 逆に夏型なのは、広島、愛媛、京都、福岡、千葉など。 広島は広島商が、愛媛は松山商が、京都は平安が夏型であるため、このようになったのだろう。 千葉も習志野が夏に2回優勝していることが要因である。 ただし、広島はここ十数年で広陵が2回優勝しており、春は広陵・夏は広商、という形になっている。 おもしろいのは福岡。4回の優勝はすべて夏で、古くは小倉、戦後に三池工、 近年では西日本短大付と、異なる時代にそれぞれ夏を制覇している。

 年代別にみて興味深いのは、うまく世代交代が進んでいる和歌山。 桐蔭→向陽→箕島→智弁和歌山と、見事に時代が受け継がれているのだ。



ブロック別ランキング

近畿■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■(21)
東海■■■■■■■■■■■■■■■■■■(18)
四国■■■■■■■■■■■■■■■(15)
関東■■■■■■■■(8)
中国■■■■■■■(7)
九州■■■■■(5)
東京■■■■■(5)
北信越(1)
東北(0)
北海道(0)
近畿■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■(29)
関東■■■■■■■■■■■■■(13)
四国■■■■■■■■■■■(11)
東海■■■■■■■■■■(10)
中国■■■■■■■(8)
九州■■■■■■■(7)
東京■■■■(6)
北海道■■(2)
北信越(1)
東北(0)
通算
近畿■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■(50)
東海■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■(28)
四国■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■(26)
関東■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■(21)
中国■■■■■■■■■■■■■■(15)
九州■■■■■■■■■■■■(12)
東京■■■■■■■■■(11)
北海道■■(2)
北信越(2)
東北(0)

 春・夏とも、近畿がトップである。春は東海、四国が追う形。 3地区とも、順位を保ったまま少しずつ優勝回数を積み重ねているので、 四国と東海は抜きつ抜かれつになるかもしれないが、近畿の牙城を崩すのは難しそう。

 夏の近畿はダントツで、他を寄せつけない。1県1代表後に注目すれば、その差は明らかだ。 春は近畿に迫る勢いの東海と四国に元気がない。 特に東海は、第48回大会を最後に、30年以上一度も優勝していない。 強いイメージがある四国も、思ったほどは勝っていないということがわかる。 春に比べて元気なのは関東勢。春はトップから大きく離されて4位なのに対し、 夏は単独2位である。すべてが戦後の優勝ということもあり、今後ますますの活躍が期待できる。

 関東勢と並び、戦後に力をつけてきたのが九州勢。特にここ数年の活躍は目を見張るものがある。 北信越は2回の優勝だが、これはいずれも長野県勢。北陸にはまだ優勝旗が渡っていない。 優勝旗が白河の関を越えるのはいつか、というのは長く高校野球界で語り継がれてきたテーマだったが、 仙台育英・東北などの宮城県勢の台頭を経て、2004年夏、遂に北海道が優勝を果たした。 白河の関をはるかに飛び越え、津軽海峡を渡ったのだ。 東北勢も、前述の宮城を中心にレベルが高くなってきている。 いずれはすべての地区に優勝旗がもたらされることだろう。




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