用語2


低層湿原

これも誤解されやすい言葉で、「低地にある湿原」ではなく、「ミズゴケの層が薄い・ない湿原」との意味なのです。

低層湿原の多くは泥の上を水が流れていて、その水の源は山から流れ出てきた水で、枯葉・落葉の堆積層を通ってきた水ゆえ栄養分が多く、ミズバショウ、ミツガシワ、リュウキンカなどの栄養分が多い水を必要とする植物が中心となって繁茂してます。

鳩待峠から尾瀬ヶ原:山ノ鼻に下りていく途中のミジバショウ自生地:テンマ沢田代、尾瀬沼に流れ込む大江川の沿岸に広がる大江湿原の大半も、低層湿原です。

ただ、尾瀬でも他でも、低層湿原だけ、高層湿原だけといった所は少なく、低層湿原・高層湿原、その中間の中間湿原が混在しているのが実態です。