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尾瀬の花図鑑 尾瀬の花 尾瀬自然保護ネットワーク


標準和名 科・属名 漢字表記
ノリウツギ ユキノシタ科  アジサイ属 糊空木
九州〜北海道の山野の日当たりの良い箇所、低地から亜高山までの広い範囲に生育していて、亜高山の尾瀬にも多く分布しているが、葦毛湿原(豊橋市)のように海岸部に近い標高65mほどの低地の湿原の中に生えているなど、その勢力範囲の広さに驚かされる。

アジサイ属とあるようにアジサイの仲間で、外側の大きな花は装飾花で、実際の花は内側の小さな花で、これは両性花である。

昔はノリウツギの皮から製紙用のノリ(糊)を作ったことから、ノリウツギと命名されたとのこと。
尾瀬でもノリウツギは珍しくもなく、森の中を通る登山道脇、やや渇き気味の湿原の木道脇などに生えていて、早い箇所では7月下旬から、遅い場所では9月初旬ころまで咲いていて、その後は変わった形をした実をつける。

一番分かりやすい生育場所は、沼山峠休憩所(バス停:沼山峠)から尾瀬沼方面に登って行き、森の中で眺望のきかない本来の沼山峠、そこには私が定点観測しているオオカメノキが右手にありますが、その先に2本ほどのノリウツギが生えていて、9月初旬に真っ白い花を咲かせております。