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尾瀬の花図鑑 尾瀬の花 尾瀬自然保護ネットワーク


標準和名 科・属名 漢字表記
コマユミ ニシシギ科  ニシシギ属 小真弓
九州〜北海道の山野・亜高山に分布する落葉低木。

春には地味な黄緑色の花を咲かせ、まだ葉が紅葉する前の青い時期に、果実は熟して紅色になって目立ち、更に中から橙赤色の仮種皮に包まれた種子を出すのでハイカーの目に留まり、よくコマユミの名前を尋ねられます。

やがて葉が見事に真っ赤に紅葉し、尾瀬の秋を彩る木となって主役の一人に躍り出ます。

なお、コマユミはニシキギの仲間で、ニシキギの場合は枝に見事な「翼」が発達してきますが、コマユミには翼がなく、それが見分けのポイントとなります。
尾瀬では山道の林下・林縁、湿原の縁に生える樹木で、特に山ノ鼻周辺には多くあると感じています。ビジターセンターの木道を挟んだ反対側、研究見本園を入った所にある小川、その手前と先の両方にコマユミが生えていて、実が熟すると人の目を引いております。

あとは、燧裏林道:上田代(うわたしろ)の御池側、七入で国道から七入山荘の方向に旧沼田街道に入った50mほど先の右手にコマユミは生えています。