リンク
尾瀬の花図鑑 尾瀬の花 尾瀬自然保護ネットワーク


標準和名 科・属名 漢字表記
カラマツ マツ科  カラマツ属 唐松
福井県白山〜宮城県蔵王に分布する落葉高木。

カラマツは今では植樹されて北海道にもありますが、本来の自生地は北陸〜東北の高地の限られた狭い範囲です。

カラマツ(唐松)とはカレマツ(枯れ松)から来たと私は思っていますが、日本に自生する針葉樹の中で唯一、秋には落葉してしまう落葉針葉樹なのです。

晩秋にカラマツ林がある秩父(埼玉県)の見晴らしのよい林道を車で走っておりますと、黄金色になったカラマツの落ち葉が、太陽に照らされてキラキラと、光り輝いて舞ってきて、それはそれは幻想的な光景です。またカラマツの春の芽吹きも大変に美しいです。
↑紅葉した尾瀬ヶ原のカラマツ ↑大江湿原の三本カラマツ
尾瀬でのカラマツは稜線内には、天然木しかないので数が少ないですが、何といっても尾瀬沼東岸付近にある三本カラマツが有名です。三本カラマツは尾瀬塚とも呼ばれ、尾瀬大納言のお墓と言われています。この三本カラマツは尾瀬沼付近の象徴として、多くのカメラマンに愛されていますし、根元にはウワミズザクラが生えていて、秋の実と紅葉がきれいです。

尾瀬ヶ原には、山ノ鼻田代と上田代を分離する旧川上川の拠水林辺りにカラマツの巨木があり、また山ノ鼻:研究見本園の大回りコースの一番入り口から遠い箇所に何本ものカラマツが、山ノ鼻〜鳩待峠にも何本もの巨木になったカラマツがあり、10月には見事に紅葉し、春の残雪期に訪れると、雪の上のバラ(薔薇)の花のような形のマツカサが数多く枝ごと落ちています。