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通説の誤り・漏れ


3:富士見峠標識の位置と標高

尾瀬には幾つもの峠(鳩待峠、沼山峠、三平峠、白砂峠)があり、通る人で賑わっておりますが、鳩待通り・長沢新道・富士見林道・八木沢道・皿伏新道などが交差・近くにある富士見峠は寂しい峠で、しかもその標識は離れた個所:2ヶ所に立てられていて、知らないままに信じる人もいて問題です。

1ヶ所は富士見小屋前の広場に立っていますが、ここは正確な富士見峠ではなく、
富士見小屋前の富士見峠の標識
そこから100mほど東に行った個所が正確な富士見峠です。

問題はないのじゃないか?」との声も聞こえますが、富士見小屋前の標識には、富士見小屋の標高:約1,965mではなく、富士見峠の標高:1,983mが記載されていて、ちょっと問題があると私は思います。

標識の位置だけが問題ならば私は、わざわざ別項目を立てることはしませんが、その標高にも疑問を感じているのです。
正確な位置に立っている富士見峠の標識

前記しましたように富士見峠の標高は、標識にも、手元の資料にも1,883mと記載されていますが、国土地理院の25000分の1の地図で詳細に調べてみると、
1,870mと1,880mの間に位置して、1,880mを越えていないのです。

これは国土地理院の地図が間違っているか、富士見峠の位置が昔は違っていたかによると思いますが、違った個所に峠があったと思われる場所もなく、不思議です。
尾瀬ヶ原:見晴に向かう八木沢道


ここで空撮業界の第一人者:わかばさんにご許可を頂いた富士見峠付近の空撮画像を掲載します。
アヤメ平からセン沢田代前にかけての鳩待通りの光景は、尾瀬とは思えない不思議な景観となっております。