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4:下ノ大堀川橋

下ノ大堀川は一部の人にしか知られておりませんが、複雑な運命を辿ってヨッピ川と合流して尾瀬川となって直ぐに只見川となります。

上ノ大堀川の源流には源五郎堀、セン沢、長沢などがありますが、一番複雑なのは長沢です。富士見田代から長沢新道を使って竜宮十字路に向かうと、急な下り勾配の途中、右手から長沢の川音が聞こえてきて、下り切った先で長沢を渡ります。長沢は尾瀬ヶ原:中田代に広がって行き、やがて竜宮入口付近で地中に吸い込まれ、メーンルートの下をも潜ったまま流れて、竜宮入口でまた地表に湧き出してきます。

ここまでは良く知られておりますが、竜宮を下った流れの消息に注意するハイカーは多くありません。竜宮出口を流れ出た小川はそのまま真っ直ぐ進むのではなく、いったん北:尾瀬ヶ原中心部に向かって直ぐに左折し、曲がり込んでまたメーンルートを竜宮A地点の牛首三叉よりで、尾瀬ヶ原の全ての川はメーンルートを南から北へと流れるのに、北から南へ(山ノ鼻から竜宮十字路に向かって左から右へ)横切り、直ぐに他の小川と合流して右折して西み向かい、源五郎堀などと合流して下ノ大堀川となって直ぐにまた右折して、今度はメーンルートを南から北へと横切り、更に先で右折して、ミズバショウの尾瀬随一の名所:至仏ヶ淵(下ノ大堀川蛇行点)となって、それからも曲がりに曲がって下って行き、やがてはヨッピの森の中で高架式木道の下を流れてヨッピ川と合流して、先のヨッピ橋でまたサブルートを潜り、東電小屋の先で東電尾瀬橋の下をまた潜って三条ノ滝に向かって行きます。