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湿原06:尾瀬ヶ原 ヨシッポリ田代


尾瀬ヶ原:ヨシッポリ田代
ヨシッポリ田代の縁には東電小屋が建っています ミネザクラ咲く東電小屋からヨシッポリ田代越しの至仏山
至仏山の残雪は5月下旬・6月上旬が美しい 何本かの小川にはリュウキンカとミズバショウ
尾瀬は群馬県・福島県・新潟県の境に位置しますが、群馬県が一番占めていて次が福島県です。新潟県はほんの一部だけで、ヨシッポリ田代の中央〜東電小屋〜東電尾瀬橋のみが新潟県です。只見川に架かる東電尾瀬橋は明確な福島県と新潟県の県境と分かりますが、ヨシッポリ田代の中央付近の群馬県と新潟県の県境は、2本走る小川ではないようで、明確なる県境が分かりません。

ヨシッポリ田代を通る時の注意点として、ツキノワグマとの遭遇があります。場所は中央近くの小川が通っている窪地で、1999年(平成11年)667:40頃に夫婦が重症、2005年(平成17年)658:30頃に男性2名が重症というクマによる事故がおきています。そのため2005年(平成17年)の夏に現場のヨッピ橋側にクマ避けの鐘が設置されました。
現場のクマ避けの鐘
現場は北側の山が尾瀬ヶ原に伸びてきている辺りで、クマが尾瀬ヶ原に食事に行く場合に、最短コース・小川の窪みで人目につきにくいという理由でよく通る場所で、私自身も同じ場所で2003年6月14日早朝の散歩時にクマと出会っています。

ヨシッポリ田代で特に珍しい山野草がある訳ではないですが、東電小屋からヨシッポリ田代に降りる階段の途中に尾瀬では珍しいキツリフネが生えていて、階段の両脇にはチシマザクラとミネザクラが生えていて、5月下旬〜6月初旬にピンク色の花を咲かせています。山側から尾瀬ヶ原側に流れている小さな小さな川にはリュウキンカが多く、5月下旬〜6月初旬には黄色の帯となっていて、リュウキンカがいかに水を欲しがるのか理解できます。

ヨシッポリ田代の木道脇では、タテヤマリンドウ、ワタスゲ、ニリンソウ、サンリンソウ、ヒメイチゲが目に付きます。

ベストシーズンは、5月末〜6月前半(ミズバショウ、リュウキンカ)、7月中旬〜8月中旬(ニッコウキスゲ他)と、9月下旬〜10月初旬(草紅葉)です。


ヨシッポリ田代にはヨッピ橋たもと、東電小屋横にのみベンチがあり、ヨシッポリ田代の中にはベンチはありません。公衆トイレと水場は東電小屋付近にあります。