駿河・愛鷹林道(1990/03?)

 

駿河・愛鷹(アシタカ)林道に行ってまいりました.同行者はGさん,Tさんです.

今回は Gさんが愛鷹の付近に学生時代住まっておられたという事で 道案内を

お願いしました. Gさん ありがとうございます.

 

5:55 品川より 東海道線・普通 静岡行きに乗り込む. 大船で乗ってくる筈のG

さんがいない. 藤沢より Tさんが乗る.

 

Tさんが言うには 私が以前 表明していたのは これより一本早い列車だった,との こと. とすると Gさんは寒空の下 30分も出発地点の吉原の駅で 待っている

事になる. これは悪いことをしてしまった.

 

Gさん,吉原の2つ手前,原を出たあたりで我々の車両に移ってくる. Tさんの

指摘は当たっていたのだ. Gさん 申し訳ありませんでした.

 

8:30 吉原着. 岳南鉄道の始発駅. こぢんまりとした なかなか味わい深い私鉄.

早速 組立始める. TさんがHEAD小物のRETAINERを潰して 玉をレースから落としてしま

い,難儀する. 輪行用HEAD小物といえども,針金が曲がって RETAINERが落ちる事も

あるのだな. 私のは 輪行用でないHEAD小物を無理やり輪行しているので,いつも

小物を外している. 消耗が激しいので 替えを2つ持って走っている.

 

私は自転車を組み立てた日通営業所跡の扉の所に輪行袋の肩紐を置いてきてしまった

らしい. 帰りの三島駅でそれが露呈して 難儀してしまった.

先週はボトルを忘れるし 健忘症にでもなったのだろうか? ハンドルやペダルは

忘れないようにしたいなあ.(←経験者)

 

HEADのNUT類を忘れると厄介ですな.

 

いつものように,駅のトイレでボトルに水を汲もうとしていたら,Gさんに停められた.

愛鷹山の登り口の,農家で 美味しいわき水を貰えるというのだ.それに従い駅の水を

汲むのはやめる.

 

9:00 発. 沖田通りは 昨年暮れ Tさんの帰省オフで富士川BYPASSに乗ろうとして

迷った辺りで 懐かしい. 今日はGさんの先導付なので 安心して任せられる.

富士山は3週間前より雪が少なくなった模様. かなり上の方まで黒い筋が入って見え

山の輪郭がレリーフのようにくっきりと分かる.

 

岳南鉄道の踏切を渡った辺りの 7-11で食購. Gさんがアルバイトしたという

日産の工場も横に見える. Gさんにとっては 懐かしい風景ばかりだった事

だろう.

 

県道三島富士線を東進する. 大昭和製紙の工場の間を縫って走る. 製紙工場の匂い

とは独特のものだ. 何と形容すればよいのか? そんなに嫌な臭いではないが,

佃煮の匂いとでも言えばいいのか ?

 

県道は住宅街の中の細道. 西船津より 春山川を遡る. 新幹線高架脇の家で,

Gさんの言う通り, 湧き水を分けて貰う. 確かに美味い. 名水である..

ボトルの臭いが移らないうちに 味わっておこう.

どの家も犬を飼っており,犬の吠えられながらの水乞いであった.

 

10:00

新幹線のガードをくぐると,早速 南斜面の茶畑をグイグイと登り始める.

38X23,26で頑張るがすぐに28X23になってしまう.

Gさんは 早や ALL LOWの38X23でもがいている.(Gさんは700C W/0のレーサー)

 

Tさんは ぴったりと後に付け,峠のチョン差しを狙っている. (^。^;)ヨホホホ

 

後ろを振り返ると,冬の陽に眩しく照らされた 駿河湾の輪郭がはっきり見える.

左右に尾根が迫ってきており, パノラミックではないが.

 

茶畑で働いている人たちにルートを確認しながら 着実に高度を上げていく.Tさんの

高度計付 腕時計はなかなか正確である.

 

路面はコンクリ舗装に変わる. この辺り,10年前のNC誌の記述と全く同じ(全線にわたって 路面は当時のままだったようである.)

 

ちょっと長くなって AUTO COMには重いので 続きとさせて下さい.

*** 4番会議室 雑用掛 お座敷サイクリスト MHH02276 ANTALES ROSSIN! LESATH ***

 

179/754 MHH02276 お座敷サイクリスト 駿河・愛鷹林道(2)

( 4) 92/01/19 23:44 コメント数:1

 

 

コンクリ舗装が新規開墾の茶畑の最も奥まで続き,いよいよ ダートとなる.眺望がいちばん

のはコンクリ舗装でツヅラ折りをしている辺りだろう. こちらがわから登って正解だった

といえよう.

 

ダートの質はかなりいい方. よくしまった土か, 多少バラスが浮いた程度で勾配は緩く

大変走りやすい.

 

いくつか分岐があるが,轍に沿って 春山川を右に見ながら登る. 春山川を小さな橋

で渡った後,ほぼ平坦な道となる. そろそろ昼なので どこかで休憩にしたいが

杉林に囲まれて視界が開けない.

 

林道脇に作業小屋を見つけ,その前が広場状になっている. 丁度 尾根線上なので

眺望を求めて 笹藪を分けいってみたが,火を使って安全そうな所がないので,

小屋の前で 切り株を椅子とテーブルにして 昼食とする. 12時頃である..

 

この頃,空は曇ったり晴れたり,ちらちらと雪が舞って寒い.

 

献立は Tさんがカレーウドン,Gさん おにぎりと味噌汁. お座敷はカルビクッパ

TさんのPRIMUSは安定しており, 私は先日のPEAK-1の事故に懲りて,アルコール ランプ

PI-TORCHを持ってきた. Gさんは 固形燃料の火点きが悪い様子.

 

食事の後は Gさん持参の牛乳で暖かい紅茶をいただく.

 

1:50 下り始める. 殆ど展望はないが,かなり下った所で 杉が伐採されており,

沼津・三島と西伊豆を見下ろすポイントが2ケ所あった. Tさんは双眼鏡で

湾の西側の帆船RESTAURANT SCANDINAVIA を確認.

 

調子よく,下っていると,Gさん パンク. 舗装に出た所でもう一発.

パッチを貼って,3発目に備える.

 

15:00

少し逸れて 水神社へ. 温泉街の一角のようなたたずまい.楼閣状の社務所が階段

に沿って並んでいる. ここは撮影禁止という事. 日蓮上人が水行をしたという

小さな滝がある. ここは桃沢川の上流である. さっき横切った春山川はがれた涸れ沢

だったが,こちらの水量は豊富で,不思議である..

 

下りの長泉(ナガイズミ)林道は NC誌の記述とおり,暗い森の中をひたすら下る.

桃沢第一CAMP場より道幅が広くなり 50km/hで快走.

 

16:00

国道246号経由,国道1号へ. 伏流水が湧き出ている国道脇の『柿田川』公園へ.

暮れに走った道を逆走する.

 

展望台が水面間近に造ってあり,のぞきこんで見ると確かに砂が噴き出していて

水流がわかる. ウンカが飛び回っていて,それを水中から狙っている小さな魚がいる.

 

解説掲示板によれば,ここは 徳川家康がその風光明美な点を愛でて,隠居所を

造ろうとしたのだという.

 

確かに これだけ海に近い平地で水が湧き出し,川の源流となっているのは奇景である また, 葦の腹ができ,鷺などの水鳥が飛来して何とも風情がある.

近隣の人々の憩いの場となっているようだった.

 

日が暮れる前に 三島駅に戻る. 17:46発の東海道線・普通で帰る. 20:10帰宅.

 

今日はGさん,Tさん ありがとうございました. また走りましょう.

 

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