撮影地:エアーズ・ロック(ウルル・Uluru)上空、ノーザン・テリトリー
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● 不思議と崇高
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西洋人として初めてウルルを遠望した探検家アーネスト・ジャイルズは日記にこう記している「オルガ山はより不思議で奇怪だ。エアーズ山はより古めかしく崇高だ。」130年前の探検家の印象と現在我々がウルル/カタ・ジュタへ抱く印象はほとんど変わるまい。更に言えば2万5千年以上前からこの中央オーストラリアに住んでいると言われるアボリジニの思いも、我々とほとんど同じではないだろうか。彼らの思いは長い時間をかけてこの地を聖地にした。「不思議」と「崇高」は人種、民族を越えて幾百世代受け継がれてきたのだ。巨大な自然の造形は今も昔も変わらず人々にとって信仰と畏敬と驚異の対象である。
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Nikon
F4 with MF-23,
Ai AF Zoom Nikkor 28-105mm F3.5-F4.5D (IF), Fujichrome PROVIA ISO 100 (RDP II) Aperture-Priority Auto @ F5.6 Uluru/Kata Tjuta NP, Northern Territory December, 1999 |
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2003.08.05 掲載
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