撮影地:エアーズ・ロック Ayers Rock ノーザンテリトリー ウルル・カタジュタ

● 自画像
ウルル登頂を遂げて意気揚々と下山の途に着いた。急勾配の連続する登岩路では両手の自由が利く状態になければ非常に危険である。カメラバッグを肩に掛けてという訳にはいかない。おのずとカメラ関連の装備も背中のザックの中。いつものように頻繁にレンズ交換を行うことはできない。基本的に一度装着したレンズは地上に降りるまでそのまま、今回は魚眼レンズ一本勝負に出た。170度の画角は強烈で、こんな絶壁でレンズを覗くと実際の視野とレンズの画角の差異に戸惑って目眩を起こしそうになる。進行方向が順光になるので、自分の影までがフレームに入った。巨岩の上でにわかに自画像撮影である。カメラを縦位置に構えているので頭の上に手が行っているように見えるが、別に「シェー」のポーズをしているのではない(古いか)。大型バスが豆粒のように見える眼下の駐車場まで降りなければならないと思うと高所恐怖症のワシは再び目眩がした。

Nikon F4 with MF-23,
Ai'D Fisheye Nikkor 16mm F3.5,
Fujichrome PROVIA 100F (RDP III)
Aperture-Priority Auto @ F5.6
Uluru, Uluru/Kata Tjuta NP, Northern Territory
October, 2001

2002.02.07 掲載
2003.04.04 レイアウト変更・アクセス解析対応