撮影地:エアーズ・ロック周回路(Ayers Rock)、ノーザンテリトリー
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● 月と巨岩
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初めてのウルル訪問の最終日、すっかり日の暮れたウルルの背後から、火球のような満月が昇ってきた。巨岩が月光に浮かび、何とも幻想的な光景だった。ムーンライト・マジック(月光幻想)、旅の終わりを惜しんで、遅くまで巨岩のそばにいたワシへ、自然が褒美をくれたのだろうか。月に照らされたウルルの周囲を何度か車で回った。漆黒のウルルに何かの気配を感じたのはその時が初めてだった。ワシは祈った、「また、この地を訪れることができますように」と。願いはかないその後2度、この地に戻ることができた。以後、いつも旅の終わりには、巨岩に再来を期している。そんなわけでウルルに昇る月には特別 の思いがある。この日も黄昏に輝きを増した月と、赤く輝く岩肌との対照が美しかった。 |
Nikon
F4,
Ai AF Zoom Nikkor 28-85mm F3.5-4.5S, Kodachrome Professional ISO 64 (PKR) Aperture-Priority Auto @ F5.6 The foot of Uluru, Uluru/Kata Tjuta NP, Northern Territory January, 1996 |
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2001.08.20
掲載
2003.06.11 レイアウト変更・アクセス解析対応 |