撮影地:レーク・ハート(スチュアート・ハイウエイ)、南オーストラリア
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● 白い世界
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オーストラリアの地図を広げると、オーストラリア内陸には多くの湖が存在する。特に南オーストラリア州の東部は非常に密度が高く、大小多くの湖を地図上に見ることができる。まだ、ほとんどオーストラリアに関する知識を持っていなかった頃、ワシはその湖沼群の周囲には豊かな土地が広がっているのだろうと呑気な想像をしていた。しかし、現実は違う。ワシは今、その湖の畔に立っている。水は干上がり、堆積した塩が湖面を覆う。雲の多いこの日は、空も大地も真っ白で、時折顔を出す太陽の照り返しは目も開けていられないほどだ。豊饒とはほど遠い枯渇の世界、これが内陸部湖沼群の姿だ。スチュアート・ハイウエイ南部(ポート・オーガスタ〜クーパー・ピディ)では沿道に真っ白な塩湖の広がる場所が点在する。奇景とも言える白い大地を見ると地図からは決して解らない、荒野の不毛と空漠を実感できる。 |
Nikon
F5A with MF-28,
Ai AF-S Zoom Nikkor ED 17-35mm F2.8D (IF), Fujichrome PROVIA 100F (RDP III) Aperture-Priority Auto @ F8 Stuart HWY., Lake Hart, South Australia November, 2001 |
2002.05.14掲載
2003.03.22 アクセス解析対応 |