撮影地:スチュアートハイウエイ・ピンバ、サウスオーストラリア

● 斜陽
サウスオーストラリアのロードハウス、黄昏がロードトレインの車体を赤く染める。北に向かえばクーバー・ピィディ、南はポート・オーガスタ。店終いにするには早い時刻なので、ロードハウスで夕飯を食って、その後本格的な夜間走行に入るのだろう。旅行者には危険な夜の道もロードトレインはものともしない。補助も含めて6基の前照灯は伊達ではないのだ。陸の王者ここにあり。しかし、ガン鉄道のダーウイン伸延で大陸縦断ルートの主役は貨物列車に取って代わられる可能性が高い。如何に陸の王者と言えども、鉄道の圧倒的な輸送力、効率には抗しがたい。同じく鉄道と併走するナラボー越えに、ノーザンテリトリーのような3~4両を繋ぐ長大なロードトレインの姿はなかった。ガン鉄道150年の夢の影にアウトバックの名物は消えてしまうのだろうか。

Nikon F5A with MF-28,
Ai AF VR Nikkor ED 80-400mm F4.5-5.6D,
Fujichrome PROVIA 100F (RDP III)
Aperture-Priority Auto @ F5.6
[Trimming]
Pimba, Stuart HWY., South Australia
November, 2001

2004.06.15 掲載