撮影地:ピナクルス(ピナクルズ)、西オーストラリア(ナンバン国立公園)
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● 黄色い世界
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ピナクルスに一歩足を踏み入れると視界が黄色に染まる。砂も岩も黄色い、どこかの別世界に迷い込んだ気分になる。特に日中は強い日差しに黄色が反射して目がくらむ。どのガイドブックを見てもピナクルスには「荒野の墓標」という枕詞が付く。しかし、この輝きのどこに墓場の雰囲気があるというのだ。そう、ここはインド洋に面した西オーストラリア、ワシの知る限り世界一光に満ちた場所である。荒野の寂寥や荒涼を語るには、あまりに明るすぎる。オーストラリア人がよく言う、「光ならいくらでもあるよ」と。Pinnacleとは英語で「小尖塔」の意味だそうだ。「荒野の墓標」を改め「荒野の日時計」はどうだろう。150,000本の日時計が時を刻む様は荒野の芸術である。
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Nikon
F4 with MF-23, Ai AF Zoom Nikkor 28-105mm F3.5-F4.5D (IF) Fujichrome PROVIA ISO 100 (RDP II) Aperture-Priority Auto @ F5.6 The Pinnacles, Nambung National Park, Western Australia March, 2000 |
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2001.02.13
掲載
2002.08.06 レイアウト変更・写真拡大 |