撮影地：カカドゥ （ノーザンテリトリー）イエローウォーター、イリエワニ、croc

●　太鼓腹

人気のイエローウォーター・クルーズ。そのハイライトが湿原の主、クロコダイルであることは論を待たない。だが、ここだけの話、イエローウォーターで大物のクロコダイルを見ることは少ない。大物を見たいなら、アデレード・リバーのジャンピング・クロコダイル・クルーズに参加した方が間違がない。写 真は、イエローウォーターで出会った珍しく大きなクロコダイル。ご覧の通り、見事な太鼓腹である。カカドゥの川にはウェスト、サウス、イーストとそれぞれアリゲーター・リバーという名前が付けられているが、これは初期の探検家がクロコダイルをアリゲーターと間違えたためである。アリゲーターは南北アメリカ大陸を主に生息しており、オーストラリアとは縁がない。クロコダイルに比べて口先が丸みがかっているので見慣れれば区別 は簡単にできる。正面から捉えたこの写真でクロコダイルの特長である尖った形の口先をご覧いただけるだろう。口を半開きにして間抜けに見えるが、これは体温調整をしているため、油断をすると凶暴なハンターに一撃で仕留められてしまう。

Nikon F5A with MF-28, Ai AF VR Nikkor ED 80-400mm F4.5-5.6D, Fujichrome PROVIA 100F (RDP III) Aperture-Priority Auto @ F5.6 [Trimming] Yellow Water, Kakadu National Park, Northern Territory October, 2001

2005.04.14 掲載*