ノーマン・リーフ--ケアンズ

ケアンズはグレート・バリア・リーフへの玄関口として著名であるが、街自体にリーフはない。ケアンズに着けばターコイズ・ブルーの海が広がっていると考えるのは大きな間違い、エスプラネードの先にあるのは泥海である。では、グレート・バリア・リーフは何処に？パプアニューギニア寄りのトレス海峡からクイーンズランドの海岸線に沿ってグラッドストーンまで約2000km、オーストラリア本土の沖合いに点在している珊瑚礁群、珊瑚礁帯を総称してグレート・バリア・リーフと呼ぶ。従って旅人がグレート・バリア・リーフを訪れるには、船または飛行機で沖に出る必要がある。写真は高速カタマランがケアンズ沖のノーマン・リーフに到着した場面。水深の浅いリーフ上の水はクリスタルのように輝き、ケアンズで抱いた「珊瑚の海がない」という失望は消え失せた。この方面に出かける人達は予備知識を持っておくのが良い。沖に出ればそこはパラダイス、泥海を前に余計な気を揉む必要はない。