● 大地と雲と影
ウルルを目指して飛行機は飛び立った。眼下に赤い大地が広がるとアウトバックの上空に入ったと知ることができる。果てなく続く荒野にちぎれ雲が無限の影を落とす。大地と雲と影、巨大な水平の広がりに垂直方向の要素が加わり、景色が三次元に構成される。縦の広がりを得てアウトバックの雄大がさらにそのスケールを増すのである。この感覚、カタ・チュタを挟んで、放射状に雲と大地が延びる様子をウルルの頂上から見たときも同じだった。アウトバックの景色は横にも縦にも懐が広い。

Nikon F4,
Ai AF Zoom Nikkor 28-85mm F3.5-F4.5S,
Fujichrome VELVIA ISO 50
Aperture-Priority Auto @ F4.5
In the air from Sydney to Uluru
December, 1993

2001.05.18 掲載
2002.01.10 レイアウト変更・写真拡大

2003.06.24 レイアウト変更・アクセス解析対応