撮影地:カカドゥ国立公園・ウビル(ウビア)ロック・アーネムランド
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● 忘れ得ぬ
光景
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初めてウビルに登ったときの衝撃は今も忘れない。アーネム・ランドへと続く広大な氾濫源の緑は鮮烈で、太陽は赤い火球となって地平に落ちた。トップエンドの、いやオーストラリアの大自然をまざまざと見せつけられ、目眩するほど感激した。そのインパクトはグレート・バリア・リーフやバングルバングルを初めて訪れた時より上である。それからというもの、ウビルに何度登っただろう?そして何枚写
真を撮ったことか。日没にかけて刻々と変化する自然の表情を一つたりとも見逃すまいと、いつも周囲が真っ暗になるまで岩の上で過ごした。闇夜ジャビルまで40キロの帰り道も、この夕景のためなら何ら苦にならない。この日も8年前と変わらぬ
見事なシーンが広がった。興奮する心を抑えつつ、西に大きく傾いた太陽、熱帯の豊饒な大気(雲)、そして輝く湿原の組み合わせを収めた。忘れ得ぬ
光景、ここはワシにとってオーストラリアの原点の一つである。
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Nikon
F5A with MF-28,
Ai AF VR Nikkor ED 80-400mm F4.5-5.6D, Fujichrome PROVIA 100F (RDP III) Aperture-Priority Auto @ F8 Ubirr, Kakadu National Park, Northern Territory October, 2001 |
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2002.01.25
掲載
2003.03.23 レイアウト変更・アクセス解析対応 |