撮影地:ウビル(ウビア)カカドゥ国立公園・アーネムランド
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見果てぬ夢
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アボリジニの壁画で有名なウビル
Ubirrの岩を登り切ると素晴らしい展望が広がる。数あるカカドゥの景勝の中でもここからの眺めを最も気に入っている。特に夕方が素晴らしい。日没までの景色の移ろいは、劇的な映画を見ているようである。落陽は湿原に反射とシルエットのコントラストを与え、遠くに望むエスカープメント(絶壁)を照らし出す。湿原の彼方はアーネムランド
Arnhem Land。アボリジニの所有地で一般観光客の立ち入りは禁止されている。オーストラリア最大の面 積を誇るカカドゥ国立公園の優に5倍はあろうと思われる広大な地域にわずか5,000人が住んでいるのみ。手つかずの自然があふれているに違いない。そこはいったいどんな景色を見せてくれるのだろう。考えるだけでワクワクするじゃないか。未だ見ぬ土地に思いを馳せ、時間の経過を忘れる。周囲は闇に包まれ、広大な景色の中にワシ一人だけが残された。星を頼りにキャンプに戻ろう、今宵は夢の中でアーネムランドを目指す。
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Nikon
F4 with MF-23,
Ai AF Nikkor 20mm F2.8S, Fujichrome PROVIA ISO 100 (RDP II) Aperture-Priority Auto @ F8 Ubirr Lookout, Kakadu National Park, Northern Territory May, 2000 |
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2001.1.29
掲載
2001.12.25 レイアウト変更・写真拡大・文章修正 2002.11.06 レイアウト変更・アクセス解析対応 |