マムカラ・バード・サンクチュアリ--カカドゥ

マムカラ・バード・サンクチュアリ Mamukala Bird Sanctuary、文字通り野鳥の楽園である。乾期から雨期へ季節が移行しようとするこの時期、少なくなった水場を求め、多くの野鳥がこの湿原に集う。野鳥の観察には都合のいい季節である。雨期に水場が広がると、再び鳥たちは公園の広い範囲に散らばって行く。マグピー・グース Magpie Gooseやジャビル Jabiruを始め、数々の水鳥が翼を休め、その上空を別の群れが飛んで行く様を目にして、ワシは心底喜んだ。「この時期に来て本当に良かった！」と。さあ、舞台は整った、後は撮影だ。前日は厚い雲に阻まれ日の出は見えず終い、これが二回目の朝である。ようやく待望の太陽が顔を出した。日本で描いていたイメージ通りの写真が撮れるケースは希であるが、この写真は例外。いや、それ以上か、舞い降りるマグピーが写真に動きを与えてくれた。