撮影地:イエローウォーター(カカドゥ国立公園)

● 乾期の訪れ
カカドゥ・ナショナルパークはオーストラリア最大の国立公園。季節は雨期と乾期の二つに分かれ(アボリジニは6つの季節に分ける)、5月から10月までが乾期にあたる。日本のゴールデンウイークに行ったこの時はちょうど乾期が始まったばかりで、湿原を覆うウォーター・リリーとまだ雨期の名残を残す雲の対比が美しかった。雨期には降雨が多いのは勿論、もうもうたる湿気が立ちこめる。公園内の道路も冠水して閉鎖されるところが多い。その反面生き物たちに精気がみなぎるのは水の豊富な雨期である。一般には比較的気候も穏やかな乾期が訪問に適していると言われるが、乾期の最中には滝も湿原も干上がり、カカドゥらしい瑞々しさが失われてしまう。どうやら模範解答はないようだ。季節毎に多様な姿を見せてくれることもカカドゥの魅力なのである。

Nikon F3P with MD-4,
Ai AF Zoom Nikkor 28-85mm F3.5-4.5S,
Fujichrome PROVIA ISO 100 (RDP II)
Aperture-Priority Auto @ F5.6

Yellow Water Cruise, Kakadu Natinal Park, Northern Territory
May, 1994

2001.01.25 掲載
2001.07.17 レイアウト変更・写真拡大

2002.12.13 レイアウト変更・写真拡大・アクセス解析対応