撮影地:カナーボン Carnarvon郊外(西オーストラリア)

● コリアン・スター
カナーボンの北方に続く荒涼とした海岸線。写真左下をご覧いただきたい、難破した船の残骸である。1988年5月、パナマ船籍のコリアン・スター号 Korean Star(18,639総トン、全長174 m)が塩の積載を翌日に控え、積出港から1マイル沖に錨泊していたところ、折からのサイクロン・ハービー Cyclone Herbieによる猛烈な強風と波浪に押し流され海岸に座礁した。難破直後、600トンの燃料が流出し海の汚染が心配されたが、もともと波の激しい地域なので、オイルは自然に四散してしまい、大きな汚染に至らなかったのは幸いである。後に、回収は不可能と判断され、船体はそのまま放置された。カナーボンのツーリストインフォメーションや、幾つかのwebサイトで難破直後の写真を見ることができる。1997年当時には、既に船体のほとんどが波にさらわれ、ブリッジ前の部分が僅かに残るのみだった。カナーボン周辺の見所の一つであったが、全てが波に消え去るのも時間の問題であろう。

● 船体部分拡大 >>>
● 崖の下へ >>>

Nikon F4,
Ai AF Zoom Nikkor 28-85mm F3.5-F4.5S,
Fujichrome PROVIA ISO 100 (RDP II)
Aperture-Priority Auto @ F5.6
The vicinity of Cape Cuvier, North of Carnarvon, Western Australia
December, 1997

Click for Carnarvon, Western Australia Forecast
Carnarvon/WA
【Loal Time (WST) & Temp.】
2001.07.05 掲載
2003.06.19 写真サイズ拡大・レイアウト変更・アクセス解析対応